2009年7月 9日 (木)

♪義闘~渋谷署強行犯係♪

Photo_2 今野敏(著)  徳間文庫 

前の今野敏氏の格闘モノでちょっと疲れたので今回は刑事モノをと手にしたのに~~~!!!
読んでみたらまた格闘モノだった~~~(ρ_;)
「渋谷署強行犯係」ってサブタイトルに完全に騙されましたヽ(`ω´)ノ
そういえばブログのお友達がそう言ってたような・・・

おはなしは・・・
午前2時。都会の静寂を破る怒声が響き、武装した少年たちが10人、次々に叩きのめされた。頻発する事件の被害者はいずれも暴走族『麻布街道覇者』のメンバーだった。加害者は赤いアポロキャップをかぶり、サングラスにマスクで顔を隠した大男。
所轄の渋谷署刑事捜査課強行犯係の刑事・辰巳吾郎は、整体師・竜門光一に謎の大男について疑問をぶつけた。武器を持った多勢の相手を素手で倒せる拳法とは!?

前の「孤挙伝」に比べたら全然サラリと読めるお話。
武道のこととかも前のでしっかり教え込まれてるので今回は軽いおさらいって感じです(笑)

でも、この題名、酷くないですか?
主役は整体師の竜門光一で刑事の辰巳吾郎ってちょろっとしか出てこないし。
絶対に変ですよね~ ( ̄ω ̄;)!!

で、この本のテーマは「少年犯罪」
人を死に至らしめても、たった数年で刑を終える少年たち。
そして彼らの殆どが更正することなく同じ犯罪を繰り返す。
法律での限界があるのならば・・・・

確かに被害者やその家族にとって相手が少年であろうと成人であろうと関係ないですよね。
精神年齢が低いから、やることは残忍。なのに、変にズル賢い部分があったりするんですよね。

かと言っても小学生とかは流石にな~とも思うし・・・じゃ~何歳からとかって聞かれても答えられないし。
難しい問題ですよね。

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今日のお料理は、キャベツが驚くほど沢山食べられますよ。
♪和風コールスローサラダ♪
見てみて♪

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2009年7月 8日 (水)

♪平和は・・・♪

 

Photo_3

先日、家で「君のためなら千回でも」の映画を観ました。

これは劇場で公開されているときに 原作  を読んで、結局観に行けなかったのですが

とにかく感動的なお話でした。

おはなしは・・・
まだ平和だったアフガニスタン。少年時代のアミールとハッサンは強い絆で結ばれていた。

 アミール12歳の冬。恒例の凧上げ合戦で優勝したアミールは、凧を追うハッサンを迎えに行く途中で、ハッサンが街の不良から暴行を受けているのを見てしまう。だが、勇気を出せずに見過ごしてしまったことから気まずさを感じ、ハッサンを遠ざけるようになる。その後、二人の心は決して交わることなく、アミールはソ連によるアフガニスタンへの侵攻の際にアメリカへ亡命する。一生抜くことが出来ないであろう棘が心に刺さったまま……。

 20年の歳月が流れ、平穏に暮らすアミールの元にアフガニスタンの恩人から一本の電話が入る。ハッサンに対する後悔の念を残したアミールは、意を決してタリバン独裁政権下の故郷へと向かう。“君のためなら千回でも……”。ハッサンの信頼の言葉に応えるため、あのとき言えなかった気持ちを伝えるために。しかし、そこに待ち受けていたのは、思いもかけない、衝撃の真実だった……。

これの映画化にあたって、まず困難とされたのが、良き時代のアフガニスタンをどうやって表現するかだったようです。

結局、この映画は、そのロケ地として「ウイグル自地区」を探し出し、イスラムの色が濃く、尚且つ平和な街並みを再現したのだそうです。

この映画は昨年のもの。撮影されたのも少し前だと思われます。

その平和な「ウイグル自地区」が今は・・・・

アフガンはソ連の侵略によって・・・ウイグルは中国の介入によって・・・

とっても残念で仕方がありません。

世界中の子供たちが心穏やかに朝を迎える日はいったい何時になったらやってくるのでしょうか・・・

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今日のお料理は、イカ燻がいい仕事をします
♪イカ燻とセロリのマヨ和え♪
見てみて♪

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2009年7月 2日 (木)

♪半落ち♪

Photo_7 横山 秀夫 (著)
これはTVドラマで見ていたのであらすじは解っていたのですが、ぜひ原作を読んでみたくて。

おはなしは・・・
2年前からアルツハイマーになった妻に乞われてその命を奪った警察官の梶は一旦は自殺を考えていたにも拘わらず自首してきた。が、その犯行後の二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。彼は7年前に一人息子を骨髄性白血病で失い、身寄りもおらず、何を隠すために口を閉ざしているのか。が梶がその空白の時間に歌舞伎町に行っていたという事実が浮かび上がる。警察はこの不祥事を穏便に処理するため梶から「死に場所を探していた」という嘘の自供を引き出し、それを引き継いだ検察も疑問を感じながらも時を同じくして起こった検察職員の不祥事を隠すため警察と取引し、事を荒立てない方針を立てた。しかし梶の人となりから、そして梶が犯行直後にしたためた書「人間五十年」の文字から、梶の何かに対する必死の思いがあることに気付いた警察での取調べを行なった志木はその任務を解かれた後も梶を気にかけていた。梶がが命より大切に守ろうとするものとは何だったのか・・・

TVドラマは感動的に描かれていましたが、原作はその部分がラスト数ページで語られており、ドラマとは違い警察小説の趣が強いものでした。
組織の中で生きるということの厳しさを感じさせられる本です。
この本の中では語り手が各章ごとに変わります。
警察官
検察官
新聞記者
弁護士
裁判官
看守
それぞれがそれぞれの組織の中で、自分の思いとの差を感じながら生きています。それぞれが悔しい思いを胸に抱きながら。
でも梶はその思いを形にしようと押し黙るのです。
「意外な結末」には涙します。

このミス2002年版、2001年文春傑作ミステリーベスト10ともに1位の作品。
読んでみて損はないと思いますよ。

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今日のお料理は風味のいい
♪豚肉の野菜炒め中華風♪
見てみて♪

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2009年6月25日 (木)

♪孤拳伝 1~4♪

今野敏(著)   中公文庫 

今野敏氏はご自身も武道家であり、その手の本も多く書かれていると聞いてました。
私にとっては初めての武道モノpunchです。

これ、11冊の単行本を4冊の文庫本にまとめた長sign04いお話です。
正直、長すぎる・・・・(;´Д`) sweat01

Photo_2 ♪復讐 孤拳伝 1♪

おはなしは・・・
17歳の少年・朝剛(チャオ・カン)は香港の暗黒街九龍城砦(スラム)で生き抜くため独力で形意拳の一つ「崩拳」を身につけ、香港の黒社会の人間達と日々闘いながら暮らしていた。朝剛にはどうしても果たさなければならない目的があったのだ。実は彼は日本人で本名は朝丘剛と言い、日本から香港に売られスラムで死んだ母の怨みを晴らさなければと考えていたのだ。そんな朝丘剛は日本へ密航を図る。貨物船での労役に耐え、横浜に上陸した彼は、その腕を見込まれ日本のやくざのボディーガードとなるが、中華街の老人から中国武術の極意「功夫」の教えを受けるチャンスを得、特訓に励む。だが、仇の行方をつきとめた剛は、戒めを破り復讐の鬼と化す…。

香港のスラム街で体を売る母と共に暮らし、その母も早くに亡くし、その後は生きるために野生児のように生きてきた少年。
そんな少年が人としての成長の一歩を踏み出すきっかけは、愛する対象を見つけたこと、そして文字を憶えたこと。
今まで母親にしか心を開くことの無かった少年が境遇を共にする美しい少女に惹かれ、復讐しか無かった頭の中に新たな感情が沸き起こります。
そして、全く学校に行くことなく文字を知らなかった彼は日本の青年から字を教わることにより、潜在的に持ち続けていた劣等感を向上心に置き換え、それを喜びと感じるようになります。

1人の少年の成長が描かれていくのだろうなと先が楽しみです。

Photo_3 ♪漆黒 孤拳伝 2♪
おはなしは・・・
母の仇を討ち、一旦は山に身を潜めていた剛だったが、横浜に舞い戻ることに。しかし彼が会いたいと願ったマリアの姿は無く、落胆する。そんな剛に「闇試合」のスカウトが声を掛ける。それは松任組が仕切る秘密の格闘技興行、賭博のためのルールなしの危険な勝負への誘いだった。闘い、勝つことに異常な執念を燃やすようになっていた剛は誘いを受け、死をも厭わない闘いに臨む。

う~~~ん。
1巻めは中国武道のこととかが知れて面白かったし、剛の成長が頼もしかったりしたんだけど今回はまた堕落downしちゃうんですよね~(;´Д`)sweat01
ちょっとイライラsadしちゃう。

今回の前半は「闇試合」が中心。闘うこと、勝つこと、自分が一番強いであろうことを証明するために試合に臨む強者揃いの試合。
正直、そういう人たちの気持ちが解らないから、ちょっと引いてしまいます。
こんなのがずっと続くのかな?と思って嫌気が差してきたところで新たな展開に。
剛はある人物に負け、自分の力に疑問を抱き旅に出るのです。そこでまた新たな人との出会いが。

剛は勝ち続けると堕落して、誰かに負けて挫折を味わうと成長していくんですね。
いくら体や技を磨いても人としての成長が無い限り強くはなれないってコトなのでしょうね。

私は負けたり傷付いたりするのが怖くて前には出て行けないタイプ。
ちょっと剛を見習わないとダメなのかな~?

Photo_4 ♪群雄 孤拳伝 3♪
おはなしは・・・
母の仇を遂げた後、ひとまず身を隠していた山で偶然出会った山の民・由佐肇。剛は戦いを挑むが不思議なまでに勝てない。再度、由佐肇と戦いたいと願い神戸に辿り着いた剛は、偶然救った女実業家のボディガードとなり、暴力団との抗争に身を投じる。戦いの真の意味を見出せないまま、いつしか自分を見失っていく剛。一方、雪辱を期してハードトレーニングを続ける元香港マフィアの宗陵元は確かな手応えを感じ始める…。剛に、宿命のライバルたちと雌雄を決する運命の時が訪れた。

同じような闘いに、成長しない主人公。
正直飽きてしまって・・・・面白くないsad

「闇試合」のライバルだった人が成長する部分が唯一面白かった。
途中で何度も投げ出してしまいそうに・・・(;´Д`) sleepy

Photo_6 ♪覚醒 孤拳伝 4♪
おはなしは・・・
強い相手を捜し求めるうちに出逢った、剃髪の剣豪・高松孝道に自分の脆さを指摘された剛は、迷いを振り払うべく真剣の孝道に勝負を挑む。最終的には勝利した剛だったが、彼は決して勝ったとは思えずにいた。孝道の元を辞し沖縄に向かった剛は、偶然出会った強靭な老空手家とのやりとりの中で、大事な何かを掴み取り、再び横浜に舞い戻る。シリーズ完結

あ~~~~!
やっと読み終わった~~~~。
正直、しんどかったですぅ~bearing

最終章はまた剛が成長の兆しを見せるところから始まるので、読んでいて楽しくなってきました。
剛は「誰にも負けない強い人間になりたいから闘うのだ」と言います。
でも彼がどうしても勝てない人たちは
「武道とは人が生きる抜くために活用すべきものである」
「闘わずしてすむなら、そうあるべきである」と言います。

ホントに強い人には手を出すことも出来ません。
そうすれば誰も傷付くことはありません。

闘わずして勝利することが出来る者、それが究極の強者なのですね。

今はアメリカが世界の中ではそういう存在に近いはずなのに、どうして戦争しちゃうかな~?

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今日のお料理は、辛味を抑えたキムチです。

♪糠漬けキムチ♪

見てみて♪

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2009年5月21日 (木)

♪夜にその名を呼べば♪

Photo_2 佐々木 譲 (著)    (ハヤカワ文庫)

一昔前の映画のタイトルみたいですね(笑)
佐々木 譲氏の初期の頃の作品だそうです。

おはなしは・・・
1986年10月、ベルリン。ソ連がまだ存在し、そしてドイツがまだベルリン壁で東西に分かれていた時代。共産主義諸国の軍事能力の強化を防止するために共産主義諸国への軍事技術・戦略物資の輸出規制(ココム)が行われていた。
神崎が働いていた欧亜交易は、横浜製作所がココム違反をかいくぐる為に作ったダミー会社で、横浜製作所は欧亜交易を経由して共産主義国へ納入するという取引を行っていた。そのココム違反が摘発されそうになった時、神崎は嵌められ、命を狙われ、殺人の罪を着せられてしまう。神崎は自分の疑いを晴らすことが不可能と悟り、たまたま知り合った絵描きの青年の協力を経て東ドイツへと亡命する。
それから5年後。既にベルリンの壁は崩壊していた。そんな折、神崎から母親、横浜製作所の重森、殺された西田の妻、ルポライターの川口らに小樽港に来るようにという手紙が送られてくる。そして指定されたその日、手紙を受け取った者、そしてそれを察知した公安が様々な思いを抱えて小樽港へと集まった。

会社という組織の恐ろしさを改めて見せ付けられた気がしました。
会社を守るために行う「トカゲのしっぽ切り」
会社にとっては「多くの社員を守るため」って言い訳があるのかもしれませんが「じゃ~、その切られた人たちって?」って思ってしまいますよね。
最近のリストラとかもそうですが、人を人として見ず、まるで備品かなにかのように捨ててしまう。心は何処に行ってしまったのでしょう。

そして、公安やマスコミ。
お金のため、いい加減な調査で神崎を犯人に仕立て上げたルポライター。
神崎が犯人であるという前提でその家族をも追い込む公安。
ムカつく~ヽ(`ω´)ノ
と言うか、人って思い込みでこうも盲目になってしまうのかって・・・( -。-) =3。

お話の後半、どんどんページは進むのに全く話が見えて来ない。
「あれ?これって続編があったりするの?」って不安になってきます。
でラスト・・・
背筋のピンっと伸びた神崎の母親の息子を信じ思う気持ち。
泣いちゃったですよ。

何時もの警察モノとは違う佐々木 譲 氏の本もかなりいいです。

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今日のお料理は、昆布茶で作る
♪簡単かぶの漬物♪
見てみて♪

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2009年5月13日 (水)

♪ブレイクスルー・トライアル♪

Bureikusurutoraiaru 伊園 旬(著)
~第5回 2007年 『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作~ です。

おはなしは・・・
懸賞金1億円の一大イベント〈ブレイクスルー・トライアル〉に参加することを決めた、門脇と丹羽。それは、技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、制限時間12時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。
「ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ」、「保険会社の依頼でその研究所内にあるとされるダイヤを捜す私立探偵」、「ライバル会社から派遣されたスパイチーム」などが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに集結する。侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群、そして研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。

発想が面白いですね。
セキュリティ関連会社が自社の商品のクオリティーを証明するために強奪犯を公募するというもの。
強奪犯に扮するチームは、見事、指定のマーカーを持ち帰れば「懸賞金1億円」
しかし参加したチームは本来の目的とは違った思惑でそれぞれが参加。
セキュリティ会社の会長への怨恨あり、産業スパイあり、本物の強盗あり。
それぞれがそれぞれのやり方で目的を果たすために難関を突破していきます。
その前に立ちはだかるのは、最新式の生体認証システムや新型警備ロボット。しかし一番厄介なのは頑固一徹の管理人だったりするのです。やっぱ人間に勝るものないのかなと(^◇^;

セキュリティーって年々重要度が増してますよね。
指紋認証ってPCや携帯電話にも付いてるし、一般家庭でも監視カメラが普及してるし、警備ロボットってのもTVで紹介されてるのを見たことがあります。
指紋認証も静脈認証などの新しいものに切り替えられこの業界も日々進歩してるようです。
そういうのを安心って思う半分、そこまでしないとダメな世の中が悲しく思えたりもしてしまいます( -。-) =3

肩の凝らない新しい形のミステリーですよ。

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今日のお料理は、母の味
♪卯の花♪: .
見てみて♪

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2009年4月30日 (木)

♪向日葵の咲かない夏 ♪

Photo_2 道尾 秀介 (著)  (新潮文庫)
第6回本格ミステリ大賞候補となった本です。
本屋さんで何気に手にしたので、まさかこんな本だとは。

おはなしは・・・
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れたミチオはそのS君が首を吊って死んでいる姿を目撃する。すぐさま学校に戻り先生に報告したのだが、その後S君の死体が無くなっていることを知らされる。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。ミチオは妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた

と書くと、少年が幽霊と共に事件を解決するために探偵ごっこをしてるって感じに思えるでしょう。
少年向け小説。
少年目線で書かれてるから、読み始めても暫くはそんな感じで読んでました。

でもでもでも、騙された~!
トンデモナイですよコレは。
ファンタジーなのかミステリーなのかホラーなのか。訳わかんない(;´Д`)

母親の虐待、動物虐待、異常性癖、いじめ、輪廻転生、預言者。
と、キワどいテーマがてんこ盛り。

でも読書後の感想はっていうと「おもしろかった」となってしまう。悔しいんだけど。
とにかく誰がホントのことを語っているのかが、さっぱり分からない。
信じては裏切られるの連続で、その「騙されてる感」がそのうち快感になってどんどん先に読み進めてしまいます(わたしはMか?)
最後の最後までこの状態が続くので読後はぐったりですbearing

ミチオ君はある出来事をきっかけに母親からの虐待を受けるようになってしまう。
S君は体が弱くて学校ではいじめられてる。
先生は表面上はいい人なんだけど異常性癖の持ち主。
そこまで行かなくても、心の中の闇って誰もが多かれ少なかれ持ってると思うんですよね。
それを上手く処理できるか否か。そのキーってやっぱ人なんだと思うんです。
ミチオ君の父親がもっとしっかりしていたら・・・
S君に友達がいたら・・・
先生は趣味を同じくする人が現れたら(笑)
きっと世界は変わったと思う。

歪んだ世界に酷い嫌悪感を持ってない方にはおすすめかも。

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今日のお料理は、手間を掛けずにカジュアルに
♪筍のお煮しめ♪.
見てみて♪

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2009年4月24日 (金)

♪ホノカアボーイ♪

Photo_3 吉田 玲雄 (著)    (幻冬舎文庫)

少し前に岡田将生さん主演で映画になってた「ホノカアボーイ」の原作です。
観に行きたかったけど果たせなかったので読んでみようと。

おはなしは・・・
サンフランシスコの大学を卒業した玲雄に父・克幸が記念旅行をしようと提案。日系人が多いということでハワイを選び「だれも知らないハワイ」というガイドブックに惹かれて家族でハワイへと出かけた。ホノカア村に辿り着いた一行はガイドブックの作者ニック加藤さんに偶然出会い、ホノカアの人々とふれあう機会を得る。そのうち玲雄にホノカア村で、映写技師としてアルバイトをしないかという話が持ち上がり、玲雄は飛びつき暫くホノカアで暮らすこととなる。それまでとは違いゆるやかに流れる時の中で、扱いにくい映写機と格闘し、アイスクリーム屋の美少女に一目惚れし。散髪屋で変な髪型にカットされてしまったり、酔っぱらって半裸で車の屋根に登り『ラヴ・ミー・テンダー』を歌う。そして、日系人のおばあさん、ビーさんの毎日おいしいご飯を食べ、包み込むような愛情に優しく見守られる日々を過ごす・・・

これは作者 吉田 玲雄さんの日記を元に書かれた本です。
なので特別なストーリーがあるわけでもなく、淡々と時間が流れていくのですが、その中で見られるホノカアの人々とのふれあいが何とも心地よいのです。
中でもビーさんという84歳のおばあさんとのふれあいがステキなんです。
何が?って聞かれると困ってしまうのですが、ビーさんが作るお料理は半端じゃなく美味しそうだし、ちょっとした気配りも優しさが溢れてるし、時間の流れが違うホノカアで暮らしていると人の心もきっと変わってしまうのだろうなと思えました。

多くの人がハワイに惹かれハワイを愛する原点がここにあるようにも感じました。
多くは語られていませんでしたがハワイの日系の方たちの歴史にも興味が湧きました。

「だれも知らないハワイ」 というガイドブックもぜひ一度読んでみたい。

普通の観光では見られない本来の姿のハワイが見られそうな気がしました。

お休みの日のゆったりした気分の時、逆に心の中がピリピリしてると感じたときに読むといいかも。
少し優しい気持ちになれそうな気がします。

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今日のお料理は、もちもち
♪レンコンまんじゅう♪. 
見てみて♪

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2009年4月 8日 (水)

♪ストロベリーナイト♪

2 誉田 哲也 (著) (光文社文庫)

「ジウ」と同じ作家さんです。
この「ストロベリーナイト」が面白かったから「ジウ」を読んだってのが普通の流れみたいですね。

おはなしは・・・
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、なぜ、これほど厳重にシートに包んだ遺体を人目に付く場所に放置されたのか、何故、被害者が死亡してから腹をえぐるような傷を付けたのかに疑問を感じた。が、ある閃きから、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。やがてその閃きを裏づける2人目の被害者が発見され、二人の共通点から、「ストロベリーナイト」という謎の言葉が浮上する。その言葉が意味するものは?
クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。

このお話も女性刑事が中心となっています。
今回のこの姫川玲子は警部補。ちょっと偉いさんなのです。
そんな玲子に反感を抱くクセもののライバル警部補や大阪弁をしゃべる、出来るのか出来ないのか解らない変な刑事がいたりと登場するキャラも結構、面白いです。
難点はちょっとグロいってコトかなshock
でも、間違いなく面白いですshine

この姫川玲子は学生時代にある事件に巻き込まれ、心と体に深い傷を受けます。彼女はそれを克服することにより、その力となってくれた人の気持ちに報いるために強く逞しくなっていきます。
そのエピソードにはかなり ウルルweep ときます。
あと、ジウ同様、子供時代に親の愛を受けることなく育った者への憐れみみたいなのも感じたりします。
この作家さん、グロい表現が多かったりして冷血な人angryかと思いきや優しい気持ちをもった人winkなのだということが解ります。

ラストは「えっ?」ってちょっと意外な展開に。納得がいかないような行くような・・・
まっ。最後の最後まで楽しめるってことでcoldsweats01

人間、上ばかり見て生きるのか、下ばかり見て生きるのか。
いえいえ、人は前を見て歩けばいいのです
good

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今日のお料理は、黒酢で作る
♪さっぱりきんぴら♪.
見てみて♪

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2009年4月 5日 (日)

♪マーリー・ 世界一おバカな犬が教えてくれたこと♪

2 予告を観ただけで笑ってhappy02泣いてweepしちゃった映画。
母と一緒に観てきました(#^.^#)

おはなしは・・・
新聞のコラムニストをしている新婚夫婦のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことに。そして、やって来たのがラブラドール・レトリーバーのマーリーだ。ところが彼は、手に負えないほどにやんちゃだった!ほかの犬や飼い主に飛びかかり、顔中をヨダレまみれにする。雷にパニクる。家具を噛みちぎり、何でもかんでも食べたがる。訓練学校でもサジを投げられ、お払い箱にされる始末。やがて子供にも恵まれた二人は、そんなマーリーに手を焼きながらも、人生の喜びを味わい、そしてかけがえのない日々を過ごしていく…

マーリーが 「世界一おバカな犬dog」ってとこがミソなんだと思います。
飼い主とペットとの間に必要なのは主従関係って言われます。
でも、「世界一おバカな犬」ってことは、その主従関係が無いってこと。すなわち飼い主とペットではなく、家族だってことなのですね。
なので、彼らはマーリーがどれだけおバカでも平気。ジョークにして笑って楽しんでしまう。家族ならどんなことでも互いに喜びあえるはずだから。
そんな当たり前のことが人と人の間だと何だか複雑になってしまって、その本質が見えなくなってしまうeye
この映画はその対象をワンコdogにすることで家族のあり方をシンプルに教えてくれてるんだと思いました。

年老いたマーリーを動物病院へ連れて行ったジョンが獣医に訴えます。
「こいつは、子供が病気になったときは一晩中、その横に寄り添ってるような犬なんだ。他の犬と比較しないでくれ」
そう、マーリーは一方的に愛情を受けていたのではなく、家族に対し大きな愛情で接していたのですね。

愛情を与え、与えられることで、家族の絆は深まっていくのだということをマーリーに教えられましたheart04

マーリーのおバカぶりに大いに笑いhappy02、そしてホロリ(ウソです、私も母も大泣きcrying)としちゃう。
ワンコ好きにも、そうでない人にも観て欲しい。そんな映画でしたgood

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今日のお料理は、市販調味料で簡単
♪豚とアスパラとシメジの炒め物♪
見てみて♪

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2009年4月 2日 (木)

♪ジウIII ~新世界秩序♪

Photo_2 誉田哲也(著)
もちろん昨日の「ジウII」の続きです。

おはなしは・・・
ジウに拉致監禁された基子はミヤジという男に引き合わされる。その男は表向きには不動産業、裏ではコカインを扱う、資金力のみならず政治力も持つ男だった。やがて解放された基子は前の銀行立て篭もり事件で多大な被害を受けたSATに呼び戻される。
そんなある日、新宿の歌舞伎町が何者かによって完全に封鎖され、外からは全く中には入れない状態に。しかも防犯カメラに映し出された歌舞伎町にはジウ、そして日本の総理大臣、更には信じられない人物の姿が・・・。
彼らの狙いは何なのか?
 

途中からお話がトンデモナイ方向にsign02
でもテロとかってこういうものなのかな~?
でも、やっぱ、ちょっと漫画チック?子供っぽくなってしまったかな~?
この本、リアルアンリアルが混在していて、ちょっと戸惑います。
歌舞伎町を封鎖して治外法権化するって・・・・???
でも、それを超える面白さがあります。先が気になって気になって仕方がありませんよrun

この本を読んでて、本来、憎むべき犯罪者「ジウ」のことが最後まで嫌いになれなかった。どっちかと言うと好きだったかも。
何を考えてるのか全く明かされないけど、きっとその根底には哀しさがあるんだろうなというのが解るから。あと彼には圧倒的な強さがあるってのも魅力の一つ。そういうカリスマ性を求める気持ちってありますよね。

結局、ジウもミヤジも『heart02heart02』ってものを知らずに生きてきたことが不幸だったんだな~。
ジウは若干でも親の愛を受けて育った時期があって、ミヤジはそれが全く無かった。
ラストの2人の差はそこにあるのかなと。
そう考えると2人ともとっても可哀想な人たちなのかもしれませんweep

でも犯罪はダメあるよ(`ε´)

あと、この本で学んだことに
護身には”消火器”がいいってことがありました。
不審者が家に、ってことがあったら、モップやバットじゃなく消火器ですよ。皆さん(笑)

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今日のお料理は、いつもの煮物とちょっと違う
♪かぼちゃと茄子の炒め煮♪.
見てみて♪

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2009年4月 1日 (水)

♪ジウII~ 警視庁特殊急襲部隊♪

Photo_4 誉田哲也(著)
先日ご紹介した「ジウI」の続編です。

おはなしは・・・
犠牲を払いながらも誘拐事件は実行犯を逮捕、人質を無事保護することで解決した。しかし依然として黒幕「ジウ」の正体は謎。捜査本部の美咲たちは犯人の取調べからジウを追おうとするが、得たのは「新世界秩序」という意味不明のキーワードのみ。一方、事件解決に貢献した基子は特進し、交通課へ移動。しかしそんな基子の前にジウの姿が!
そんなおり、銀行立て篭もり事件が起きた。犯人は前の誘拐事件に関わっていた疑いのある自衛官。警察、SATが事件解決に動くのだが・・・

お話はとんでもない方向に流れていきます。
「新世界秩序」
私たちが常識としているルールやモラルは人間が本来持って生まれたものではなく、誰かの何らかの利益のために植えつけられたもの。人間の本来の姿は殺人をも容認してしまう、そういう恐ろしいものcoldsweats02
って怖い考えを持った人間たちが自然発生的に増えてきた!
あくまでも小説の中のお話だから「ありえない」って言い切ってもいいんだけど、ここ最近の「無差別殺人」とかを見てると「あるのか?」と思えてしまう(;´Д`) sweat01

「Ⅰ」では好きじゃなかった美咲ですが、好感が持てるようになってきました。私の思うところの”人間らしさ”を持った人の象徴のように思えてきて。
その逆で基子は益々、嫌な人間になっていくbearing。大丈夫なのかな~?

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今日のお料理は、飯が進む
♪小松菜とゴボウ天と豚肉の炒め煮♪.
見てみて♪

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2009年3月25日 (水)

♪ジウ〈Ⅰ〉―警視庁特殊犯捜査係 ♪

Photo_2 誉田 哲也 (著)   (中公文庫)

本屋さんで見かけて気になってたところお友達のFUHさんが面白いって仰ってたので読んでみることに。

おはなしは・・・
幼児誘拐事件が発生、警察は現金のみを奪われ、犯人を取り逃がすという失態を犯してしまった。
何とか名誉挽回を図りたいと誰もが思っていた矢先、都内の住宅地で人質篭城事件が発生した。所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが、犯人に縛られ、人質の女性にも怪我をさせてしまう。玄関横で待機していた基子巡査が犯人を取り押さえたが、美咲の失態が三流紙の記事となり、美咲は碑文谷署生活安全課少年係への移動を余儀なくされる。一方、基子はその運動能力を買われ、SATに異動となった。
その後、篭城事件の犯人が未解決の児童誘拐事件の犯人の一人であることが判明するのだが・・・

「ジウⅠ」という題名でも解るように、このお話は「Ⅱ」「Ⅲ」と続くようです。

「ジウ」というのは事件の主犯と思われる青年の名前らしい。
’らしい’というのは・・・このジウの人物像は人の口から語られるだけで謎が多い。
最初にチラリとその姿を現しますが、その後は全く何処で何をしてるのかが解らない。
そしてラストに不気味な言葉をつぶやく、人なのか獣なのかがどうやら「ジウ」らしいのです。

今回は
対称的な2人の女性刑事が中心となって事件に関わっていくというお話です。
が、この2人がどうも好きになれない。
美咲は基本的に悪い人じゃないのだけれど、事なかれ主義の八方美人。
基子は一匹狼的でナルシスト。自分に対して厳しい分、他人を認めようとはしない。

この2人、最初は同じ職場だったのだけれど関わった人質篭城事件をきっかけに職場が離れてしまうのですが、新たに起こった誘拐事件で再び顔を合わせることになります。だからと言って協力しあう訳でもなく、それぞれがそれぞれのやり方で任務をこなしていくのです。
男性社会の警察の中で2人の女性がどう生きて行くかというのは今後期待できるところでしょうか。

怪しいって思ってた人物があっさり殺されちゃったり、展開が全く読めません。
スピード感があるのであっと言う間に読めてしまいます。
そして次回作にやたらと期待を抱かせてくれる内容でした。

そうそう、このジウなる少年。
不法滞在の両親が強制帰国させられ、一人日本に取り残され、どうやって生きてきたか不明という設定。
最近フィリピン一家でそれに似た話がありましたよね。
残された子どもはジウと違い、幸せになってくれるといいのですが。

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今日のお料理は、昆布の旨味が美味しい
♪かぶの即席漬け♪.
見てみて♪

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2009年3月18日 (水)

♪フィッシュストーリー♪

Photo_2 伊坂幸太郎(著)

今週末あたりからかな?同名の映画が公開されます。
これはその原作。
4つのお話からなる短編集です。

おはなしは・・・
【動物園のエンジン】
夜の動物園の狼の檻の前に毎夜寝そべる男。彼は以前は動物園の職員だったが狼が逃げ出したことに責任を感じて退職していた。
そんな彼は夜が明けると動物園近くのマンション建設予定地の反対運動に参加する。いったい彼は何をしているのだ????
【サクリファイス】
人探しを依頼され、とある寒村にやってきた黒澤はこの村に「生贄」の儀式があることを教えられる。今は形式的なものとなり、実際には洞窟に数日人を閉じ込めるだけと変化はしているのだが、何か釈然としないものを感じ・・・
【フィッシュストーリー】
ある1冊の本の言葉に感銘を受けた人たちの4つのお話。
ある女性は出張先からの帰りの飛行機で、隣に座った男性から「父親から正義の味方になるよう教育を受けていた」と言う話を聞く。そんな矢先飛行機は何者かにハイジャックされ・・・
【ポテチ】
泥棒の今村は忍び込んだ家の電話の留守電に吹き込まれた女性の自殺宣告に慌て、その女性を救おうと説得を始める。何とか助けることの出来た女性と何時の間にやら同棲をする仲に。ある日2人は野球選手の家に強盗に入ったのだが、またしても助けを求める女性の留守電が・・・

え~っと。
伊坂ワールド全開の1冊です。
伊坂ファンなら嬉しくなるような別の本とのリンクがいたるところに。
だから伊坂氏のファンでない方には正直ツマラナイかもしれませんcoldsweats01

映画になる【フィッシュストーリー】は脚本次第ではいい作品になりそうな気はします。
世代を渡り、言葉が、歌が人の心に沁み、そして受け継がれ幸せをもたらすというお話。
風が吹けば桶屋が儲かる的な  (^◇^;sweat01

思わぬ所に思わぬ物事の影響が出る・・・

ただ、このお話の中では”信念を持ってやり遂げた仕事”がその場では認められなくても影響を受け継いでくれる人たちがいて、やがて世界を救う力punchになった。
単なる偶然じゃなく、必然だったのかも。
”正しい行い”は”正しい結果”を生む。その逆もしかり。

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今日のお料理は、
♪ワケギとタコのぬた♪
見てみて♪

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2009年3月11日 (水)

♪触発 ♪

Photo_2 今野 敏 (著)   中公文庫

爆弾テロのお話bomb
と聞くと「日本のお話?」って考えちゃうでしょ~。
そういう平和ボケした日本人への警鐘bellとも取れる内容です。

おはなしは・・・
朝のラッシュで混雑する地下鉄霞ヶ関駅構内で爆弾テロが発生、死傷者三百名を超える大惨事となった。その威信にかけ、捜査を開始する警視庁。中でも最初の爆弾予告の電話を受けた刑事・碓氷は、自分の対処が甘かったと犯人逮捕に躍起になる。そんな中、内閣危機管理対策室の室長・陣内は自衛隊員を捜査に加えることを決定し、自衛隊の爆弾処理のスペシャリスト岸辺和也陸曹を捜査本部に送り込む。その矢先、第二の犯行予告が。はたして犯人の目的は・・・事件を防ぐことは出来るのか・・・

自衛隊から送り込まれた岸辺陸曹はカンボジアで育ち、その母を地雷で失うという哀しい過去を持っています。なので平和ボケした日本人の中では異質な存在。そんな彼だからこその嗅覚が犯人へと近づく糸口を見つけ出します。

一方、実行犯は物語前半にその姿を現します。こちらの経歴も異質なもの。でも読んでいて、その動機にしっくり来ないものを感じてました。そしたら後半、そう来るか!!! で納得。最後まで気を緩めることの出来ない内容ですよ。

警察官の視点、自衛官の視点。犯人の視点。
そして社会学者の視点。
色んな角度から同じ事件が語られ、とても興味深かったです。
社会学者の視点とは、この事件を客観的に過去のデーター、日本人の性質などを分析して犯人像やテロの動機、それが与える一般市民への影響を分析していこうとするもの。こういう人が小説で出てきたことって無いですよね。その分析もとっても興味深いです。

結局、何故、世の中からテロや戦争が無くならないのかってことに話は及びます。
「戦争が無ければ人類はとっくに滅んでいるって説く学者もいる」
人間の業を突きつけられたようでとても痛い(ρ_;)

    

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今日のお料理は、大阪は八尾の名産を使って
♪若ごぼうの炒めもの♪.
見てみて♪

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2009年2月25日 (水)

♪硝子の殺人者―東京ベイエリア分署 ♪

Photo_4 今野 敏 (著)   (ハルキ文庫)

今野 敏氏の安積警部補のシリーズです。
前にご紹介した「神南署安積班」「蓬莱」 と同じシリーズです。

このシリーズは数が多くて、また順番がめちゃくちゃ、真ん中以降のお話です。が、人物が同じというだけで前作とのつながりは少なく、前を知らなくても楽しめる内容でした。

おはなしは・・・
東京湾岸で乗用車の中からTV脚本家の絞殺死体が発見された。現場に駆けつけた東京湾臨海署(ベイエリア分署)の刑事たちは、目撃証言から事件の早期解決を確信していた。だが、即刻逮捕された暴力団員は黙秘を続け、被害者との関係に新たな謎が―。しかし、この脚本家と暴力団のつながりが見えない上に、事件当日に被害者は別の人気脚本家と会う約束をしていた。
捜査本部の方針に疑問を抱いた安積らは、人気脚本家に疑いを抱いて捜査の手を伸ばす。しかし、この人気脚本家の叔父は政界の大物で・・・。

相変わらずこの安積警部補は悩み多い人です。「そんなに周りに気を配ってたらしんどいやろ」って思うのですが、彼のその気配りが事件解決への道のりを滑らかにしてるのかもしれません。
部下の須田、黒木、村雨、速水のそれぞれの性格や長所を把握し、それを活かし、頼りにしながら捜査を進めていく。
自分の失態をおくびにも出さず、心の中で反省したりするとこも「ずるい」とも取れますが、上司たるもの部下に見せてはならない姿をわきまえてるってコトだなと解釈もできる。
ということで、とっても人間くさい刑事さんなわけです。

このシリーズはミステリーの筋書きよりも、こういう刑事さんたちのキャラを楽しむ小説ですね。

とは言うもののお話も面白くて、スイスイスイ~と読めてしまいます。
このお話はテレビ業界、暴力団、コカインの繋がりがあって、そこに本庁と政治家が絡んで話をややこしくしていくというもの。

芸能界のプロダクションってのは暴力団と深い繋がりがあるとか、芸能人やスポーツ選手もその手の方との付き合いは珍しいことではないとか、ちょっとオッカナイことが書かれてたりして「大丈夫?」って思ってしまった (^◇^;
でも最近の芸能人やスポーツ選手の大麻事件とかを聞くと、そういうものかも、と思ってしまいます。

まっ、最近は街中で簡単に違法な薬物が手に入るって言いますし、芸能界やスポーツ界に限ったことではないのかもしれませんが。
とサラリと言えてしまうような世の中になったってことが一番問題なんでしょうけどね ( ̄ω ̄;)!!

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今日のお料理は、大阪名物?
♪おじやうどん♪.
見てみて♪

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2009年2月19日 (木)

♪にぎやかな天地 (上)(下)♪

Photo_2 宮本輝(著)      中公文庫
この方の本を読むのは久方ぶりです。
最近はミステリーばかり読んでた気がしますが
こういう純文学もやっぱいいな~(∩.∩)

おはなしは・・・
船木聖司は、美術本などを出版する会社に勤めていたが、その倒産にともない独立し、謎めいた老人・松葉伊志郎の依頼による豪華限定本の編集・製作を手がけていた。新たな伊志郎からの依頼は「日本の発酵食品を後世に残すための本」である。糠漬、熟鮓、醤油、鰹節…。日本各地を取材する聖司は、微生物の偉大な営みに魅せられ、生と死の不思議な関係に気付き、自分の生きて行く道を探しはじめる・・・

聖司は発酵食品の取材を進める一方で、7年前、死に際に祖母が言った「ヒコイチ」という言葉の謎や、32年前に過失とはいえ自分の父親を殺してしまった男の消息を、聖司は知ることになる。そして決して愛してはいけない二人の女性との出会に、聖司は惑うのだった…。

宮本輝氏は阪神淡路大震災の被害を受け、生と死について随分と考えられたと聞いたことがあります。この作品も、その影響が強いのかも。
死から生まれるもの。決して人の死はそれで終わるというものではなく新たな生へと繋がるものなのだということが発酵という行程を手繰ることで解ってくるのです。
発酵食品のお話って何だかピンと来なかったのですが読んでるうちに、とっても興味を感じてしまいました。

そして、この方の本の中にはいつも心に残る言葉が散りばめられて、「なるほど~」と考えさせられたりします。
例えば 「勇気が連れてきてくれるもの。それは<思いも寄らん凄い知恵>なのだ」みたいな。
あと、こんなことも書かれてました。「宇宙の発する波動は7.5ヘルツ。人間が発する波動は赤ん坊のときは7.5ヘルツなのに大人になると乱れだす。しかし大人も楽しいことを思い出したり、幸福な未来を具体的にイメージしているときは7.5ヘルツに近い波動なのだそうだ」
勇気を振り絞ること、常に前向きであることで人は幸せになれるのかもしれませんね。

発酵食品についてもかなり詳しく書かれていて、それも読んでいて楽しく、職人さんたちの’こだわる’という姿勢に感銘を受けたりもします。
聖司自身も自分で糠床を作ったりするのですが、それを読んでいたら私も「マイ糠床」が欲しくなってしまいました(^┰^;)ゞ

聖司の家族も友人もとても興味深い人たちばかり。本物を愛する人たちなんです。
常に本物を求め本質に近づいていこうとするかれらの生き方には見習うべき点が多いように思いました。

地味ではありますが奥の深いお話でした。

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今日のお料理は、ちょっと上級者に見えるかも
♪青梗菜とホタテのクリームパスタ♪.
見てみて♪

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2009年2月13日 (金)

♪螺鈿迷宮(らでんめいきゅう) (上・下) ♪

Photo 海堂 尊 (著)   角川文庫
「チーム・バチスタ」シリーズで、先日、ご紹介した「ジェネラルルージュの凱旋」の次のお話。
「ジェネラルルージュの凱旋」 の中で白鳥の部下の姫宮が何故か2週間という短期間だけ看護師として研修していたかという謎が解けます。

おはなしは・・・
自分は運に見放された人間と思い込み、怠惰な生活を送っている東城大学・医学生・天馬大吉。そんな彼に幼馴染で新聞記者の葉子が「取材のために碧翠院桜宮病院に潜入してほしい」と依頼してきた。東城大学の近隣病院である桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院であり、終末医療の最先端施設としてメディアの注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。実際に人が死にすぎるのだ。
天馬は介護ボランティアとして桜宮病院に通い始めるが、うっかり怪我をしてしまい入院するはめに。更には看護師の姫宮の不注意で火傷も負わされてしまう。そんな彼の治療のために東城大学から奇妙な皮膚科の医者・白鳥がやってきた。白鳥は姫宮と共に病院の闇を暴くべく厚生労働省から「刺客」だった。だが、院長の桜宮巌雄とその双子の娘姉妹は、白鳥さえ予測のつかない罠を仕掛けていた…。

「チーム・バチスタの栄光」 から一年半後のお話。
今回の主役は初お目見えの医大生「天馬大吉」君
そして白鳥とその部下の姫宮が活躍します。
なので田口は最後の最後、ほんの少~しだけの出場。この点は寂しかったかも(^^;
だって白鳥がイマイチ冴えないんだもん。やっぱ田口がいてこその白鳥なんだと実感です。
今回も登場人物のキャラが立ってますね~。
それぞれがいい味を出してます。
No.1は姫宮。かなり笑えます。
お話全体は漫画チックでエンターテイメント性バッチリではあるのですが、医療の闇の部分も描かれています。

「碧翠院桜宮病院」。
老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院。
死に際の医療は儲からない。そのために考え出されたシステム。
しかし、「バチスタ・スキャンダル」で患者数の減った東城医大の横槍で、そのシステムにも破綻が・・・

現役のお医者様である著者はいつも医学界の問題点をお話のなかに盛り込みます。
今回は「終末医療」「死亡時の解剖」

「終末医療」や「死亡時の解剖」は国からの援助が少なく、受け入れれば入れるほど病院は支出が増えるようです。
実際、「終末医療」患者は同じ病院では3ヶ月間しか援助がないため、次から次へと病院を移転させられることになります。
なぜ、人は穏やかな死を迎えることが許されないのでしょうか(`ε´)
そして「死亡時の解剖」
死因と治療が適切だったことを確かめるために、そして医学の発展のために必要とされるもの。こちらの予算も実にわずかだということで、それ以上は全て病院負担となり、行えば行うほど赤がでるのだそうです。実際に「死亡時の解剖」を行うと検視時の所見とは違った死因であることが非常に多いのだそうです(;´Д`)

国は「医療は生きた人のためにあるべき」と考えるようで「終末期の患者や死者にはお金を出さない」のだそうです。
政治家の無駄遣いを無くしたら、それぐらい捻出はできそうな気がするんだけど。

なんだか、次回の舞台は北っぽい。ひょっとして「ジェネラルルージュ」の速水との絡みがあるのかも d(o^v^o)b

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今日のお料理は、食感が美味いです
♪たたき長いも♪.
見てみて♪

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2009年2月 4日 (水)

♪ジェネラル・ルージュの凱旋(上・下)♪

Photo_2 海堂 尊 (著)   宝島社文庫

「チーム・バチスタの栄光」→「ナイチンゲールの沈黙」
に続く、『田口&白鳥シリーズ』の第3弾。
と言っても、これ、「ナイチンゲールの沈黙」と同時並行で進んでいくので、登場人物などもダブってきます。
で、これ、この春に映画となって公開されるようです。

おはなしは・・・
田口の元に、救命救急のエース・速水晃一が医療業者「メディカル・アソシエイツ」と癒着しているという内部告発文が届いた。
事態を重く見た田口は院長・高階に相談した末、高階の提案でこの問題を倫理問題審査委員会「エシックス・コミティ」に委任することになった。
だがエシックス・コミティは世間を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」以降、田口と浅からぬ因縁を持っていた。

速水とは学生時代からの友人で、その人となりを知る田口は何とか彼を窮地から救おうと奔走するのだが・・・

今回は白鳥の出番は少なく、田口が大活躍です。
更にニューキャラクター姫宮が登場。白鳥の部下の女性です。彼女もなかなかアクが強い。きわものです(^◇^;

あと、速水って医者が半端じゃなくカッコいい!
切り捨てられゆく不良債権部門・救急医療を守るため、さらにはドクター・ヘリ導入を実現させるため、一人戦う男の姿は勇ましいです。
最近、救急患者の受け入れ拒否って問題になったりしてますが、お医者様だって苦しんでいるんでしょうね。

映画ではこの速水を 堺雅人さんが演じるみたい。
ちょっとイメージが違うんだけどな~。
私的には田口が 堺雅人さんなんですよね。
でも今回も田口は 竹内結子さん。
「チーム・バチスタの栄光」も観てないから何とも言えないんだけど・・・

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今日のお料理は、ボリュ-ムのある煮モノです。
♪大根の葉と竹輪の炒め物♪.
見てみて♪

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2009年1月28日 (水)

♪神南署安積班♪

Photo_2 今野敏    (ハルキ文庫)    

前に「蓬莱」という小説を読んで、その中に出てくる安積警部が主役の「安積警部補シリーズ 」があると知って気になってました。
全然知らずに手にしたのですが、これはシリーズの中間地点にある話のようです。
でも短編集なので前後の繋がりは関係なく楽しく読むことができました。

おはなしは・・・
「スカウト」
上京してから何をやってもうまくいかない青年が、憂さ晴らしに女の子に絡んでいる男たちに喧嘩を売る。が相手は倒れた時に頭部を打ったらしく死んだかもしれない。青年はアパートに逃げ帰るがその夜、警官が現れて…

「噂」
交通課係長の速水が女子高生と援助交際をしているという噂がたつ。安積は速水を信じるがゆえに噂の真相を確かめようと密かに調べ始める・・・

「夜回り」
内密にしていた捜査情報が新聞で報道された。
安積はその記事を書いた女性記者と共にいた黒木刑事を疑うが…

「自首」
老婆が殺人犯として自首してきた。しかしその犯行はどう見ても老婆には無理なものだった。安積たちは老婆が誰かを庇っていると周辺を捜査するのだが・・・
強盗事件の犯人として自首してきたのは容疑者が住まうアパートに一人暮らししている老婆だった。彼女は何故男を庇うのか。

「刑事部屋の容疑者たち」
安積は刑事部屋に集まった4人の部下の中に確実に“犯人”がいると断言。4人を追求しだすのだが全員が知らぬ存ぜぬ、無実を主張する。
しかし安積には切り札があるらしく・・・

他4話が収められています。

これ警察小説なんですけど、とってもハートフルなお話が多いです。
あと上司と部下との関係に悩む安積にはサラリーマンの方なら共感を持ったりもしてしまうはず。

登場人物が全て個性的で魅力的。読んでると自然と「この人は俳優さんで言うとこの人だ」と具体的な容姿まで想像できて、それも楽しいです。

そして、このお話の中でよく登場するのが報道記者。
警察に入り浸って新しい事件をいち早く記事にしようと躍起になってます。
しかしその報道は捜査の邪魔になったり、あるいは人を疑心暗鬼にさせたりします。
そこを調整するのも警察のお仕事みたい。
報道の自由ってよく言われます。マスコミからすれば知る権利を奪うなってことなのでしょう。でも私たち一般の人間にとってはその情報を知る時期に多少前後があっても不便も不満もありませんよね。
結局はその報道する会社vs会社のせめぎあいなのでは?
報道の自由よりもっと守るべきものってあるように思うのですが・・・

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今日のお料理は、カレーがラムのクセを隠してくれます。
♪ラムと玉ねぎのオイスターカレー炒め♪.
見てみて♪

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2009年1月21日 (水)

♪真相 ♪

Photo_2 横山 秀夫 (著)  (双葉文庫)

横山 秀夫氏にしたら重い内容の短編5話。
追い詰められていく登場人物の心情を描いた作品です。

おはなしは・・・
「真相」
10年前に息子を殺した犯人が捕まったとの知らせが・・・だがその犯人の供述により息子の知らない顔が見え始め・・・

「18番ホール」
村長選挙に出馬した男性。当選確実と思われていた選挙が思わぬ展開に。そこには別の意味で焦る彼の姿があった・・・、絶対に当選しなければならない誰にも言えない理由が彼にはあったのだった。

「不眠」
リストラされ不眠症に陥った男性が夜中の散歩をしたことで、近くで起こった殺人放火事件の容疑者として警察にマークされてしまう。しかし彼は散歩中にある不審者を見かけていた・・・

「花輪の海」
再就職の面接で「あなたにとって、これまで一番嬉しかつたことは何ですか」と聞かれた男性が思いついたのは、大学生時代、柔道部の合宿で同期の青年が死んだ時のことだった・・・

「他人の家」
夫婦は週に1度、家周辺の朝の掃除を欠かすことはなかった。それは過去に起こした強盗という罪に対する贖罪だった。しかしインターネットから洩れた情報により過去がバレ、家を追い出されることになってしまった。そんな彼らに養子になり姓を変えないかという話が舞い込む。

TVで流れるあらゆるニュース。表面だけを見て解った気になってるけど、実はその裏には当事者にしか解らない痛みや悲しみがあったりするんだろうな。
笑顔で会話したあの人の心の中にもひょっとしたら表面からでは解らない闇の部分があるのかもしれない。
そんなことを考えてしまうお話ばかりでした。

1つ気になったのは「インターネット」で過去の事件が検索できてしまうということ。
調べたい人物の名前を打ち込めば、その人の犯罪歴などが簡単に検索できてしまう。そういう検索サイトがあって、就職希望者や家を借りたいという人のことを調べたりするのが常識になってるとか。
罪を償い前向きにやり直したいと考えている人もそれによって就職や住む家を得るのが困難になることがあるのだそうです。
確かに過去に罪を犯した人との関わりは避けたいとは思うのですが、そういう人の更生の足を引っ張るのもどうかと思う。
難しい問題ですね。

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今日のお料理は、温まりますよ(∩.∩)
♪にゅうめん♪.
見てみて♪

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2009年1月16日 (金)

♪阪急電車♪

Photo_2 有川浩(著)  幻冬舎

「図書館戦争」の有川浩さんが書いた短編小説作品集。

大阪では雑誌に取り上げられたり、ラジオドラマが2週間連続放送されたりして、ちょっと話題になりました。
あと、ウェブコミック誌、MAGNA で村山渉さんによる漫画が掲載中なのだそうです。

おはなしは・・・
阪急今津線。たった8駅片道わずか15分のローカル路線。

図書館帰りの青年はいつも図書館で出合う、気になる女性と電車のなかで隣り合う。彼女が見つめる車窓に目を向けるとそこには「生」という文字に作られたオブジェのようなものが。それをきっかけに2人の会話が始まり・・・彼女が降りた駅、彼はその後を追い電車を降りる。
その光景を目にした、女の子の手を引く初老の女性は恋の始まりに出会えたことにちょっとした喜びを感じながら、電車に飛び乗った。
そこにはまるで花嫁のような真っ白のドレスを着た女性が・・・。その手には結婚式帰りと思われる引き出物の袋が握られていた・・・大人の目から見れば間違いなく訳ありの女性。しかし初老の女性に連れられた女の子は純粋に「花嫁さん」だと声にする。捨て置けない初老の女性はさりげなく彼女に話しかけ、ある提案を口にする・・

偶然乗り合わせた彼らの人生がほんのいっとき電車の中で交わる。その小さな出会いが人生にちょっとした分岐点をもたらしたりする。
そんなお話が片道8駅の往復。16話の短編として描かれてます。

あとがきにあったのですが、この今津線というのは有川浩さんが住んでいるところだそうで、彼女自身がとても思いいれのある路線のようです。
都会と田舎を程好く併せ持つ場所らしい。
私は高校生の時の夏休み、兄が用事があって宝塚に行くというので一緒に付いて行ったことがあって、その時に乗って以来ご無沙汰の電車です。
そうそう、その時、私が足を踏んづけられて、半べそをかいてたら、兄が「驕ってあげる」って「牛丼屋」さんに連れってってくれて・・・私にとっては初「牛丼屋」さんだった訳で衝撃的な美味しさに足の痛いのを忘れてしまったという思い出が・・・

という私の何でもないエピソードみたいな、そんな日常が描かれています(嘘です。ホントはもっとほのぼのとした心温まるようなお話が書かれてます:笑)

このお話のなかでは初老の女性をはじめ、潔いステキな女性が多く出てきます。
女性の嫌な部分も描かれてますが、やっつけちゃってくれますから、気分もすっきりしちゃいます。いるでしょ~、電車マナーの出来てない人って。

電車の中で人と振れ合うなんて、そうそうあるもんじゃない。でもこのローカルな路線ではあったりするのかな。ちょっと羨ましい気もします。
この本、お正月休み、家でゴロゴロしながら読むにはぴったりの「のほほ~ん」とした1冊でした。(正月に読んだ本の感想が今かよ!って突っ込みは許してください:笑)

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、食べ応えのある炒め物です。
♪豚肉とブロッコリーの炒め物♪.
見てみて♪

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2009年1月14日 (水)

♪ネプチューンの迷宮♪

Photo 佐々木 譲 (著)  (徳間文庫)

「笑う警官」「警察庁から来た男」に続き、佐々木 譲氏の小説。
今回は警察ものではなく、南太平洋の島国を舞台とし、国家テロを題材にしたサスペンスです。

おはなしは・・・
職業潜水士・宇佐美俊は、友人ダイバー赤嶺と共に、海底に沈んだ零戦を引き上げるため、南太平洋の島国・ポーレア共和国を訪れた。
唯一の経済基盤であるリン鉱石があと3年で枯渇するとされるポーレアでは,国の行く末をめぐって,大統領派と反大統領派の対立が深まっていた。そんな折り,反大統領派の一族のベン・ムーンライトが獄中で毒殺されるという事件が起こった。
一方、宇佐美たちは、空港で間違えて受け取ってしまったジュラルミン・ケースの中身が爆弾の一部であることに気付く。赤嶺はそのジュラルミン・ケースを適切に処理しようと外出したばかりに、何者かに殺害されてしまう。
ポーレア共和国の警察長官エディ・ノートン・ムンゴグはベン・ムーンライト、赤嶺の2つの殺人事件、リン鉱石発掘現場からの爆薬の盗難、そしてテロと思われる爆発事故と立て続けに起こった出来事に只ならぬ陰謀の影を感じ取る。
宇佐美は、そしてムンゴクは、やがて途方も無く大きな敵と向き合うことに・・・

小国ポーレア共和国。良質のリン鉱石を産し、世界でも有数の裕福な島国だった。しかし、その資源も枯渇寸前。島自体は漁業にも農業にも向いておらず、国内では「移住」を唱える者、そして「生活レベルを落とし国に留まる」と考える者とでの対立が起こっていた。現在の大統領は「留まる」派。前大統領は「移住」派だったが、汚職が明るみになり国外追放されていた。

現大統領が国際フォーラムで国を空けている隙を狙うように起こった事件。海外のマスコミにより「政情不安」を印象付ける報道がなされ、国内と国外との温度差が広がっていきます。それはポーレアでクーデターが起こっても不思議ではないという印象を深くもたらすのです。

前大統領の唱える「移住」
その後、無人となる、何も無い島。
誰もが目も向けないかと思われる島に目を付けた日本。

自国を守るため、国益を維持するために、他国を踏み潰そうとする大国。
ちょっと鳥肌ものです。
どこかの国が石油欲しさにテロを道具に使ったような、そういう大国のエゴがこのお話では炸裂します。

読んでいて、手首が痛くなるような分厚い本ではありますが次の展開がはやく知りたくてどんどん読み進めてしまいます。
この本でははっきりとした結末が語られないので、「ここまで読んだのに~~~!」って気持ちが起きなくもないのですが、何か明るい未来が想像できて爽やかな気持ちで読み終えることが出来ます。

これもオススメの1冊です!

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今日のお料理は、和風ミートソースって感じでしょうか。
♪きのこと豚ひき肉の柚子胡椒風味パスタ♪.
見てみて♪

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2009年1月 7日 (水)

♪天下り酒場♪

Photo_2 原 宏一 (著)  (祥伝社文庫)

先日、ご紹介した ♪床下仙人♪と同じ作家さん。
今回はどこにでもいそうな普通の人が陥る不思議な世界を描いたブラックファンタジーです。
これも短編集。

おはなしは・・・
・経営不振の割烹居酒屋『やすべえ』の店主ヤスは、ある人物を雇って欲しいと常連客に頼まれた。それはなんと、片倉という県庁の役人。居酒屋に天下った片倉は元役人の事務能力を発揮、食材の一元管理と仕入れの効率化で店を黒字に転じた。勢いにのった片倉はヤスに店舗拡大を唱え始めるが…

・会社では完全に閑職に追いやられた青年は「資格」を取ることに生きがいを見出していた。がそれも空しく感じ出したときに一人の芸能プロデューサーと名乗る男に芸能界入りを強要される。「資格ファイター」として芸能界デヴューを果たしたかれはあれよあれよと言う間に売れっ子になるのだが・・・

・男はある日、自宅の居間のテレビの裏に盗聴器を仕掛けられていることに気付く。犯人を探し出すため盗聴器はそのままにして興信所に犯人探しを依頼する。それからは常に盗聴器を意識した生活が始まり・・・

・彼女の家に突然「ボランティア」だという女性が乗り込んできた。足を捻った義母の世話をすると言うのだ。パートと家事を両立させていた彼女の代わりに家の中全てをやってくれるボランティアの女性に家族はすっかり親しみを感じてしまい・・・

・ある朝、いきなりやってきて「歯を磨かせてください」という男。彼は歯医者を倒産させてしまい新商売「歯磨き屋」を始めたというのだ。その新商売は当たると踏んだ元広告代理店勤務で今は無職の男は一緒に働きだすのだが・・・

世の中の「ここんとこが、ちょっと、おかしくね~」って思えるようなことを、ユーモアを交えて皮肉ってます。

自分では良かれと思ってしていることが実は違ってた!みたいな。
そいそういうとこを突いてきます。
「家族のために頑張ってたのに~」とか
「出る杭は打たれるってわけで倒産に追い込まれたのに、結局、足の引っ張り合いに首を突っ込んじゃった」とか
あいたたた(#><)って感じです。
面白いんだけど、ちょっと怖い。
でもこのお話の一番怖いとこはやられたらやりかえせってとこかな(;´Д`)

あと、殆どのお話に共通して言えるのが、人が生きていくには信頼関係で結ばれた家族や仲間が必要なんだなということ。
派遣社員と企業ってそこのとこが抜け落ちてる気がする。
会社の未来を考えるなら正社員雇用ってもっと考えなければ、目先の人件費削減だけじゃ~将来は無い気がします。

でも、この人、どうしてこんな話が思いつくんだろう?
変な人(笑)

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今日のお料理は、御飯が進みます
♪ラムのしぐれ煮♪.
見てみて♪

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2008年12月25日 (木)

♪警察庁から来た男♪

Photo_2 佐々木 譲 (著)

前にご紹介した「笑う警官」の続編です。
これ、前作より面白いかも。

おはなしは・・・
NPOの女性は不当に海外から連れて来られたタイ人女性を追っ手から逃がすべく、交番に飛び込んだが警察官はそのタイ人を追っ手に引き渡してしまった。
薄野の”ぼったくりバー”の非常階段から男性が転落死した。他殺の疑いが十分に考えられる状況にも関わらず、あっさり事故死と片付けられていた。
札幌で起きた2件の事件。その事が外国のメディアで警察内部と暴力団との癒着疑惑として報道されたことを受けて、北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。彼は過去、内部告発によって「裏切り者」の烙印を押され閑職に追いやられている津久井刑事を彼のもとに呼び出し、監察の協力を要請した。
一方、あるホテルから部屋荒らしの通報を受けた札幌大通署の佐伯刑事は被害者が薄野の”ぼったくりバー”の非常階段から転落死した男性の父親で、今回はその再捜査の依頼のために札幌に出てきていたことを知り、腑に落ちないものを感じる。佐伯は部下の新宮とともに転落死事件の再捜査を始めるべく”ぼったくりバー”に向かうのだが・・・

佐伯宏一警部補、新宮昌樹巡査、津久井卓巡査部長、婦警小島百合巡査、”笑う警官”のメンバーが再登場します。
更に新たに登場する警察庁からきた男、藤川警視正。この人のキャラがなかなかいい。特別冴えてる訳じゃないんだけど、信頼できる相手を見極める目は持ってるみたい。あと、キャリア独特の世間知らず的発言もお茶目かもしんないです。

北海道警察本部に巣食う病巣を探そうと警察庁からきたキャリアと現場の刑事がそれぞれが、それぞれの権限ややりかたで捜査します。
最初はパラレル状態なのですが、やがてそれは1本の線に繋がっていくという展開が面白いです。

あと、怖いって感じたのは、警察って本腰を入れれば、どんな細かいことも見落とさずに捜査できちゃうのに、揉み消そうと思えば簡単に犯罪を揉み消すことができちゃうんだってコト。
事故や自殺の扱いを受けた人の家族が「納得できない」と独自で調べたりしてるって話も聞きますよね。

しかし警察小説って面白いですね~。
一般人には解りにくい組織なだけに、その内情を知るだけでも面白いです。

とくにこの佐々木 譲さん、かなりイケてます。
警察小説好きもそうでない人にもおすすめです

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今日のお料理は、お正月にもいいかも
♪豚の角煮♪
見てみて♪

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2008年12月19日 (金)

♪床下仙人 ♪

Photo_3 原 宏一 (著)  (祥伝社文庫)

本屋さんで先に「天下り酒場」という本が目に付いて、そしたら「床下仙人」って話題になった本がその前に出版されてると解って、じゃ~合わせて読んでみようかと。
短編集です。

おはなしは・・・
妻のたっての要望で手に入れた郊外のマイホーム。往復3時間以上の通勤時間に毎日の残業。最近では子供の顔は寝顔しか見ていない。
そんなある日妻が「家のなかに誰かがいる」と言い出した。ちょっとしたノイローゼかと思っていたが、ある夜、本人も、洗面所で歯を磨いている男を見た。どうやら男は我が家の床下に住んでいるようで、その支援を妻がしているようなのだ。訝しく思った彼は、こっそり家の様子を伺うために昼間に帰宅すると妻と子がその男と談笑している一家団欒のような光景を見ることに・・・

企業戦士たちを題材にしたブラックファンタジーです。
・家族のために身を粉にして働いてるのに、気が付けば家族と過ごす時間も持てないでいる男性が嵌められた罠とは。
・大手商社の東京本社に移動で突然現れた冴えない中年社員の復讐劇。
・派遣社員ばかりでなく、社長までもを派遣してしまう派遣会社に翻弄された会社のお話。
・男女雇用均等法で持ち上げられ、結婚もせずに働いてきたのに、景気が傾けば一番にリストラ対象にされてしまった女性の復讐劇。
・リストラによって父親を失った少女とリストラによって家族と家を失った男が出会い、新種の商売を始めるお話。

ちょっと時代的には古いかなと思うところもあるのですが、昨今の不況で話題になってる「派遣社員」や「リストラ」が題材になってて、笑うに笑えないって方も多いかもしれません。
結構、風刺が効いていて、ユーモアも盛り込まれているんですけどね。

毎日、流れてくるニュースでの大手企業のリストラのお話。
「会社ってそこまで冷酷になれるんだ」ってビックリしたりしてます。
もし、ウチの会社があんな酷いやりかたをしたら、私、自分の会社を愛せないかもしれません。
かと言って、会社が傾くのは困るし・・・
麻生さんもここで早急に対策行動に出たら、支持率もアップするのにね。
何やってんだろうgawk

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今日のお料理は、カッテージチーズを使って
♪鮭フライ簡単タルタルソース♪.
見てみて♪

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2008年12月11日 (木)

♪蓬莱♪

Photo_2 今野 敏 (著) (講談社文庫)

え~っと。豚まんのお話ではありません(笑)
ここのところ続いてます、今野敏さんの本。

これって、先回、先々回にご紹介した ♪神々の遺品♪.や ♪海に消えた神々♪.と同様、古代ロマンとミステリーを掛け合わせた作品です。

おはなしは・・・
ワタセ・ワークスというコンピューターソフト会社を経営する渡瀬はある日バーで飲んでいたところを暴力団とおぼしき2人組みに呼び出され、現在、発売に向けて動いているゲームソフト「蓬莱」の発売を中止するよう恫喝される。
「蓬莱」の発売中止は会社にとっては大損害をもたらし、経営の存続も危ぶまれると悩む渡瀬に、このソフトの開発者でもある従業員の大木が電車のホームから転落して死亡したとの連絡が入る。その後、「蓬莱」の生産工場にも妨害が入り生産がストップする、言いがかりも甚だしい強制捜査を受ける、銀行の取引停止通告を受けるなど不可思議な事態が相次ぐ。そんな折、渡瀬は自分を脅した人物の中に大物政治家がいたのではないかと疑いを持つ。
ゲームソフトと政治家を結びつけるものとは果たして・・・渡瀬は独自に真相究明に動くのだが・・・

『蓬莱』とは、シミュレーション・ゲーム。
海を隔てた大国から来た人物が国を築くというゲームなのですが、まずは主人公のキャラクター設定から始まり、この国にどれだけの人物を必要とするか、馬は?武器は?と細かくシュミレートしてゆき何世代にも渡って国を築き上げていくというもの。

渡瀬たちはこのゲームの中に、この事件の真相が隠されているのではとゲーム攻略を進めます。
その結果、封印されているのは歴史そのものだということが解り、どうやらこのゲームの主人公は 徐福.ではないかと思い至るのです。

徐福.とは秦の始皇帝に申し出、不老不死の薬を求め海を渡り日本(蓬莱)に渡来したという伝説の人物。
徐福=神武天皇という説もあるらしく、日本各地に徐福上陸地の記念碑が残っているらしいのです。

この『蓬莱』というゲームは、徐福が中国大陸から小さな島国に辿りつき、そこにいる先住民族と戦争したり和合したりしながら『日本国』を作りあげていった説に基づいているようなのです。

ということは、このゲームを通して国を繁栄させるヒントが得られる?

この後のことは実際に読んで確かめていただくとして・・・

この本は「徐福」って人物が日本を作り上げたって仮説が書かれていて、それも面白い。
あと今野ファンならご存知の方が多いらしい、安積警部補が陰になり日向になり渡瀬たちに協力するってとこも興味深いのでは?

ラストはちょっと弱い気がしなくもないですが、歴史の知らなかった世界を垣間見れる面白い作品。
アメリカがクシャミをすれば日本も・・・って言われてる今だからって考えると尚更楽しいかも(^^)

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今日のお料理は、チーズとの相性がバッチリ
♪チキンハンバーグ・チーズソース♪.

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2008年12月 4日 (木)

♪海に消えた神々♪

Photo_2 今野敏(著)

先日ご紹介した「神々の遺品」に続くオーパーツ(とはその時代にあるはずがないほど高度な技術を要して作られた遺跡建造物)物第2弾です。
先回に引き続き、探偵の石神と、その助手の明智が登場です。

おはなしは・・・
一人の少年が探偵の石神の元にある依頼を持ち込んだ。彼の友人の父親で地質学者の大学教授が遺跡捏造の疑いを掛けられ、それを苦に自殺したと言われているがそれらは全て間違いであることを証明して欲しいというものだった。
その教授は「ムー大陸は沖縄の陸橋だった」という説を立て、沖縄の海底遺跡調査を進めていたのだ。
与那国島には海底遺跡あり、それは超古代文明、ムー大陸の遺跡であるかもしれないというのだった。
石神は助手の明智と教授の娘と共に沖縄に飛び調査を始めるのだが・・

「神々の遺品」に比べると話は小さくなってしまうのですが・・・と言うか「神々の遺品」が大きすぎたのですね(笑)

でもお話の基本の部分は同じくオーパーツ。
ピラミッドがムー大陸になり、邪馬台国になる訳なのですが、ミステリーの部分はより身近なお話になってきます。
それは沖縄の基地問題だったり経済状況だったり、あと沖縄の風習だったり。

でも、こういうお話って夢があって面白いな~。

古代ミステリーと現代のミステリーの合わせ業は流石って思わせるものがあります。
SF好きもミステリー好きにもオススメできるお話ですよ(^^)ノ

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今日のお料理は、不思議な食感
♪凍みこんにゃくと豚肉の炒め物♪.
見てみて♪

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2008年11月27日 (木)

♪神々の遺品♪

Photo_3 今野 敏(著) 
双葉社

お友達の間でよく読まれてる今野 敏。
本屋さんで目に付いたので内容も確認せずに買ったのですがイメージと違ってビックリ。
この方は刑事もの専門だとばかり思っていました。

おはなしは・・・
アメリカ国防総省のジョーンズ少将は国防長官の命で引き合わされたシド・オーエンから「セクションO」の活動と秘密を守るための人員を要望された。「セクションO」とは古代文明に残された,異星人の痕跡を調査する組織だというのだ。釈然としないジョーンズ少将は「セクションO」とシド・オーエンのことを調査するよう部下に指示をするがそれらは忽然と姿を消していた。
一方、日本では探偵の石神達彦の元に,高園江梨子と言うタレントの卵が訪れ、行方不明の大学生を探して欲しいと依頼してきた。彼のホームページが改ざんされたこともあり、彼が事件に巻き込まれた可能性があるというのだ。石神が調査を始めると,著名なUFOライターが殺された事件との関わりが見え始め・・

ピラミッドやら天文学やら、それらに関する数字やら、宇宙人やら、火星やら、ありとあらゆる不思議が一杯詰まった1冊。
それらが1つにまとまり、ある仮定にたどり着く。

ピラミッドや古代遺跡が宇宙人の手によって作られたとかNASAが宇宙人の存在を隠してるとか、そういう話はよく耳にしますけど、そこからこういう展開になるとはビックリでした。
これから読む人のために詳しくは言えないのが辛い(笑)

このお話、ハリウッドで映画にしてほしいかも。
ダヴィンチ・コードより面白いお話になりそうな気がします。

古代文明やSF好きにもおすすめ。
もちろんミステリー好きにも面白く読めるお話ですよ。

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今日のお料理は、異なる歯ごたえが楽しい
♪タコとミズナの梅和え♪.
見てみて♪

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2008年11月20日 (木)

♪MW-ムウ-♪

Photo_2 手塚治虫(作)

来年に映画化されることになり、それに合わせて文庫化されてたのが本屋に並んでました。

おはなしは・・・
息子を誘拐され、身代金を持ってきた中年男が、誘拐犯にアジトへと連れ去られる。そこでは、中年男の息子はすでに殺されており、その中年男も結局殺害されてしまう。誘拐犯の結城美知夫は教会へ立ち寄り懺悔をする。彼の話を聞く神父の賀来は、美知夫とは古い仲であり、美知夫に悪行をやめさせようとしてはいるが、悪魔的な美知夫の魅力の前に屈服させられてしまっていた。

かつて美知夫は少年時代に南国の沖ノ真船島を訪れ、この地にたまたま来ていた不良少年グループにかどわかされた経験をもつ。その際、同島に駐留する某外国軍の秘密化学兵器「MW(ムウ)」が漏れ、島民は全滅。たまたま不良グループの一員だった賀来と共に洞窟にいた美知夫は奇跡的に難を逃れる。その後2人は凄惨な現場から逃げおおせるのだか、その際、賀来は、美知夫を強引に犯してしまう。数年が経ち、主従関係は変わっても、2人の奇妙な関係はその後も続いていた。島民が相次いで変死する地獄絵を目の当たりにしたトラウマと自らも毒ガスを吸ったショックとから、美知夫は心身を蝕まれてしまっていた。

一方、沖ノ真船島の犠牲者たちは外国軍および彼らと結託した政治家らの手によって跡形もなく処分され、島の秘密を知っているのは美知夫と賀来だけとなってしまう。

自分の心身の健康を奪われた美知夫は当事者への復讐として数々の誘拐事件と猟奇殺人を繰り返した末にMWを奪い、全世界を自分の最期の道連れにしようとたくらむに至る。それを阻止し、美知夫を救済すべく動き回る賀来神父の苦悩と救済と改悛を拒否しながら加速度的に愉快犯を重ねていく美知夫は・・・

ひぃ~。
手塚作品にこんなにダークなのがあるとは知りませんでした。かなり衝撃的な内容。
猟奇殺人あり、レイプあり、同性愛あり。など生々しい性描写や猟奇的殺人場面が描き出されています。
ほとんど電車の中で読んだのですが誰かに見られたらどうしようって思わずキョロキョロしちゃいました(^◇^;

正直、嫌なやつばっかりなのに何故か美知夫や賀来は嫌いになりきれない。
それはやっぱこの二人がここに追いやられた原因に化学兵器を巡る日本と某国の軍事関係があったり、国の隠蔽体質があったりして、この二人も犠牲者だから。

これ、映画では美知夫を玉木宏さんが、賀来神父を山田孝之さんが演じられるそうです。
賀来神父はちょっとイメージが違いますが、そこは山田孝之さんがどう演じてくれるのかも楽しみです。
お話がかなり大きなものなので映画ではどう表現されるのかも期待しちゃいますねd(o^v^o)b

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今日のお料理は、キャベツの甘味がいいですね
♪キャベツのゴマ和え♪.
見てみて♪

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2008年11月13日 (木)

♪笑う警官♪

Photo_3 佐々木 譲(著)
ハルキ文庫

この方の本は初めてですが面白いですね~。

これまた映画化が決定したんですって。来年の秋だそうです。

おはなしは・・・
札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。
遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。
容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。
やがて拳銃を所持し、覚せい剤中毒ということで津久井に対する射殺命令がでてしまう。
捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に新犯人を捜すべく捜査を始めたのだったが…。

実際に北海道警であった警官の裏金作りや、覚せい剤売買などをを参考にして書かれた小説だそうです。
もとは「うたう警官」って題名だったらしいのですが解り辛いってことで「笑う警官」に改題。

「うたう」って警察では「チクる」「密告する」ってこと。
警察内部の不正を公にしようとする警官ってことですね。

津久井にいきなり射殺命令がでたのは津久井が「うたう」ってことを知った上層部がそれを阻止しようとしたため。
で警察上層部VS刑事たちの攻防戦が始まるのです。
ベテラン刑事たちが新犯人を追い詰めていくのですが話はトントン拍子には進まない。
刑事たちの中にもスパイの影が・・・
捜査の取りまとめを行う佐伯の判断が重要になってくるのです。そのあたりの駆け引きが実に面白いんです。

ホントにこんなことがあったら怖いなと思う反面、あるかもね・・・みたいなお話。

普通の企業の不正の発覚も殆どが内部告発って聞きますよね。
もし自分の身近でそんなことを見つけてしまったら・・・
私はそれを指摘する勇気があるかなと考えてみた。
裏切り者と後ろ指を指され、職を失うことになるのかもしれない。
どちらが正しいのかははっきりしているのに、自分を犠牲にしてまでその行動には走れないかもしれない・・・
私って弱っちいな~(ノω≦、)エェーン!!

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今日のお料理は、こんにゃくの歯ごたえもおもしろい
♪きゅうりとこんにゃくの酢味噌和え♪.
見てみて♪

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2008年11月 7日 (金)

♪守護天使♪

Photo_4 上村佑(著) 宝島社

このお話、「キサラギ」の佐藤祐市監督が映画にするんですって。
で主演がカンニング竹山。あと佐々木蔵之介、寺島しのぶ、大杉漣が脇を固めるんですって。
ちょっと期待できるかも。

で、この本自体も第2回日本ラブストーリー大賞を受賞。
ラブストーリー????
その辺は読んだ人の判断に任せるとして。

おはなしは・・・
会社をリストラされ、今は安月給のサラリーマン、鬼嫁の尻に敷かれっぱなしで、見た目も冴えないチビ・デブ・ハゲの50男、啓一。だが、彼は通勤電車で見かけた清楚な女子高生に恋をしてしまった。その少女が、何者かに付けねらわれていることを知った彼は、彼女の「守護天使」として命を張って彼女を守ろうと誓う。彼は友人でチンピラの村岡と引きこもり少年の助けを借り、全てをかなぐり捨てて救出に向かうのだが・・・

彼の恋した彼女を狙うのはブログを通して集まった男たち。
昨今、世を恐怖に落としめる闇サイトににおける犯罪。
そんな悪に立ち向かうのが、読んでいて、コチラが情けなくなるようなオヤジ。はっきり言ってキモチ悪い(笑)
でも、そのアナログで一生懸命なとこが何故か憎めないんですよね~。

「日本ラブストーリー大賞」と聞いて、この装丁。
お子ちゃま向けの恋愛小説かと思ってしまうのですが、全く違う。
爆笑に次ぐ爆笑のコメディーなんです。
とにかく面白いです。

登場人物のキャラ設定もいいんですよね~。
それぞれキャラが立ってるんです。

このお話を誰がどう演じるかも楽しみ。
映画は来春公開だそうです。期待です。

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今日のお料理は、あっさりめの
♪麻婆茄子♪.
見てみて♪

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2008年11月 6日 (木)

♪もう一度読みたい宮沢賢治♪

Photo_2 宮沢賢治(著)
別冊宝島

このあいだご紹介した伊坂氏の「魔王」って本のなかで何度も宮沢賢治が引用されてて
もう一度「宮沢賢治」を読みたいなと思ってたら・・・
本屋に並んでましたよ。
正しく私が求めてた本が!!!

大人になってから読むといちだんとおもしろい!
生誕111年特別企画
いまこそ読み返したい賢治──

だって!!!!!!

代表作・異色作22作品と詩12篇
■もう一度読みたい宮沢賢治 童話作品

どんぐりと山猫
注文の多い料理店
烏の北斗七星
かしわばやしの夜
鹿踊りのはじまり
風の又三郎
虔十公園林
やまなし
グスコーブドリの伝記
セロ弾きのゴーシュ
よだかの星    銀河鉄道の夜
北守将軍と三人兄弟の医者
オツベルと象
氷河鼠の毛皮
土神ときつね
なめとこ山の熊
紫紺染について
税務署長の冒険
フランドン農学校の豚
洞熊学校を卒業した三人
毒もみのすきな署長さん
■賢治の詩
春と修羅
雲の信号
休息
林と思想
高原
永訣の朝
無声慟哭
過去情炎
岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)
[その恐ろしい黒雲が]
[そしてわたくしはまもなく死ぬのだろう]
[雨ニモマケズ]
『雨ニモマケズ手帳』写真

どうよ。コレ。

私の生涯の宝物になりそうです。
少しずつ、ゆっくりゆったり繰り返し読みたいなと思ってます。

これが定価800円。
見つけたら買っちゃうでしょlovely

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今日のお料理は、意外と簡単
♪ロースステーキクリームチーズソース♪.
見てみて♪

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2008年10月30日 (木)

♪千里眼 優しい悪魔 上下♪

Photo_2 松岡圭祐/〔著〕
角川文庫

新シリーズ書き下ろし第9弾です。
今回でお話に一区切りついて、次なる展開となるようです。

おはなしは・・・
岬美由紀を亡き者にせよとメフィスト本社から最後通告を受けたジェニファー・レインは美由紀のクライアントに接近。そのことに気付いた美由紀はジェニファーを追い、捕らえ、警察に引き渡す。
しかし、莫大な情報と組織力を持ったジェニファーを利用しようとするノン・クオリアが彼女を警察から救い出す。
ノン・クオリアの恐ろしい計画を阻止するために美由紀はメフィストコンサルティングのダビデと行動をともにするのだった。

今回の面白いところは美由紀が最大のライバルとするダビデと組むところですね。
ダビデの過去も明らかになって・・・前から嫌いじゃなかったけど、やっぱ愛すべき人間かも・・・いやいや、平気で核爆弾を落としてしまうような極悪非道な大悪人。騙されちゃダメですね。

そう、今回のポイントは核
北朝鮮に残されたプルトニウムを使って人類滅亡を企むノン・クオリア VS 美由紀&ダビデ。

日本の武器製造会社が秘密裏に作った核爆弾製造機をノン・クオリアが盗み出し北朝鮮に持ち込むのです。

この間アメリカが北朝鮮をテロ支援国家指定解除しちゃったけど、プルトニウムを持ってたら意外と簡単に核爆弾を作れてしまうんじゃないのかえ?
と、読みながら鳥肌が立ってしまった <(´ロ`;)>

彼らは現在経済力はないけれど、どっかのテロ集団が手を貸しでもしたらどえらいことになっちゃうんじゃないの?こわっ(#><)/

まっ。このお話の中では、すんでのところで阻止できたんだけど。

今回は美由紀の活躍は少し地味め。
なのですが、次回からはさらに大きな敵と闘うみたい。
大いに期待しちゃいます。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、ちょっと贅沢気分の
♪松茸の香りの五目御飯♪.
見てみて♪

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2008年10月23日 (木)

♪その日のまえに♪

Photo_2 重松 清 (著)
「きみの友だち 」に続いて、映画化される重松 清氏の本です。

本のあとがきに

「生きること」と「死ぬこと」、「のこされること」と「歩き出すこと」をどうしても描きたかった

とご本人が仰ってる通り人の命のお話です。

「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」「ヒア・カムズ・ザ・サン」   の4編
そして「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」の3編。
計7編の短編集です。
そのなかの「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」がメインのストーリー、その他のお話がサブストーリーとなり、メインのお話に絡んできます。

「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」のおはなしは・・・
妻がガンを患い余命を宣告された。
彼は妻とその最後の日を「その日」と呼びその心の準備を始めるのです。
二人の新婚時代を過ごした町を訪ねる「その日のまえに」
そして「その日」。妻の命の灯火が消えようとするなか、イラストレーターである夫は花火大会のポスター造りという仕事を請け負う。依頼者がその花火はガンで亡くなった友人の迎え火だと言ったことに心を動かされたからだった。
そして、息子二人を伴って花火大会に向かう「その日のあとで」

こう書くと暗く哀しいお話だと思われるかもしれません。
確かに最初から最後まで泣き通し、電車の中で読んでるときは顔を上げることが出来ませんでした。
でもそれは辛く哀しいからじゃなく、人の優しさだとか、死の持つ意味だとか、そういうものに心打たれるからなのです
そういう意味では先日観た「おくりびと」と共通するものがあるかも。

お話の殆どが「のこされるもの」の視点で書かれているので、その死の持つ意味を深く考えさせられます。
「その日」とはその1日ではなく「その日のまえ」と「その日のあと」があるからこそ大きな意味を持つのだなと。

命なんてそうそう諦めきれるものじゃない。
私なんて健康診断でちょっと引っかかっただけで落ち込みまくってます。
母が病気になったときは兄の家に押しかけて一晩中泣いてました。
なので、こんなに穏やかに心の準備をすることが出来るかどうか自信が持てません。
でも、「のこされるもの」に自分の死を通して何かを感じてもらえたら、それが「自分の生きてきた意味」なんだろうなって。そのために自分が出来ることってあるのかもしれないな。
近しい人の死を無駄にしない生き方をしたいなって・・・思ったりしました。

とっても心温まる優しいお話です。
おススメします。

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今日のお料理は、食物繊維たっぷり
♪切干大根の酢の物♪.
見てみて♪

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2008年10月17日 (金)

♪魔王♪

Photo_4 伊坂幸太郎(著)

前にハードカバーで買っていたんだけど、なかなか手が出なかった本。
本屋で文庫化されてるのを見て慌てて読み始めました(^┰^;)ゞ

おはなしは・・・
【魔王】
相手に自分の思い通りの言葉をしゃべらせることが出来るという能力を身に着けてしまった男性のお話。
頭が良くて何でも深く考え込んでしまう彼。何かあれば「考えろ考えろ」と自分を急きたてるのがクセ。
そんな彼がある日自分の不思議な能力に気付く。
一方、世間では人々の心をわし掴みにする若き政治家の自信に満ちたインパクトのある言動に人々は惹き込まれ、圧倒的な支持を得だす。
彼はそんな政治家と世間に対しファシズムの匂いを感じ、ある行動に出るのだが・・・

【呼吸】
「魔王」のお話から5年。
彼の弟は仙台に移り住み猛禽類の調査という、空を見上げ鳥の行動を観察する仕事についていた。
結婚もし、ある程度落ち着きだしたころ、弟は自分の不思議な能力に気付く。「ツキがいい」のだ。じゃんけんには負けない。競馬は外さない。
気付けばあの政治家は日本の首相になっていた。
日本と言う国がある方向に流れ出したそのとき弟が動き出す・・・

お話は2部に分かれてます。
前半は頭がいい、何事も考えて考えて行動を起こすお兄さんのお話。
後半はどちらかと言えば能天気、でも芯は強くてやるときはやる弟のお話です。

政治家が出てきたり、ファシズムって言葉が出てきたり、憲法改正だったり国民投票だったり、ざっと読むと政治的なお話と思えるのですが、ちょっと違う。
どっちかというと、今のユビキタス社会に対する不安だったり焦燥だったりするんです。
『もし万が一、おまえの考えが、そこらのインターネットで得た知識や評論家の物言いの焼き増しだったら、俺は、おまえに幻滅する。おまえは、おまえが誰かのパクリではないことを証明しろ』
ネットやTVで得た情報を自分の考えだと勘違いしてしまってる、そんな社会への警鐘。
その危険に気付いた兄、その思いを感じ取る弟が世の中の流れに立ち向かおうとするお話です。

こう書くとちょっと難しいお話のように感じるかもしれませんが、伊坂流、オシャレな会話は健在。
兄、弟、弟の彼女。登場人物の独特の優しさ温かさには感動するものがあります。

「周りからどんな批判を受けようとも女性のスカートの裾が乱れていたら、それを直してあげられるような人間でありたい。」
人が人として正しい選択ができる世の中が望ましい。果たして今の世の中ってどうなんだろう?

このお話から50年後のことが書かれた「モダンタイムス」という本も既に出ているそうです。
あと、小説が苦手な方はこれの漫画もあるそうな。

ぜひ読んで自分の頭で「考えて」みてください。

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今日のお料理は、スピード料理です
♪茄子とトマトの煮込み♪.
見てみて♪

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2008年10月10日 (金)

♪イキガミ 4・イキガミ5♪

Photo_3 間瀬元朗作
映画を観て、原作の読んでいない部分を読んでみたくなりました。

おはなしは・・・
近い未来の日本。この国に新たに設置された法律「国家繁栄維持法」
国民全ては学校に入学する6歳という年齢で、あるワクチンを打たれる。
そのワクチンには1000分の1の割合でナノカブセルが混ぜられており、そのナノカプセルを打たれたものは成人するころには死を迎えることになる。
若くして「死」を意識することにより「命の尊さ」を解らせるのが目的。
厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾は、死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を該当者にきっかり24時間という時間を残し配達する仕事をしていた。

★生徒を信じることこそ彼らの救いとなると信じ教壇に立っていたが、そんな生徒たちに裏切られ無実の罪を着せられた中学教師の元にイキガミが届く。
そのときに彼の脳裏に浮かんだのは「復讐」の二文字だった。

★17才にして結婚出産。しかし夫は車にお金をつぎ込み、その借金に苦しむ若き母親の元にイキガミが届く。
子供をこの夫には任せられないと思った彼女が選んだ選択は・・・

★イラストレーターの夢を諦めさせられ家業のペンキ職人になった青年。彼は不況に苦しむ父親からスプレーアートを近所に描くことを命じられる。そのらくがきを消す仕事を請け負うだめに。そんな青年の元にイキガミが届く。
彼は残された時間に最後に描いたスプレーアートとは・・・

★父親は厚生保健省の幹部、兄も優秀というエリート家族のなかで徹底的に「国家繁栄維持法」を頭に叩き込まれ育った青年。彼は思うように成績が振るわず焦りを感じていた。そんな彼の元にイキガミが届く。
彼はこれで国家に貢献出来ると喜ぶのだった。

この世界には「退廃思想」なるものも存在します。
それは主に「国家繁栄維持法」に反対する思想。
退廃思想者は凄まじい迫害を受けるか酷い場合はナノカプセルが注入されること(死刑ってことですよね)になっています。
街中にはそういう思想を取り締まる組織が潜伏しており、また、国民もそういった思想を持つ人物を通報すれば英雄視されます。
戦時中の日本みたいです。

イキガミを受け取った若者たちからもこの不条理な制度への憤りが感じられ、イキガミを届ける藤本賢吾の疑問も益々大きなものへと変わっていきます。

一つ一つのお話も感動的ですが、コノ国の未来が変わるのかどうかというところにも興味が湧いてきました。
奥の深いお話になってきましたよ。

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今日のお料理は、こっくりしたお味です
♪中華風れんこんきんぴら♪
見てみて♪

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2008年10月 9日 (木)

♪ナイチンゲールの沈黙(上・下) ♪

Photo_2 海堂尊(著)
[宝島社文庫]

『チーム・バチスタの栄光』の続編です。
田口・白鳥コンビにまた出会えます。
文庫化されたので早々読んでみました。

おはなしは・・・
小児科病棟の看護師・浜田小夜は病棟一の歌唱力を持ち、その歌声は聴くものを心酔させる力を持っていた。
そんな彼女が担当する小児科病棟の問題児・中学生の瑞人と5歳になる甘えん坊のアツシは共に眼の癌――網膜芽腫であり、命を救うには眼球摘出をせざるをえない。そんな彼らのメンタルケアにと不定愁訴外来担当の田口公平に依頼があり小児愚痴外来が始まった。
小夜は瑞人の手術の承諾を得るために病院にも姿を見せない父親の元を訪ねるが思うような返答が得られずに困っていた。しかしそんな父親の惨殺死体が発見される。
警察庁から出向中の加納達也警視正が病院内で捜査を開始する。緊急入院してきた伝説の歌姫・水落冴子と、厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔も加わり、物語は事件解決に向け動き出す。

今回は田口・白鳥コンビに加えて加納達也警視正という強烈キャラが加わります。
このお話の設定では白鳥と加納は旧知の仲であり、お互いいがみ合うも似たもの同士。そんな二人に周りは振り回されるわけです。
なので田口が結構良識人見えてしまうのが残念と言うか何と言うか(笑)

お話としては『チーム・バチスタの栄光』よりも良く出来てるかも。
ただどうしても田口・白鳥コンビのあの最初のインパクトからすると物足りなさを感じてしまうのは欲張りすぎなのでしょうか。

先回は田口・白鳥コンビ以外の人間は全体的に静かなキャラが多かったのですが今回は個性的な人物が多いしファンタジー的なお話も加わるので頭の中がゴチャゴチャしてしまうかもしれませんが、ミステリーの部分としては前作よりもちゃんと組み立てられてるように思うし、患者の子供たちや水落冴子などのお話も心を打つものがあったりします。

田口・白鳥ファンなら読んで損なしかと。

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今日のお料理は、ダイエットにいいらしいですよ
♪ラム肉と玉ねぎの中華炒め♪.
見てみて♪

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2008年10月 2日 (木)

♪千里眼~シンガポール・フライヤー 上・下♪

Photo_2 松岡 圭祐(著)
角川文庫

シンガポール・フライヤーって言うからシンガポールの空を飛びまくるお話なのかと思ったら
シンガポール・フライヤーってシンガポールにある巨大観覧車のことだったのね(^◇^;

「千里眼」新バージョンシリーズ8作目です。

おはなしは・・・
謎のステルス機・アンノウン・シグマが出現し世界中を脅かせる。
と同時期に新種の鳥インフルエンザの大流行。
そのワクチンの輸送をアンノウン・シグマが阻んだことにより鳥インフルエンザの流行は人為的に行われている可能性が出てきた。
そして鳥インフルエンザの流行とF1レース開催地が一致することも判明。
岬美由紀はF1レースに参戦することで事件の核心に迫ろうと、シンガポールGPへの参戦に踏みきる。
しかしそこに待ち受けていたのは謎の集団ノン=クオリアだった・・・

美由紀の新たな敵「ノン=クオリア」
クオリアって人の感情ってことなのかな。それを否定する集団。機械信仰の集団のようです。なので人類を滅亡annoyさせることを目的として活動してます。

でその手段として選んだのが「鳥インフルエンザ」chick
しかしこういう手段はいつか何処かの国かテロ集団がやってくれちゃいそうで本の中のお話だと楽観視も出来ないなと思ったりしますbearing

前作で暴露された岬美由紀の過去の記憶。
美由紀はそれによって精神障害に陥っています。
しかし悩み苦しみながらも結局は自分の信念を通すことによって克服していく様はいかにも美由紀らしくて爽快でした。

ちょっとカッコ良さげな男性が出てきて美由紀と一緒にドキドキheart04しちゃったりもします。

久々に本来の千里眼らしくって面白く読むことができましたよ。

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捨てるなんてとんでもない
♪大根葉の胡麻和え♪.
見てみて♪

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2008年9月18日 (木)

♪ 長恨歌~不夜城 完結編~♪

Photo_2 馳星周(著)
角川書店

10年ほど前、金城武さんが主演で映画化もされた「不夜城」の原作の完結編です。

おはなしは・・・
新宿歌舞伎町の中国裏社会で生きる武基裕。彼は残留孤児二世として中国から日本にやってきた。だが、その戸籍は中国で改竄された偽物だった。
ある日、武の所属する東北人グループのボス韓豪が、日本のやくざ東明会との交渉の席で、見知らぬ二人組に銃殺される事件が起こった。武は、裏で取引する麻薬取締官、矢島茂雄に脅され、揺頭の利権争いが絡むこの事件を調べることになり、歌舞伎町の中国人社会に詳しいと評判の情報屋、劉健一のもとへと足を運ぶ。そこから武の運命は劇的な加速を始める――錦糸町で豪遊する謎の男、故郷に置き去りにした幼馴染み藍文慈との再会、矢島の謎の転落死……。
全ては劉健一が仕組んだ周到なシナリオの序章にすぎなかった――。

これは「不夜城」「鎮魂歌~不夜城Ⅱ~」の続編として書かれているのですが主人公は前の劉健一ではなく武基裕という、しがないチンピラ。
前作で劉健一の魅力に取り憑かれた私としては、なんだかな~。
確かに時が経ち時代は変わったのだけど・・・こうまでして完結しなければならなかったのかと思えてしまう。
なんか劉健一が嫌なヤツになってしまってるのがどうしても許せなかったりするのです。

聞く話によると馳星周さんは不夜城の続編は書きたくなかったのでそうで、出版社側からの要望でかいたのだとか。
出来れば意地でも書かないでいて欲しかったかなと思ったりします。

前作はとってもカッコよくて、で苦しいほど切ない、そんなおはなしだったのです。
新宿の中国人黒社会もとっても興味深かったし面白い本でした。

「不夜城」
アジア屈指の大歓楽街――新宿歌舞伎町。様々な民族が巣喰うこの街で、日台混血の故買屋・劉健一は中国人黒社会の中で器用に生きぬいていた。だが、かつての相棒・呉富春が歌舞伎町に戻ってきたことから事態は一変した。富春は一年前、上海マフィアのボス元成貴の片腕を殺し逃亡を続けていたのだ。健一は元に呼び出され、三日以内に富春を連れてこいと脅される。同じ頃、夏美と名乗る謎の女が健一に仕事を依頼してきた。彼女が売りたいと口にした意外なものとは ――。生き残るために嘘と裏切りを重ねる人間たちを、濃密な筆致で綴った危険な物語

「鎮魂歌~不夜城Ⅱ~」
新宿の街を震撼させたチャイナマフィア同士の銃撃事件から二年、警察の手すら届かない歌舞伎町の中国系裏社会を牛耳るのは、北京の崔虎、上海の朱宏、そして、銃撃事件で大金を手に入れた台湾の楊偉民だった。勢力図も安定したかと思われた矢先、崔虎の手下の大物幹部が狙撃され、歌舞伎町は再び不穏な空気に包まれた!崔虎は日本人の元刑事に犯人を探し出すよう命じるが、事態は思わぬ方向へと展開していく……。事件の混乱に乗じ、劉健一は生き残りを賭け、再び罠を仕掛けた!――脅威のデビュー作『不夜城』の二年後を描いた、傑作ロマンノワール!

ということで、前作の2冊をオススメします d(o^v^o)b

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今日のお料理は、とろける茄子が美味しいです
♪茄子と鶏手羽元の煮物♪. 
見てみて♪

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2008年9月10日 (水)

♪千里眼・美由紀の正体♪

Photo_3 松岡圭祐〔著〕
角川文庫 

千里眼・新シリーズ七作目。
今回は上下巻にわたる長編です。

おはなしは・・・
記憶を失った女性が手にしていた国防機密の図面。それを巧妙に掠め取った男に対し岬美由紀は過剰な執着心で追い回し撃退する。
結果、刑事告訴されてしまった美由紀を助けようとする臨床心理士の嵯峨敏也は彼女の暴力に一定の傾向があることに気づく。それは彼女の過去に端を発しているのではないかと考えた嵯峨は美由紀が時折フラッシュバックするという米軍基地内にある相模原団地の風景の謎を解き明かすために現地に赴くことを提案する。
相模原団地を訪れた美由紀はそこの子供たちの異様な雰囲気を感じ取り、それを確かめようとするが、そこには驚愕の事実が隠されていた・・・

今回は旧シリーズの嵯峨敏也、美由紀の元カレの伊吹先輩、蒲生刑事、新シリーズも面々も出てきてそれだけで楽しいです。
でもお話の内容は「美由紀の正体」というよりは彼女のはかなり悲しい過去が明らかになってしまいます。

今回のキーは児童買売春。
この間見た「闇の子供たち」って映画を彷彿させるようなお話です。
それが治外法権下の米軍基地内で行われていたってお話です。
お話の内容では「いかにも」って感じで書かれてたりするのですが実際にはどうなのでしょうね。ここまで酷いことは無くても、やはり犯罪がはびこっていそうな気がします。

岬美由紀って完璧な女性ってイメージが強いのですが、それもこれも彼女の悲しい過去が引き金になってるのですね。
美由紀の場合は自分が望んでそうなった訳ではないのですが、でも
人は傷ついた分だけ強くなれる、ってことを実証してくれています。
私は傷つくのが怖くて何事に対しても消極的になりがちだけど、そこからまた大きく一歩を踏み出せるものなのですね。

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今日のお料理は、お茄子の美味しい季節だから
♪茄子と豚肉の煮物♪.
見てみて♪

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2008年9月 4日 (木)

♪千里眼の復讐♪

Photo_3 松岡圭祐〔著〕
角川書店

感想を書き忘れてました(;´Д`)
もういいかとも思ったのですがやっぱ書きます。

おはなしは・・・    
日中開戦を阻止した岬美由紀だったが、違法行為のせいで南京の監獄に収監されてしまった。
そんな彼女に連続失踪事件の解決をすれば開放するという話が舞い込む。
現場の香港に向かった美由紀は保護施設で人体実験のため切り刻まれた死体を見つける。友里佐知子の仕業であることに気付いた美由紀は後を追うが、それは友里佐知子の影武者だった。
とてつもない陰謀を察知し東京に戻った美由紀は助けた少年を襲った車を追う途中、トンネル崩落事故に巻き込まれてしまう。
完全に閉じ込められた美由紀と多くの群衆。そこに友里佐知子の片腕の鬼芭阿諛子の声が響いた!「ようこそ、恒星天球教主催のイリミネーションの儀式へ」
事故と偽装された避難トンネルのなかで恐ろしいデスゲームが始まった・・・

途中で「これは村上龍か?」と思うくらい、今までの松岡作品では考えられないほどのグロい場面がいっぱい。
スプラッターホラーが苦手な人にはオススメできないです。

前頭葉に手術を施されて操り人形のようになった人たちがゾンビのように次から次へと襲い掛かってくるのを、美由紀と避難者たちが知恵と勇気で立ち向かうのですが、びっくりするほど死者が出ます。
でもこの殺戮シーンも最後には意味をもってくるので、やっぱこのあたりのストーリーの組み立ては上手いなと感心してしまいました。

今回のお話のポイントになるのは「レアメタル」
「レアメタル」っていうのは埋蔵量が少なかったり採取が難しいなどの理由で,生産量や流通量が非常に少ない金属のコト。
で、半導体産業などの先端産業には不可欠な素材が多かったりするのです。
なのでこれを産出できるとなると大いに儲かってしまうのです。
そこに目を付けた友里佐知子が陰謀を図るってわけです。
んん~。こういうのを巡っての戦争とかが起きなければいいのにな~。

純粋な千里眼ファンには不評かもしれませんが読み物としては面白かったです。
グロいのが平気な方にはオススメです(笑)

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今日のお料理は、食感がご馳走です。
♪水菜となめこのさっと煮♪.
見てみて♪

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2008年8月28日 (木)

♪空の中♪

Photo_2 有川 浩 (著)
この方の「図書館戦争」が面白いってブログのお友達から聞いていて、一度読みたいと思っていたのです。

おはなしは・・・
新型旅客機の試験飛行を高度2万メートルの上空で行われようとしていたが突然の衝撃とともに爆発、乗っていたもの全員が死亡する。
その事故の調査に乗り出した自衛隊機2機のうち、先を飛んでいた1機も同じように高度2万メートルで爆破した。

自衛隊機が爆破した日、瞬は、海で不思議な楕円形で半透明の生命体を発見し、幼馴染の佳江とともに家に持ち帰る。
そんな瞬の元に父親の事故死の知らせが入る。瞬の父親こそ、事故調査で亡くなったパイロットだったのだ。
傷心の瞬が誰も出るはずのない父親の携帯電話に電話してみると、その電話が繋がった。相手は謎の生命体。
瞬と佳江はその生命体を「フェイク」と名付け、飼い始める。

一方、、事故を起こした航空機会社の高巳は、原因を究明をするために自衛隊に派遣され、、事故の生き残りである女性パイロット・光稀に事情を聞こうとする。
なかなか口を開いてくれなかった光稀だが、高巳の熱意に押される形で、事故の現場となった上空2万メートルへ行くことに。そして2人はそこで巨大な生命体と出会い意思を疎通することになる。
巨大生命体は「ディック」と名づけられ、人間との共存の道を探るが、思わぬ事態が起きてしまう・・・

不思議な生命体がこの地球にいたというお話。
その生命体は人間に危害を与えるつもりは全くなくて、今までも人との接触を避けるようにして生きてきた。
でも一部の人間にしてみればそれは脅威であり、この世に存在してはならないものだったりするわけです。
で、ディックは攻撃されてしまうのです。一つの生命体だったディックはその攻撃でいくつにも分裂してしまい、その一部が人間に反撃するという事態が起きてしまうのです。

同じ知的生命体として共存を図ろうとする高巳と光稀はコトを収拾しようと対策を練ります。
一方瞬は佳江を守るためフェイクに「人間を襲う生命体を殺せ」と命ずるのです。瞬に懐いていたフェイクは言われた通りにします。瞬はその幼さゆえの判断でフェイクに仲間を殺させるという取り返しのつかないコトを命じてしまったのです。

SFとしても面白いんだけど、瞬を支える川漁師の’宮じい’とか、凛々しいけどかわいさも併せ持つ光稀や佳江といった女性とか、飄々としていながら芯のある高巳とか登場人物がとても魅力的です。
特に’宮じい’の一言一言は心に沁みます。自分も年を重ねたらこうなりたいなと思ったりしました。
「人は間違いを繰り返す業の深いもの。それを誤魔化そうとすると益々事は悪いほうに流れる。間違いに気付き、それを律して成長していくものだ。それで人に迷惑を掛けたら心から謝罪し、その罪を一生背負っていかなければならない」
そして「人は赦すという勇気を持たなければならない」とも。
そんな宮じいたちに支えられた少年少女の成長記でもあります。
光稀と高巳、瞬と佳江の心の通じ合いもステキです。

この最終章に「仁淀の神様」というお話があります。
十数年後くらいのお話。
ここでは全くディックのことは語られません。
でも泣いちゃうよ。

とても面白くて感動的で、何度も電車を乗り過ごしそうになりました。
おすすめです。

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今日のお料理は、オイスターソース味の
♪茄子の焼パスタ♪.
見てみて♪

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2008年8月13日 (水)

♪蛍♪

Photo_4 吉村 昭(著) 中央公論社

今年の初夏に公開された映画「休暇」の原作が収められている短編集です。
映画「休暇」は気になっていたのですが結局、観る機会がなかったので本を読もうと思いました。

お話は・・・
<休暇>
看守という仕事柄、婚期を逸していた男は紹介で子供のいる女性と結婚することに。
結婚直前に上司から処刑の「支え役」を募集するとの話が。
誰もが嫌の「支え役」をすれば特別休暇が与えられる。
男は新しく迎える妻との時間を持つため「支え役」に志願する。
<蛍>
男の兄の次男坊が溺れて亡くなったとの知らせが入る。
実家に帰った彼が聞いた事故の状況、それは長男が次男坊を死なせてしまったというものだった。
男は長男と共に一夜を過ごすことになり、幼い弟を川で事故死させた少年の心の中を垣間見ることになる・・・

その他、人の死にまつわるお話が7編収められてます。

全体に暗く重いお話ではあるのですが、何処からか小さな灯かりが見えてくるような気がしたのは私だけでしょうか。
人の死によってもたらされる別の生みたいなのを感じました。
人の命ってそうやって繋がっていくのかもしれないなと。

私にはまだ難しかったのかもしれません。
もう少し時を経てからもう一度読んでみたいなと思いました。

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今日のお料理は、あっさりさっぱりのパスタです。
♪スパゲッティサラダ♪
見てみて♪

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2008年8月11日 (月)

♪やさぐれぱんだ♪

Photo 山賊(著)

WEB上から火がつき出版へ展開された「やさぐれぱんだ」
青年とぱんだの織り成す
シュールな4コマギャグマンガ集です。

堺雅人(青年)×生瀬勝久(ぱんだの声)で実写化!されたDVDが出ていてとても気になっていたんです。
で今回、漫画本が文庫化されたということで読んでみました。

いや~。ゆる~いお話に何とも癒されます。

言葉遊び的な会話が中心で
二人の会話の「間」がなんともいいんです。

2 =大予言=

ぱんだ「怪しい空だ・・・」

ぱんだ「天空に輝く、光輝く星。光を放つ惑星を暗黒なる雲が襲う時、大地の光はやがて奪われ、大気は薄暗く姿を変えゆくだろう。降り注ぐ流れに、人々は逃げ惑うだろう」

ぱんだ「・・・・・・・・」
青年「・・・・・・・・」

青年「晴れのち雨、てことですよね」
ぱんだ「てことです」

みたいな。

本来ならアイドルであるべき存在のぱんだ。
それが、正しくやさぐれな・・・無気力でいい加減で、投げやりな・・・ぱんだになっちゃてるってことだけで
「ムフフ(m~ー~)」
と笑ってしまう。

これ、やっぱDVDを観たいな~。
絶対にハマりそうです。

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今日のお料理は、たぶん低カロリー
♪オカラ餃子♪
見てみて♪

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2008年8月 7日 (木)

♪やり過ぎじゃないですか?♪

17 このミニーちゃんのラブリーなTシャツ。

なんと雑誌「セブンティーン」の付録なんです。

今までもポーチやバッグにショーツなんかはありましたがTシャツって ヽ(゜ロ゜; )

しかもディズニーのキャラクター ヽ(゜ロ゜; )

雑誌を買うお金を出しても普通は買えませんよね。

いくらなんでもコレはどうなのかと思ってしまいます。

こんなのにお金掛けるなら雑誌の単価を下げて欲しいな思ってしまうのですが・・・(`ε´)

しかし粗悪な商品。これ、一緒に白いものを洗うと、きっと黒く染まってしまいますよ(笑)

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今日のお料理は、あっさりめの
♪麻婆豆腐♪.
見てみて♪

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2008年8月 5日 (火)

♪千里眼堕天使のメモリー♪

Photo_2 松岡圭祐(著)     角川書店
千里眼新シリーズ第5弾です。

今回はちょっと軌道が修正されて、やっと前々作の続き的なストーリーに・・・

おはなしは・・・
新宿のハローワーク。求職中の京城麗香は無理な条件ばかりを並べ立て、自分の希望する職がないと分かると、隣に座る赤の他人の幸太郎を引き連れてハローワークを後にし。自分で会社を興すと言い出し、実際にあっと言う間に体裁を整えてしまった。
何がなんだか分からないうちに麗香の部下にされていた幸太郎は気がつけば展示場の車を盗み出す共犯者となり警察に追われる身に・・・
麗香の異常性を聞きつけた臨床心理士の美由紀は彼女を救うべく、彼女の元に向かうが、その途中、東京に震度7の大地震が起こる。
しかしそれはメフィスト・コンサルティングの仕掛けた人工地震だった。
再び美由紀の前に現れたメフィスト・コンサルティングの真の目的は・・・

この異常な女、京城麗香は実は前の「千里眼の水晶体」に出てきた西之原夕子。彼女は前作のラストでメフィスト・コンサルティングに連れ去られ、絶世の美女に整形させられていました。そして今回再び美由紀の前に姿を現します。
が、この夕子。一筋縄ではいかない性格。
「自己愛性人格障害」という設定。
いわゆる自己中心、自分がNo1でなければ嫌で、そう自分に思い込ませるために人をコケ下ろしたり、人が自分の良さを理解出来ないんだと考えたり。自分には優しいけど人には厳しかったり。
いますよね~。こういう人。
子供の頃に十分な愛情を受けることが出来なかった人に多いらしいのですが、どうも同情は出来ないな(`ε´)
この本によると、この「自己愛性人格障害」というのは治らないらしいです。なんかサイテー(;´Д`)

で、今回の美由紀の活躍はメフィスト・コンサルティングが再び人工地震を起こそうとするのを阻止するわけです。
でメフィスト社の特別顧問ジェニファー・レインと戦うわけですが、ちょっと私利私欲に走りがちな馬鹿な女って印象。美由紀の敵じゃないかも d(^_^o)

この新シリーズ、旧シリーズに比べて 内容が少し浅いと感じていたりするのですが、巻末の著者のあとがきで「携帯小説」などを意識していると書かれてました。なんか納得。松岡氏ってホント、世の流れを掴むのが上手い人のようです。
なので、普段、本とかをあまり読まない人や漫画好きの方にも読みやすいと思います。
旧シリーズを知ってる身には少し物足りなさはあるのですが・・・
と言いながら、またもや
・どうやら美由紀は過去の記憶を無くしているらしい。
・美由紀に届けられた赤い積み木はいったい・・・
と、気になる事柄を残して物語が終わるのです。
次回作、読まない訳にはいかないですよね σ(^◇^;)

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今日のお料理は、お手軽タイプの
♪フライドチキン♪.
見てみて♪

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2008年7月30日 (水)

♪ジャンパー グリフィンの物語♪

Photo_2 スティーヴン・グールド(著)

映画【ジャンパー】のスピンオフ小説です。

【ジャンパー】を観られた方の中には「主人公のデイヴィー以上に気になった人物が・・・」って人も多かったのでは?
そうデイヴィーの敵か味方か定かでないもう一人のジャンパー<グリフィン>
ジャンパーを狙うパラディンのことをよく知り、ジャンパーとして生きて行く術にも長けている彼。
その<グリフィン>の物語です。

おはなしは・・・
5歳にしてテレポーテーション能力を身に着けてしまったイギリス人の少年グリフィンは聡明な父母の元、その事実を隠し、各地を転々としたすえ、アメリカに移住する。そして、よもやのことを想定し、身を守る術を訓練していた。
が、ある日、ジャンパーを殺そうとする謎の組織が、ついに一家の居場所をつきとめ父母を殺害してしまう。グリフィンはジャンプで別の土地に逃げ、新生活を送りはじめるが、そこにも敵は迫りつつあった……

父母を殺され天涯孤独になったグリフィン。
何者かに命を狙われる・・・そんな彼が生きて行くには生半可な知恵や精神力では無理。
彼は優しい友人たちに出会い支えられながら、自分の頭を使い、精一杯生きようとします。
皮肉な運命を辿るグリフィンが、次第に逞しくなってゆく姿を見るのは嬉しいし、優しい人との出会いには心温まるものも・・・。
でも一人の少年をそこまで強くしてるのが「復讐心」だと思うと哀しくもあります。

これでグリフィンの過去は解ったけど、ジャンパーの次のお話はまだ日本語訳されたのが出てないし、気になって仕方がない。
どうもデイヴィーがパラディンに捕まって、デイヴィーの彼女のミリーが大活躍するらしいんだけど。

映画の続編はまだまだ先になるのかな~?

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今日のお料理は、シャキシャキ感が旨いです
♪キャベツの一夜漬け♪.
見てみて♪

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2008年7月29日 (火)

♪千里眼の教室♪

Photo_3 松岡 圭祐(著) 角川文庫

千里眼の新シリーズ第五弾。
今回の敵は日本の教育現場。
いじめや必修科目の履修漏れなど、今実際に起きている問題を解決しちゃう?

おはなしは・・・
脳神経科医・五十嵐哲治は「いじめが発生する原因は酸素が欠乏し前頭葉に異常をきたすことに起因する」と斬新な説をとなえる。
が五十嵐の説は、誰からも黙殺されてしまう。そこで彼は、彼の息子・聡が通う氏神工業高校に爆発物を仕掛けその研究結果を証明しようという強硬手段に出る。
美由紀はそれを阻止しようと氏神工業高校に向かうが時既に遅し、爆発は起きてしまう。が、その爆弾は高校生の体には被害がなかったが、生徒たちが学校に立てこもり、ひとつの国家を作るという事態を引き起こしてしまう。生徒会長の菊池は彼らの国の独立を認めるように要求し、もし妨害するならば生徒をひとりずつ粛清していくと大人たちに告げる。

今回のおはなしは、今までとは趣が異なり、岬美由紀の派手なアクションも少なめ。
あっ。でも最初に美由紀が五十嵐を追って名古屋駅周辺を駆け回るシーンはちょっとエキサイトしてしまいました。
私も知ってるあの地下街とかをグチャグチャに壊してしまって、ナナちゃんも壊れちゃう(涙)
これじゃ~ゴジラ襲来と変わんないじゃんって(笑)

で、中心となるのは生徒たちが作り上げる『氏神高校国』のおはなし。
子供たちは自分たちで未来を切り拓こうと、いじめっ子には制裁を与え治安を維持し、それぞれの生徒の得意分野を生かした独自の経済システムを確立、子供の視点から考え出された勉強方で学習し、生活の知恵を振り絞って共同生活を送っていきます。
彼らは自らの行動によって、大人たちに本来あるべき民主主義や教育現場の姿を見せつけ、それが正しいことだと証明しようとするのです。

このおはなし、ホントは嵯峨敏也を主人公にした「催眠」シリーズで刊行される予定だったそうです。それを全面改稿して千里眼シリーズに変更したんですって。ちょっと納得。でも改稿前の嵯峨バージョンも読んでみたいと思ってしまう。(実は嵯峨ファンだったりする:照;)

いつもの岬美由紀を期待したら肩透かしかもしれませんが、これはこれで読み物としてはおもしろかったですよ。

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今日のお料理は、香りもご馳走
♪鰆のホイル焼き♪.
見てみて♪

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2008年7月25日 (金)

♪きみの友だち♪

Photo_4 重松清(著) 新潮社

今、同名の映画になって劇場公開されてます。
たぶん、映画は観ないだろうなと思って原作を読むことにしました。
今まで読んだ重松清さんの本のなかでは最高に好きな作品になりました。

おはなしは・・・
午後から雨が降り出したある日の下校時、傘を持ってきていた恵美ちゃんの周りには傘を忘れた友達たちがその傘に入ろうと押し合いへし合い。ちょっとウンザリした恵美ちゃんは前を歩くいつも一人ぼっちの由美ちゃんの傘へ入ろうと飛び出した瞬間、後ろから来た車にぶつかってしまった。
恵美ちゃんは足を骨折、神経もズタズタになって、恐らく一生、松葉杖のお世話になることに。哀しく腹立たしい気持ちをお見舞いに来てくれた友達にぶつけ、気付けば恵美ちゃんも一人ぼっちになっていた。
そんなある日、クラス対抗の縄跳び大会の話となり、足が悪い恵美ちゃんと、体が弱い由美ちゃんが縄の回し手に選ばれた。今まで接点のなかった2人だが、その練習のため話をするように。何をやってもぐずな由香ちゃんだったが、そのキレイな心にいつしか恵美ちゃんの荒んだ心も解されていく。

短編集です。
で、そのお話は全てこの恵美ちゃんと由美ちゃんの周りの子供たちのおはなし。
子供の頃の友達関係のちょっとしたトラブル。そんな経験を通して真の友情を見つけていくっておはなし。

ここに出てくる子供たちは誰もが自分とリンクして、思わず感情移入してしまう。
ううん、子供の頃だけじゃなくって、人間関係って大人になってもやっぱ同じことで悩んでたりしてるかも。

おこりんぼでちょっと冷たくて、でも頭が良くて冷静な判断が出来る恵美ちゃん。
ドジでトロくて、でも世間ズレしてなくて優しい由美ちゃん。
一見、合わない二人だけど、恵美ちゃんと由美ちゃんは同じペースで歩いていける。
そんな友達を見つけたことを心から喜び、生きて行く支えにしてる姿に感動してしまいます。

人ってだれでもいいとこと悪いとこがあって、でもそんなのをひっくるめて受け入れることが出来るっていうのが友達なのかもしれない。
何も無理することなんてないのかも。

自分にとって何が大切か。
そんなことに気付かせてくれるとてもステキな1冊です。

かなりおすすめですよ。

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今日のお料理は、なかなかのルックス(笑)
♪鶏ひき肉の薄揚げロール♪.
見てみて♪

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2008年7月23日 (水)

♪震度0(ゼロ)♪

0 横山秀夫(著) 朝日文庫  
「クライマーズ・ハイ」 の著者である横山 秀夫氏による刑事ドラマ。
組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンスになってます。

おはなしは・・・
阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。
県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 
本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。
ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。

県警内部での昇進をかけた キャリア組みノンキャリア組みの6名のそれぞれの思惑・・・
行方不明の同僚の安否を気遣うより自分の昇進、県警の不祥事発覚に繋がらないかと 様々な思惑が交差し、醜い人間模様の描写になってます。
本部長の椎野勝巳は自身の不祥事の発覚を危惧し、キャリア組の冬木警務部長は出世を、叩き上げの藤巻刑事部長は天下り先をとそれぞれが私利私欲の塊。
誰よりも速く事件の糸口を掴み、万が一自分に不利な事実が出てくるようなら揉み消す勢いで敵対するのです。
その腹の探り合い、足の引っ張り合いはすごいです。
なんか警察版「渡る世間は鬼ばかり」みたい(笑)

熱くない刑事の醜い争い。ちょっと怖い(;´Д`)

ラストは大ドンデン返しの展開で最後まで気が抜けない内容。

いつもの横山秀夫氏のお話とはちょっと趣が違うのですがこれはこれで面白かったです。

これ、WOWOWでドラマ化されたのがDVDになってるので、本が苦手な方はそちらで楽しんでみてもいいのではないでしょうか。(ちょっと内容は違ってますが・・・)

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今日のお料理は、お弁当のおかずにもいい
♪ゴボウの豚肉巻き♪
見てみて♪

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2008年7月16日 (水)

♪千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮♪

Photo_2 松岡圭祐(著) 角川文庫 

前の♪千里眼の水晶体♪のラストに出てきた気になる人物。
この本で出てくると思ったのに出てこない!
なんか、ズルイ!!!

おはなしは・・・
六本木に新しく建設されたミッドタウンタワーに美由紀の友人・由愛香がレストランをオープンさせることになった。
ある日由愛香との約束に駆けつけた美由紀は、由愛香の様子がおかしいことに気付く。
レストラン経営が順調だったはずの由愛香が、そのチェーン店のほとんどを閉店し車まで売っていたのだ。
由愛香が何かの陰謀に巻き込まれたと察した美由紀は、友人を窮地から救い出そうとするのだが......。

これは最初から飛ばしてくれます。
今回、美由紀は 、ロシア製の戦闘機で、なんと「宇宙」にまで行ってしまいます(゜ロ゜; )
「そんなアホな」と思ったのですが、これ、実際に一般の人も99万円~209万円で体験することが出来るのですって。
あの引田天功さんも体験されたとか。
厳密に言うと宇宙(高度100km以上)にはならないのだそうですが、眼下に地平線が湾曲した丸く青い地球、そして頭上に暗い宇宙を体験することが出来るのだそうです。
99万か~。絶対に無理って値段でもないですよね。でも、きっとこれだけでは済まないんだろうと思いますが。

話の本筋に戻って、
今度の敵は中国政府に入り込んで日本の高額所得者をギャンブルの罠に嵌める悪党たち。
美由紀は、そんな悪党どもに狙われた由愛香を助けようと命懸けで奔走するというお話。友情物語だったりします。

わたしはギャンブルが嫌い。
なのでギャンブルにハマってしまう人の気がしれないです。
だって冷静に考えて、絶対に勝てるはずがないじゃないですか。
なのに由愛香はどっぷりとハマってしまうのです。資財を投げ打って、友情すら踏みにじって。
私なら「こんなヤツはも~知らん(`ε´)」となってしまうのですが美由紀は命がけで助けに向かってしまうのです。
いい人過ぎます。
美由紀は、人の心が読めてしまうから、人と上手く接するのが逆に苦手。
相手も美由紀には自分の心の中が見通されてると思うと目を合わせるのも嫌だったりする。
常に疎外感や孤独感があるからこそ友情を人以上に大切にしてしまうのかも。
ちょっと可哀想です。

今、映画になった「ジャンパー」のスピンオフ小説を読んでます。
「ジャンパー」とは世界中のどこへでもテレポートできる能力を持った人のこと。主人公はその能力を持つがゆえに命を付け狙われます。
人間、特殊な能力を持ちたいと思ったりするもののですが、それって決していいコトばかりじゃないのかもしれませんね。

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今日のお料理は、ずるずる~っといっちゃってください
♪長芋の千切り♪
見てみて♪

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2008年7月 9日 (水)

♪千里眼の水晶体♪

Photo_2 松岡圭祐(著) 角川文庫 

新シリーズの第3作目。
本が薄いからサクサク読めてしまう。

おはなしは・・・
戦時中に日本軍が開発した生物科学兵器“冠摩”。
すでにアメリカ軍に撤収され、日本に保管されていたものが盗み出され、散布された。
高温でなければ活性化しないはずのウィルスが気候温暖化により猛威をふるい、美由紀の親友の藍にも感染する。
感染から死に至るまでの時間はわずか数日。
ワクチンを手に入れるため、美由紀はウィルスを保管場所から盗み出した真犯人を追うが......。

今回の敵はウィルス。
旧日本軍が作った生物科学兵器。
核も怖いけど、じわじわってやってくるウィルスも怖いな~。
核と違ってこっそり開発できそうだし。
どっかの国は核を放棄しても秘密裏にこんなのを作ってそうノ´Д`)ノ

で主役の美由紀はというと、前シリーズの美由紀に比べて、少し人間っぽいんです。
親友の登場で人間関係の悩みが浮き彫りになったり、千里眼も見る角度によっては過った判断になったりと、完全無欠とはいかない。
そこにリアリティーがあるのでしょうが、ちょっと物足りなさも感じちゃうかも。

ただラストでは、また気になる人物が出てきて・・・
となると、次回作を読まないわけにはいかないでしょ。

「千里眼」連鎖読みは更に続くのでした・・・。

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今日のお料理は、ご馳走とご馳走のコラボ
♪長芋の梅あえ♪
見てみて♪

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2008年7月 4日 (金)

♪千里眼 ファントム・クォーター♪

2 松岡圭祐(著)  角川文庫
昨日に引き続き・・・
やっぱりハマってしまった千里眼。

おはなしは・・・
美由紀の元にロシア大使館より使いが。チェチェン難民支援の要請だった。
時を同じくして、自衛隊からは日本を狙うステルス兵器の存在を明かされ、対策チームに入るよう要請される。
傲慢な防衛省の態度に反発を覚えた美由紀はチェチェン行きを決行。
しかし空港へ向かう途中で何者かに誘拐され幻影の地区と呼ばれる中世ヨーロッパ風の奇妙な街に連れ込まれる。

幻影の地区と呼ばれる奇妙な街はテーマパークかのような街。そこで美由紀はゲームに参加させられるのですが、そのあたりはブレイブストーリーやハリポタみたいでちょっと子供っぽい展開ではあるのですが、それもまた素直に楽しんでしまいました。

今回は、レーダーに探知されず目にも見えない核ミサイルが日本を狙っているという、またバカデカイお話。
魔法のマント(特殊なスコープ)で核ミサイルを包んでしまうのです。
そんなのがあったら欲しいです。決して犯罪に使ったりしませんから (^◇^;

途中、詐欺まがいの占い師をやっつけたり、幼いころ、父親に暴行を受けたという記憶があるといい出した女性の苦悩を救ったりと、アクションだけでなく、臨床心理士としての活躍もあって、そのあたりも興味深いです。
なかに「認知的不協和」という言葉が出てくるのですが、これって

ラストは美由紀の底力を見せ付けられ、ありえな~~~い σ(□ ̄;)
でもやっぱカッコいいのです。

次回は「千里眼の水晶体」
次の敵は何者なんでしょ~。楽しみです~。

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今日のお料理は、シャキシャキッとした歯ざわりがおいしいです
♪れんこんと人参のサラダ♪.
見てみて♪

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2008年7月 3日 (木)

♪千里眼 The Start♪

Photo_2 松岡圭祐(著)  角川文庫

千里眼の新シリーズ。
この♪千里眼 The Start♪は航空自衛隊初の女性戦闘機パイロットだった美由紀が、臨床心理士を目指すことになってから、千里眼と呼ばれるようになるまでのお話です。
自衛隊を辞めるに到った経緯、臨床心理士を目指した本当の理由など旧シリーズに描かれなかった岬美由紀が描かれています。
プラス、心理学的な部分が時代を経て新解釈に変更されていたりします。
より現代に即した形となってるのですね。

おはなしは・・・
岬美由紀二尉は被災地救援のため独断で救難ヘリを飛ばしたことで査問会議に掛けられる。
精神科医、笹島はそんな美由紀の行動は二年前の両親の死がトラウマとなっているからである と断言。力を貸してくれた 上官の板村までも同じ理由で糾弾し、その職を追いやった。
それに反発を覚えた美由紀は自衛隊幹部候補の道を自ら外れ、臨床心理士を目指し、 板村の汚名を返上しようとする。
やがて美由紀はパイロット時代に鍛えた動体視力を活用した表情筋の観察力により、その頭角を現す。
そんなおり、「旅客機に爆弾が仕掛けられる」というスクープを、あるフリーライターが雑誌に発表した。彼のスクープはガセが多いと言われていたが、その雑誌を目にした美由紀はそれが事実と気付きそのフリーライターに会いに行く。が彼はすでに自殺していた。
旅客機爆破を喰い止めたい美由紀はフリーライターの足取りを辿り思わぬ事実に行き着く・・・

このお話では以前の作品で常識として書かれていたことが真っ向から間違いであるとされていたり、最初はちょっと戸惑うかも。
目線の動きから心理状態を把握することは、実際にはありえないとか、トラウマの問題なども現在正しいとされている手法に合わせているとか。
トラウマとPTSD の違いがよく解っていなかった私としては「へ~~~」「納得」でした。

前半は、これまで描かれなかった岬美由紀の「千里眼」技能の獲得までの道のりと、その能力に戸惑う彼女の姿が描かれます。
そして後半、旅客機爆破を阻止するために命を張って行動する姿は相も変わらず。その判断力と行動力はやっぱり面白いです。

ラストで新たに姿を見せる悪の影。
これって、次回作を予言するものなのですよね~。
また千里眼の連鎖読みにハマっていきそうです。

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今日のお料理は、ヘルシーな
♪豚ヒレ肉のガーリックソテー♪.
見てみて♪

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2008年6月26日 (木)

♪花まんま♪

Photo_3 朱川 湊人 (著)

表題の直木賞受賞作「花まんま」を含む6篇のお話が納められています。
大阪の下町を舞台にした、ちょっと不思議な物語。

このお話に出てくる昭和の時代の大阪の下町は東京などのそれとは違い、何処かじめっと湿っぽい。貧しさの中で生きる大人たちは揃っていかがわしい。そんな中で子供たちが出会った「不思議な思い出」が語られます。

それらは人の死と結びつく、一見怖い思い出。
小さな妹が突然「私はある女性の生まれ変わりだ」と言い出した「花まんま」、
路地裏に現れる幽霊のおはなし「トカビの夜」など題材はホラーちっく。
でも、その奥には胸に染む温かさがあるのです。

短編なのでお話の内容は上手く伝えることが出来ないのですが、
子供の頃感じた納得のいかなかったこと、なのに大人になって知らず知らずのうちに折り合いをつけてしまったこと
そんなことを思い出させてくれたりします。

ファンタジーと呼ぶほどおしゃれじゃないし、ホラーと言うには温かすぎる。
摩訶不思議な世界が広がるおはなしです。

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今日のお料理は、シンプル素材だけどボリューム満点のおかず
♪牛肉とブロッコリー炒めもの♪ .
見てみて♪

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2008年6月11日 (水)

♪ ビート♪

Photo_2 今野 敏 (著) 幻冬舎文庫
先週ご紹介した【ビート】の続編。警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの第三作です。

おはなしは・・・
警視庁捜査二課・島崎洋平の長男が大学柔道部の先輩の日和銀行運用計画課課長代理・富岡に父・島崎が不良債権の「飛ばし」容疑で捜査している状況を漏らしてしまう。
そのことに気付いた島崎は富岡に詰め寄るが逆に嵌められ、より詳しい捜査情報を話してしまうことに。
が、その富岡が自宅マンションで殺害された。容疑者として浮かび出たのは、その夜、富岡の自宅を訪ねたと思われる女性、そして以前から富岡をマンション前で待ち伏せていたという茶髪の青年の二人。
島崎は犯人は次男の英次ではないか、という疑惑を抱き不安を抱く。
捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎のようすに疑問を持ち始める・・・

厳格な父。その父の意思を継ぎ柔道に勤しむ優等生の長男。学校にも行かず引きこもりぎみの落ちこぼれの次男。
父親は次男については関わりを持たずに生活してきた。しかし、疑いを持つことにより今まで見えてこなかった息子の別の顔が見え出すのです。

そう、このお話もミステリーとかじゃなくて親子関係とか家庭のことを考えさせられる人間ドラマです。

あと、未熟な若者の成長過程を見るお話でもあります。
長男と次男の会話で
「人は本当にやりたいもののためなら、辛さは我慢できるもんなんだよ」ってのがありました。
世の中面白くないって嘆くばかりの若者よ、自分がやりたいことをまず探しなさいよ。

常に冷静沈着な樋口刑事と体育会系の島崎刑事との対比も面白いです。

正直最後までこの島崎は好きにはなれない人間だったのですが、親の愛ってこういうものなのかなと、ちょっと感動を覚えたりもしました。
このあいだの秋葉原の親御さんを見てても思ったのですが、親って子供の犯した犯罪は自分が犯した罪以上に深く反省しいたたまれない気持ちになるものなのでしょうね。

ただラストは・・・今野敏さんの「隠蔽捜査」を読んだ後だと?????
これでいいの~????

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今日のお料理は、皮なし餃子?
: ♪ニラまんじゅう?♪.
見てみて♪

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2008年6月 4日 (水)

♪朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕―♪

Photo_2 今野敏(著)
前にご紹介した『リオ』の続編です。

おはなしは・・・
警備部長に天誅を下すという脅迫状が警備部長の自宅に投函された。警察内部の犯行の可能性があり、翌週から秘密裏に捜査本部が立ち上がることとなった週末、樋口が帰宅すると妻恵子が不在。
疑問を感じた樋口は自力で妻を捜そうとする。
週が明け、捜査本部が立ち上がれば自由がきかなくなる樋口は信頼する荻窪署の氏家に助けを求め、妻の行方を追いはじめる。

『リオ』と同じくミステリー要素はあまりなく、地道な捜査過程、犯人を追い詰める過程が面白いです。
大学で心理学を専攻していたという氏家の、事件、人物、行動を別視点で分析するところも、興味深い。

ただ犯人が早い段階で解ってしまうので、何か新しい展開があるのかと期待してしまったのですが・・・・

この作品はミステリーというよりは、人間ドラマ。
犯罪に走る若者が増えているのは家庭に問題があることが多く、今、家族の繋がりがいかに希薄になっているかなど、そういう現代の風潮に対する警鐘のほうが目立ちました。

タイトルの『朱夏』とは古来の中国の考え方で「青春」の次を現す言葉なのだそうです。
青春、朱夏、白愁、玄冬と四季の移ろいを人生に重ねてるのですって。
「青春」って言葉が持て囃されますが、こうやって考えると、本来「朱夏」の時代が一番人生の中でいい時期なのかも。
それなのに、ずるずると青春を引きずって、朱夏になり切れない大人が増えてるかも。私を含めて。

リオのときに感じた樋口の性格の違和感とかが薄れて、あと、タイプの違う2人組で捜査するってとこが、私的にはリオよりも好きかも。
ここにミステリー性を高めた次回作を期待してしまいました。

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今日のお料理は、ザザっと炒めただけ
♪小松菜と卵の炒め物♪.
見てみて♪

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2008年5月29日 (木)

♪相棒シリーズ 鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~♪

Photo_2 ハセベバクシンオー (著)  宝島文庫

映画『相棒』のスピンオフ小説です。
この小説の主役は特命係の杉下右京・亀山薫の唯一?の味方の鑑識の米沢。
ドラマでも、この米沢がいい味を出してるんです。その彼が活躍しちゃうんです。

おはなしは・・・
爆弾テロ予告事件が起こった東京ビッグシティマラソン。
犯人を捜していた鑑識官・米沢守は、そのマラソンの参加者の中に、自身の逃げた女房を見つけ出してしまう。
彼女に会いたい一心で背番号から勤め先と家を突き止め、家の前までは行ってみたが会う勇気が出ず家路に着く。

そんな最中、殺人事件が起こる。鑑識官として現場にたどり着いた米沢は殺害されたのが自分の逃げた女房だと知り愕然とする。

この米沢を演じているのが「六角精児」さん。
ドラマ「電車男」で阪神ファンでおかっぱ丸顔だった人って言えば解るかな?

そのことを知ってでしょうか、このお話の中でも米沢はかなりの阪神オタク。
この思わぬ方向への伏線には笑ってしまいました(≧▽≦)

この米沢のキャラを存分に活かしたお話になってます。
そう、米沢ってかなり興味深い人物なんです。
「相棒」の中でも主役の二人に次いでファンだったりします。
右京との会話は毎回笑わせてくれるんですよ。

ということで、この小説の内容もかなり笑えます。
とは言っても、ちゃんとしたサスペンスです。
鑑識の目から見た事件解決というのも面白いです。

短いお話なのでサクサクと読めてしまいます。

「相棒」を知らなくても十分に楽しめる内容です。
これをキッカケに相棒ファンになりませんか?って無理か(笑)

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、ご飯がすすむ常備菜です
♪ふきの佃煮♪.
見てみて♪

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2008年5月23日 (金)

♪連鎖♪

Photo_2 真保裕一(著)
第三十七回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド・ミステリー。

おはなしは・・・
フリーライターの竹脇が車ごと海に落ち意識不明の重態になった。
警察は自殺未遂とし、その原因は彼の友人の羽川と彼の妻の浮気によるものだと断定する。
しかし羽川は竹脇の事故は殺人未遂ではないかと調査をはじめた。
竹脇が追いかけていた事件は食品の不正輸入。
事故後、竹脇の自宅が何者かに荒らされるなど不審なことが起きる。
厚生省の元食品衛生監視員の羽川は、友人の事故は殺人未遂ではないかと調査をはじめた。
事故前の竹脇の足取りを辿る羽川にも、やがて死の脅迫が・・・。

チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品がヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた!
というスクープを手に入れた竹脇。
これ、1991年に書かれたそうなのですが、全く古さを感じません。
輸入食品に対する不信感は正しく今、私たちが感じてることですよね。
どんなに厳格なチェックにも抜け道ってあるんですね(゜д゜lll)

お話は二転三転。
ころころ転がされて、それを存分に楽しめます。

しかし真保氏って、なんて緻密な下調べをしてるんでしょう。
この人ってひょっとして食品Gメンをやってた?って思ってしまう。
そういうとこが真保氏が好きな理由でもあるんですけどね。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、人手間プラスで旨みアップ
♪切り干し大根炒め煮♪.
見てみて♪ 

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2008年5月14日 (水)

♪隠蔽捜査 ♪

Photo_2 今野敏(著) 新潮社

今野敏氏の本が続きます。
これは第78回吉川英治文学新人賞受賞作品だそうです。

おはなしは・・・
東大卒の警察キャリア官僚、竜崎。
警察庁長官官房総務課長として、順調な出世をするために、常に抜かりの無い仕事を目指していた。
そんなある日かつての、未成年者による殺人事件の加害者が殺されるという事件が連続して起きる。
そうでなくても不祥事の続く警察。マスコミ対策に追われる竜崎だったが、事件のある規則性に気付き愕然とする。
そんな折、東大以外の入学は赦さないと竜崎から言われ、合格した大学がありながら浪人していた息子が、ヘロインに手を出してしまう。

いや~。最初は「なんて嫌なやつ」って感じです。この竜崎。
なので竜崎が主人公だとは思わず、いつになったら話の本筋になるのかと読み進めてました(笑)
が途中から、見方が変わってくるんです。

警察の不祥事と家庭の不祥事。
自分の進退を揺るがす2つの事件。
竜崎は悩みます。最善の解決策は何かと。

もし私がその中にいたらやっぱり「隠蔽」ってことを考えてしまうでしょうね。なかなか潔くはなれません。

あと、この中で大きく取り上げられているテーマが少年事件の凶悪化と少年法。

2つの興味深いテーマを絡ませながら、正義とはなにか、大切なものを守るとはどういうことかを考えさせてくれます。

これTVのワイド劇場でドラマ化されてたのですね。主人公の竜崎伸也 は陣内孝則さん。同期入庁の伊丹俊太郎は柳葉敏郎さんという豪華キャスト。イメージとは違うけど面白そうです。

再放送しないのかな~(;´Д`)

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今日のお料理は、カルボナーラ風のソースで筍を和えてみました。。
♪ゴボウサラダ♪.
見てみて♪

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2008年5月 2日 (金)

♪嘘をもうひとつだけ♪

Photo_2 東野圭吾(著)
講談社

表題作はじめ5つの短編を集めたものです。
短編は苦手って思ってるのに、最近は何故か気付かずに短編ばかりを選んでます。
で、今のところハズレなしなので、変な固定概念はそろそろ卒業かなと思ったりしてます。

おはなしは・・・
警視庁練馬警察署の加賀恭一郎刑事が「嘘」が招いた新たな「嘘」を小さな綻びから紐解いていく。

「嘘をもうひとつだけ」
自宅マンションのベランダから転落死した元バレリーナ。当初の警察での見解では自殺とされていたが、加賀は同じマンションに住む、同じく元バレリーナの元へ出向く。
亡くなった女性宅のベランダに置かれたプランターが第三者の手によって動かされた形跡があり、それに覚えがないかを尋ねるためだった。


仕事から自宅に帰りつくと、妻は殺害されており、子供は行方不明という最悪の状況に追い込まれた男のお話「冷たい灼熱」
同じく仕事から自宅に帰りつき、恋人が殺されているのを発見したバツイチで子持ちの女性のお話「第二の希望」
自分を道具のように扱う夫への不満があり、優しくしてくれた男性と恋仲に陥った女性の目の前で夫が交通事故死してしまう「狂った計算」
運転中、突然の睡魔に襲われ交通事故をおこしてしまった男性のお話「友の助言」

誰もが陥る嘘の連鎖。
嘘を隠すための小さな嘘。結局その嘘のために身動きがとれなくなってしまう。

加賀刑事は古畑任三郎か刑事コロンボのように小さな嘘の小さな綻びを見つけ犯人を追い詰めていきます。

冷静に淡々と語る加賀は憎らしくもあるのですが、どこか犯人に対する憐憫も感じられて憎めない。
人が嘘をつくこと、そういう状況に陥ってしまったコトを心から悲しんでいるからなのでしょう。

誰もが平気でうそをつくわけではない。
正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。
そしてそれを隠すため、さらに秘密を抱え込む・・・・。(帯より)

凶悪な犯人のお話ではなく、罪を犯してしまった経緯を考えると同情してしまう人たちばかり。
そんな犯人の心情に重きを置いた作品です。

加賀恭一郎刑事のお話は「眠りの森」から始まりシリーズ化されているのですね。
私、読んだことがありませんでした。
違うお話も読んでみたいなと思ってしまいました。

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今日のお料理は、白いご飯がすすみます
♪ぶり大根レシピ♪.
見てみて♪

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2008年4月30日 (水)

♪実験4号♪

4 伊坂幸太郎氏の小説と山下敦弘監督の短編映画のDVDが1つのパッケージになったコラボ作品です。

大ファンの伊坂幸太郎氏と、「天然コケッコー」の山下敦弘監督が実在のロックバンド「The ピーズ」の名曲「実験4号」をモチーフに作品化したと聞いて、一も二も無く買い求めた訳です。

それぞれが、舞台となる場所や登場人物をリンクさせた短編小説『実験4号 後藤を待ちながら』短編映画『実験4号 It's a small world』が1パッケージになってます。

・実験4号 『後藤を待ちながら』 小説 伊坂幸太郎(著)
100年後の地球。
温暖化が進むと言われる地球から火星へと移住する地球人。今や地球は過疎化し寂れてしまっていた。
そんな地球でロックバンドを組む柴田と桑原、そして後藤。しかし今やロックンロールは流行らず、ステージは閑古鳥状態。
しかしロック魂を信じ活動していた3人だったが、ある日後藤が火星へ行ってしまう。ギタリスト後藤の帰りを待つ、柴田と桑原。
ある日、柴田と角倉は練習場所としている小学校の校舎の隅で100年前に存在したロックバンドの記事を見つける。
そこには今や死滅したかと思われるロック魂が満ち溢れ、二人は感動する。

 
・実験4号『It’s a small world』 短編映画DVD 山下敦弘監督作品
温暖化が進むと言われる地球から火星へと移住する地球人。今や地球は過疎化し寂れてしまっていた。
全校生徒3名の小学校。
小学6年生のアビちゃんも、明日の卒業式を最後に、地球を離れ火星へ旅立ってしまう。
校長兼教諭のシマ子先生と用務員・小田斬らは複雑な気持ちを抱えながらも淡々と卒業式の準備を進める。

んん~~????

「Theビーズ」って知らないし・・・・
伊坂氏や山下氏が惚れこむんだから、凄くカッコいいんだろうな。

でも、そこんとこが伝わってこなかったのが残念。

「Theビーズ」を聴いてから再度、読んで、観て、共感できるかどうか試したいかな。

ってことで、「Theビーズ」ファン以外には、たとえ伊坂氏や山下氏のファンであろうとオススメはしません(^┰^;)ゞ

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2008年4月29日 (火)

♪リオ 警視庁強行犯係・樋口顕♪

Photo_2 今野 敏 (著)
新潮文庫
お友達のFUHさんが読まれていて面白そうだったので読んでみました。

おはなしは・・・
新聞の集金に来た青年とマンションの住人の女性は住人のいないはずの部屋から美少女が飛び出してくるのを目撃。その部屋には中年男性の死体が。男性はマンションのオーナーであり、デートクラブの支配人でもあった。
捜査本部はその美少女「リオ」に容疑を深めるが、警視庁捜査一課強行班の樋口顕警部補は直感から潔白を信じる。
だが、また別の殺人事件の現場でも「リオ」が目撃され・・・

とあらすじを述べると普通のミステリーなのですが、これがちょっと違うのです。
警視庁強行犯係 樋口警部補が主人公なのですが、この人物が今までにないタイプ。このキャラ設定がいいんです。

上からは評価されているにも関わらず、常に自信が持てず人の顔色を伺ったり、いかに波風を立てずにやっていくかだけを考えていたり。
団塊の世代の次の世代ということで、全共闘運動の後始末の世代であり、非常に保守的な価値観を持っており、その結果マイホーム主義者なのです。
なのに容疑者「リオ」の美少女ぶりに恋心まで抱いてしまう。とても人間的で身近な存在。
何か情けない刑事って思ってしまうかもしれないですが、これ、一人称で書かれてるからそう思うので、第三者の目には出来る刑事に他ならないのです。そのギャップも面白い。

そんな、事なかれ主義の樋口警部補が今回の事件では捜査本部の方針に逆らってまで、捜査を進めます。
「誰かの信頼を得ようとしたとき、波風を立てまいとしているだけじゃ済まないことがあるということがわかった。」

そうなんですよね~。八方美人なだけでは前に進めないんですよね。
ガツンとやられたって感じ。

他にも過去、心理学を学んだという氏家刑事による若者の心の内の描写。
特にアダルトチルドレンのお話は興味深かった。

ミステリーとしての意外性はないのですが、人を描いている部分がとても興味深い本でした。

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今日のお料理は、自然なトロミが美味しい
♪オクラのスープ♪.
見てみて♪

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2008年4月24日 (木)

♪フェイク♪

Photo_2 楡周平(著)
「Cの福音」 から始まる朝倉恭介シリーズのクールな魅力に取りつかれた私には
あれ~?
コカイン密輸という暗黒界のハードボイルド作品とは全く違う。
軽い感じ?のお話。

おはなしは・・・
岩崎陽一は三流大学卒。
やっとこさ就職したのは、銀座の高級クラブ「クイーン」
そこでボーイとして働き始めた陽一は月給15万。生活はぎりぎり。
そんなある日、ライバル店から移籍してきた年収1億と噂される摩耶ママから破格の条件で彼女の運転手を努めるように誘われる。
生活は豊かになり、彼女にもいい顔が出来るるようになったと喜んでいた陽一だったが、再び、摩耶ママから妙な仕事を依頼される・・・

華々しい夜の世界の裏側にある、欲望とだまし合い。
そういうとドロドロしたイメージを持たれるかと思いますが、主人公の陽一は普通の何処にでもいる、ちょっと情けない、長いものには巻かれろって感じの、でも真面目な青年。そんな彼につい笑っちゃうのです。

しかし、その彼が何故か犯罪に手を染めるはめに陥り、果てには借金まで作り、彼女にも去られてしまう。
とことんツキに見放された彼が起死回生、彼の友人と共に大仕掛けで逆転を狙うのです。

夜の世界のシステムとか、ギャンブルのこととか、私の知らない世界のことが細かく書かれていて、いい社会勉強にもなりました(笑)
ホステスさんのお給料ってどうやって決まるかとか、公共の賭け事に裏社会の人が「ノミ」って行為で介入してるとか。
知ってました?
私が疎すぎるのでしょうか・・・

そういえば、若い女の子の憧れの職業のアンケート調査で「キャパ嬢」がランクインしてたって聞きました。
楽して儲かるって思ってるのかな~?
この本の俄か仕込みだけどラクじゃないみたいよ~(笑)

で、この小説の感想は・・・くるくる展開が変わって、最後の最後まで結末が解らない。
最後までいっきに読めちゃう、面白くて痛快なお話でしたよ ヘ(^.^)/

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今日のお料理は、カルボナーラ風のソースで筍を和えてみました。。
♪鮭の味噌焼き♪.
見てみて♪

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2008年4月16日 (水)

♪灰色の北壁 ♪

Photo_2 真保 裕一(著)
講談社文庫

久々に真保 裕一氏の本が読みたくなって。
やはりこの方なら山岳モノでしょ。

おはなしは・・・
ヒマラヤのカスール・ベーラを北壁から単独登頂した刈谷修が山で命を絶つ。
以前、彼の登頂への疑惑のノンフィクションを書き、彼の名誉に泥を塗ることをした作者は実のところ彼の登頂を信じていた。
本当のところを知りたいと思い、彼の妻に会いに行くが話を聞くことが出来なかった。
生前の刈谷もなぜか沈黙を続けていたため、真相は闇に葬られたと思われたが・・・

刈谷が尊敬する先輩クライマーの妻を愛してしまったことへの罪の意識。自身の目標として男として先輩を超えたいと思う気持ち。
作者が一人の天才クライマーの心情を紐解き、そしてそこには深い感動があった。

表題作ほか「黒部の羆(ひぐま)」「雪の慰霊碑」の全3編の中編山岳ミステリー集です。

いや~。いい。
3編ともに中編とは思えないほど読み応えがあります。
『ホワイトアウト』のようなエンターテイメント性はないのですが、登場人物の造型や心情がとてもよく出ていて、感情移入してしまいます。

山に魅入られる男たち。死と隣り合わせにあるからこそ現れる人間の本質。
それは、嫉妬だったり、悔いだったり、責任だったり。
そして雄大な懐に許しや克服を求め、また新たな一歩を踏み出す。

ミステリーとしても秀逸なのですが、心に響く、とても感動の3作でした。

真保 裕一。恐るべし。

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今日のお料理は、私にも簡単に出来た

♪さばの生姜煮♪.
見てみて♪

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2008年4月 9日 (水)

♪受験のシンデレラ♪

Photo 和田 秀樹(著)
小学館文庫
これも映画のノベライズです。
と言っても監督自らが書いたものなのでテンポもよくって、面白い。

おはなしは・・・
五十嵐透は東大合格率9割を誇るミチター・ゼミナールの経営者。
自らの東大受験の経験を活かし、その世界ではカリスマと呼ばれ成功を納めていた。
しかし、ある日親友である大学病院の医師から、がんで余命1年半という宣告を受ける。
延命治療を受けるべきか、残された人生を密度濃く生きるか。
思い悩む五十嵐が偶然出会った16歳の少女真紀。
彼女は父親に逃げられ借金を繰り返す自堕落な母親の元で生活に追われて暮らしていた。
五十嵐は自分の最後の日々を彼女の人生を変えるため、東大受験にかけることに決める。
カリスマ講師と高校中退の16歳の少女との、東大受験を目指す特訓が始まった・・・。

がん患者のお話と聞くと哀しいものを感じますが、全然そんなことがない。
内容も作者の和田秀樹氏が東大出身で精神科医で受験アドバイザーでもあるのでとってもリアリティーがあります。
私も頑張れば東大に行けちゃうかもって(笑)

真紀はやり方を変えることで東大合格を目指す。
五十嵐は、緩和医療を受けることで、がんになりながら残りの人生を生ききる。
二人に共通するのは目的に向かって、目標を見据えて、いかに密度濃く生きるかを考えて行動してるってこと。

行動を変えれば人生は変えられる。同じ1年を2倍、いや5倍にも生きられるということ。

今からでも遅くない。人生を見直さなくっちゃ ┌( ≧▽)┘

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今日のお料理は、春色おかず
♪菜花とソーセージの卵とじ♪.
見てみて♪

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2008年4月 2日 (水)

♪小説・砂時計♪

Photo_2 芦原妃名子(原作) 橋口いくよ(著)
小学館文庫

ドラマ化されて、今度は映画化。
どんなお話なんだろうって興味があって・・・でも原作の漫画は10巻もあるみたいだし。
結局、ノベライズ本を読むことにしました。

おはなしは・・・
12歳の少女、杏は両親の離婚を機に母親と2人、母親の実家のある島根で暮らすことに。
都会で育った杏は、片田舎の噂話やお節介に苦痛を感じ、心を閉ざしてしまう。
そんな杏の前に現れた天真爛漫な少年、大悟。彼により杏は徐々に心を開き始め、それはやがて恋へと変わる。
そんな中、杏の母親が自殺する。自分のせいだと罪悪感に苛まれる杏。そんな杏の心の支えとなったのも大悟だった。
15歳になった杏は父親と再会。東京に戻り父親と暮らす決意をする。
二人の遠距離恋愛は、長くは続かず、やがて別れのときが・・・

泣けるって聞いたけど泣けませんでした。
たぶん、すごく端折ってるんでしょうね。

付いたり離れたり、友達がちょっかい出したり。あ~~~。イライラする <(´ロ`;)>

ちょっとした心の描写とか、人物の描写とかが欠けてるんだろうと思う。

心に傷を持った少女、それを支えようとした少年、2人の成長していく姿はきっと感動があるはず・・・

やっぱ漫画で読めばよかったかも。失敗しました  ( ̄ω ̄;)!!

今日、社内のPCネットワークが不調で、午前中の作業が全てブっ飛んでしまって・・・あ~~~も~~~1日イライラ<(´ロ`;)>
今夜はゆっくりお風呂に入って、早く寝よっ (-。-;) sleepy

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今日のお料理は、れんこんの歯ごたえが美味しいですよ
♪れんこんと牛肉の中華炒め♪.
見てみて♪

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2008年3月26日 (水)

♪夢をかなえるゾウ ♪

Photo_2 水野敬也 (著)

今、本屋さんでやたらめったら目立つ。
聞くところによると面白いとのこと。
じゃ~読んでみますか。

おはなしは・・・
ボクはある日、セレブの集まる場所へ潜り込み、楽しもうとするが、逆に今の自分を惨めに感じ帰宅することに。
酔って家に帰り着き、「人生を変えたい」とお土産の置物の象の神様にお願いをする。
そんなボクのところへ、ある日突然、ゾウの姿をした神様が現れる。
神様は「ガネーシャ」と名乗り、「ジブン、このままだと2000%成功せえへんで」「今からボクが出す簡単な課題さえこなしていけば、ジブンは確実に成功するで」とボクに契約を迫った。
胡散臭さを感じながらも、成功したいと思う一心でガネーシャの出す課題に取り組みだすのだが・・・

これ、「自己啓発本」なんですね。

ただ、物語り形式になってるので、ずんずんと読み進めてしまいます。

何よりこのガネーシャと主人公のやりとりが面白いsmile

関西弁のガネーシャは’ぐうたら’で美味しいものには目がなくて、ゲームやパチンコに興じ、タバコだって辞められない。
そんなガネーシャも主人公にとっては師匠であるはず・・・なのに、おもいっきりツッコミをいれてしまうボク。
「なんでそんなことが成功に関係あるんですか!」
「あほか?だからおまえは三流やっちゅうねん。そんなこともわからんと、のぺっと過ごしとるから、あかんのじゃ。おまえのやっとることは、成功せんようにしているとしか思えん!」
と終始こんな調子。

「自己啓発本」として読むとバカにされてるって思えてしまうかも。
これは普通に物語として読んで楽しむのがおすすめ。
で、オマケで自己啓発的なことを教えてくれてるんだと。

かと言って、全然役に立たない内容かと言えばそうではなく、それなりに納得出来るコトも多数出てきます。

・人は、それを喜びと感じたときに、その代価を支払う。なので儲けたいと思うなら人をよろこばせるためにはどうすればよいかを常々考えるクセをつけなければならない。

・頭でわかっていても実行できないのは、それを頑張らなければならないと思うから。それを楽しいと感じたら実行できる。

これも普通の自己啓発本にはよく書かれているコトだとはおもうのですが、堅い言葉で書かれていないぶん、すんなりと頭に入ってきます。

面白くて、その気になれば自己啓発も出来る。ちょっとお得な本ですねbleah

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今日のお料理は、簡単なのにとっても美味しい
♪厚揚げのあんかけ♪.
見てみて♪

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2008年3月19日 (水)

♪陽気なギャングの日常と襲撃♪

Photo_3  伊坂 幸太郎 (著)

前にご紹介した ♪陽気なギャングが地球を回す♪. の続編です。

私、読むまで、これは↑の前の話だとばかり思ってました。
前のコメントで嘘を教えてしまってたことをお詫びしますweep

おはなしは・・・
成瀬・響野・雪子・久遠という天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。
人の嘘が見抜ける成瀬は外回りの途中で強盗事件に遭遇し、
演説の達人の響野は馴染み客が泥酔した時に出会ったという謎の女性を探し、
“体内時計”の持ち主雪子は同僚に贈られた謎の招待券の送り主を探し出そうとし、
スリの天才の久遠は通り魔に殴られた中年男と遭遇、犯人を追う。

4人が銀行を襲撃している最中、成瀬の部下の恋人で社長令嬢の女性がその場に居合わせた。
が、その彼女が誘拐されたと知り4人は救助のため動き出す。
しかし、その誘拐事件と4人の遭遇したバラバラの事件が奇妙な連鎖を見せ始め・・・話は思わぬ方向へと・・・
果たして4人は彼女を助け出すことが出来るのだろうか・・・

登場人物はあいかわらず個性豊かで魅力的(#^.^#)heart04
バラバラの事件が1本の糸に繋がる、その伏線も楽しいですheart02

でもやっぱり一番楽しいのは4人の会話。
なんでそんなにオシャレで、且つ面白いの?
私は、こんなに気の効いた会話の出来る人になりたいです。

このお話は、雑誌の企画で、この4人が別々に主人公になる短編ものとして始まったのだそうです。
でも途中で伊坂氏が「これは違う」ってことで4人組のお話に作り変えたらしいです。
なので多少お話に無理があるかもしれませんが、そんなのは気にならないくらい4人のキャラは素晴らしいです。

作品としては「陽気なギャングが地球を回す」 の方が圧倒的に面白いですが、併せてお読みになることをオススメしますd(^_^o) shine

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今日のお料理は、山菜が美味しく感じる季節ですね。
♪ゼンマイとお揚げさんの炊いたん♪.
見てみて♪

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2008年3月12日 (水)

♪潜水服は蝶の夢を見る♪

Photo_2 ジャン=ドミニック ボービー (著)

先日観てきた同名の映画の原作です。
映画を観てぜひ原作もと思って買い求めました。

おはなしは・・・
ジャン=ドミニック ボービーは、ファッション誌「ELLE」の編集長。 
働き盛り、43歳のある日、突然脳出血で倒れ、身体的な自由をすべて奪われてしまうロックトイン・シンドロームといわれる状態に陥ってしまう。
彼が唯一自分の意思で動かせるのは、左瞼だけ。 
その瞼で20万回以上の瞬きを繰り返し、彼は、愛する人たちや、帰らぬ日々に思いを寄せ語り始める・・・。

これは彼のエッセイなのです。
闘病記ではありません。
実際、彼の病状については、あっけないほど淡々と語られます。
ひょっとしたら痛みとか苦痛も感じないの?と思ってしまうくらいに・・・。
でも、彼の苦痛は、潜水服に閉じこめられて海に沈められたかのようだと・・・
でもでも、決して自暴自棄になったりしない強い心を持った人なのです。

実はこの本を手にしてから「失敗したかな」と思ってしまったのですね。
あの映画の感動は脚色されてたんじゃないかなと。
でも違いました。そんな心配は無用でした。

文章は美しく、感情豊かでユーモアに溢れてる。

日々の不満はユーモアで、過去の出来事や家族への想いや未来への希望は音楽や絵画のような美しさで語られています。
まるでステキなフランス映画を観ているような・・・shine

彼が冷静に現実を理解し、且つ前向きに夢を思い描くようになるまで、どれほどの苦痛があったのでしょう。
彼が語ることは、体の自由を奪われても心は自由なんだと、蝶のように飛べるのだということ。
彼の強さの現れです。

私はそんなに強く生きられるだろうか・・・・
いや、強く生きたい。

素敵な本ですconfidentheart04

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今日のお料理は、付けダレに工夫
♪中華風鶏の照り焼き♪.
見てみて♪

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2008年3月11日 (火)

♪動物園の鳥 ♪

Photo_2 坂木 司 (著) (創元推理文庫)
ひきこもり探偵シリーズ ♪青空の卵♪. ♪仔羊の巣♪.に続く最終章。
前回までは短編集だったのですが、今回は長編です。

おはなしは・・・
僕、坂木司とひきこもり気味の友人、鳥井真一のもとに僕らの年上の友人の木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんが相談を持ちかけに、やってきた。
高田さんがボランティアとして働く動物園で頻発している、「野良猫の虐待事件」の犯人を捕まえてほしいと・・・
動物園に足を運んで話を聞いた帰り、坂木は、かつて中学時代に鳥井を虐めた中心人物、谷越と再会する。
坂木は、谷越の出現で鳥井が再び傷つくことを恐れ細心の注意をするのだが・・・

事件の真相は・・・
そして卵の殻に閉じこもってた鳥井は飛び立つことができるのでしょうか・・・

人の心の内側とか、誰でも持ってる黒い部分とか、霧のようになってる部分とか、そういうとこを突いてくるんですshadow
自分の胸に手を当てて「あ゙~~~」って。「あいたたた」って
bearing

坂木も鳥井も、絶対、こんなやつおらんやろ~!って感じの人なのですね。
特に鳥井。
エラそうなことを言ってるかと思ったらangry、急にオイオイ声を出して泣き出してしまうcrying
頭の中は優秀な大人。なのに心の中は子供。
もしコレを映画化したとしたら俳優は?って考えたとき。いないのですよ。当てはまる人が。
でも、そうやって極端に表現されてるから、今まで私が気付かなかった自分の心の中が見えてきたりしたんじゃないかなと思ったりして。
黒や霧の部分がね・・・

これ、大人の目では読んでほしくないなと思います。
まだ、そんなに汚れてなかった頃の心に戻って読んでほしいです。
そういう意味ではミステリーというよりファンタジーに近いお話なのかもしれませんheart04

あと、前にも書いたのですが、この本、美味しそうなものがいっぱい出てきます。それも魅力のひとつなのですが・・・
それが巻末にオマケとして、「地方銘菓のリスト」と「鳥井の作る料理レシピ」が載ってます。
人の心理、読んでるね(笑)

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今日のお料理は、筍と菜の花を使ったパスタです。
♪春野菜のカルボナーラ♪.

見てみて♪

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2008年3月 6日 (木)

♪仔羊の巣♪

Photo_2 坂木 司 (著)
前にご紹介した「 ♪青空の卵♪.」の続編です。

おはなしは・・・
僕、坂木司とひきこもり気味の友人、鳥井真一が日常の謎を解くお話が3篇

『野生のチェシャ・キャット』
坂木司は同僚、吉成から同期の佐久間恭子の様子が最近おかしい、と相談される。
坂木と吉成は佐久間恭子の行動を観察し、彼らなりに謎解きを始める。坂木は吉成が佐久間のことを好きなのだと思い、協力したのだが・・・

『銀河鉄道を待ちながら』
週に1回、木工教室の講師をするようになったという木村栄三郎さんからの誘いで、浅草に通うことになった坂木と鳥井は地下鉄の駅員に「不審な行動をする少年がいる」と相談を受ける。坂木と鳥井は駅構内にあるカメラで監視を始め、少年の心の傷に気付く。

『カキの中のサンタクロース』
坂木は街で女の子から襲撃される。思い当たる節のない坂木は恐怖におののく・・・がその少女と坂木とは意外なところに接点が・・・

とあらすじを書いても面白くもなんともないですよね~。
やはりこの小説は登場人物の特異性と、そのちょっと歪んだ2人の成長への期待感が楽しいのかな~。
あと、傷ついた人の心に寄り添ったお話だからか、優しい気持ちになれるのがいいのかな~。
お話が進むに連れて出来上がってくる、いくつもの複線も楽しいのかもしれません。
それからそれから、鳥井が作るお料理や取り寄せるお菓子が美味しそうなのもいい!!!

とにかく不思議な魅力のあるお話です。

短編なので、ちょっとした息抜きに読むのにちょうどいい、ゆる~~いミステリーです。

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今日のお料理は、おいもさんの甘みが出てとても美味しい
♪さつまいものお味噌汁♪.
見てみて♪

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2008年3月 5日 (水)

♪こころの王国♪

Photo_3  猪瀬 直樹 (著)

菊池寛のお話です。 
「父帰る」とか「真珠婦人」とか主要作品の名前は出てくるのですが、彼の本は読んだことがないです。
それは、何となく安っぽいイメージがあったから。
でも、この本を読んでみると、私はとんでもない誤解をしていたのではないかと思わされました。

お話は・・・
菊池寛の女性秘書の語りで物語が進みます・・・

菊池寛は文芸春秋社を立ち上げ、作家のみならず事業家としても成功を修めていた。
そんな菊池寛先生の秘書になった「わたし」は先生を尊敬し、やがて愛人となる。
その一方で文芸春秋で働く、朝鮮半島出身の美青年、馬海松(マカイショウ)とも恋仲に・・・

「わたし」は馬海松の勧めで読んだ先生の過去の作品で、先生の辿ってきた人生に触れることとなる。
昭和初年、日本の社会が大変貌をとげる中で、菊池が唱えた「王国」とはいったい何だったのか・・・

菊池寛がなぜ「大衆文学」を書いたのか、なぜ作品ではなく商品を作ったのか。
夏目漱石。芥川龍之介がもてはやされた時代に、、現代に通じるジャーナリズムの基礎をつくりえたのか。
そういったことが軽いミステリータッチで書かれています。

主人公である女性秘書の語りで物語が進むので、大正モダンの町並みや、モダンガールboutique・モダンボーイdramaのファッションや、その時代の文化がイメージしやすいです。
想像以上にオシャレで、考え方もモダン。

決して面白いって内容ではなかったのですが
一度、菊池寛を読んでみようかという気にさせられる本ですね。

この本も 「丘を越えて」.という題名で、西田敏行さん主演で今年の末に映画化されるのだそうです。

西田敏行さんって菊池寛さんとイメージがピッタリなんです。笑ってしまうくらい。
これは映画が面白そうです。

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今日のお料理は、シンプルに
♪菊菜蕎麦♪.
見てみて♪

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2008年2月27日 (水)

♪君のためなら千回でも♪

Photo_2 カーレド・ホッセイニ (著)

今、公開中の映画の原作です。

この本、世界で800万人の人が読んだ大ベストセラーなんですね。

少年の友情物語なのかと思っていたのですが・・・

おはなしは・・・
2001年、パキスタンから一本の電話がくる。
それはアミールが負ってきた過去の罪に繋がる電話だった。
電話を切る直前、彼はふと思いついたようにいった。
「もう一度やり直す道がある」

少年だった頃のアミールはアフガニスタンの裕福な家庭で育つが父親の愛情を感じられずにいた。
そんなアミールの遊び相手は召使いであるハッサン。
同じ乳母によって育ち、兄弟のようにして育つが・・・

それは十二歳の冬の凧合戦の日。
アミールはこの凧合戦で父親に認められたいと思っていた。
そして見事優勝、ハッサンは「君のためなら千回でも!」と叫び、落ちてゆく戦勝品の凧を追った。
なかなか戻らないハッサンを探し求めるアミールが見たものは、乱暴者で有名な少年に虐げられているハッサンだった。
しかしアミールは、足がすくんで何もできず逃げだしてしまう。
ハッサンはいつも自分に無償の愛を与えてくれたのに・・・
良心の痛みに耐えかねたアミールはハッサンに無実の罪を着せ、無理やり自分から遠ざけてしまう。

その後、平和だったアフガニスタンにもソ連軍が侵攻。アミールは父親と共にアメリカへ亡命する。
アミールは成人し、新たな家庭を築いた後も、ハッサンへの罪の意識は拭い去ることが出来ずにいた・・・。

そんな彼にパキスタンからの1本の電話が・・・。彼は再びアフガニスタンへ。それは償いの、とてもとても辛い旅となる。
彼は果たして自分自身を赦すことができるのだろうか・・・

何か、いっぱいいっぱい詰まったお話。
差別。愛。友情。勇気。嘘。罪。償い。
そして現在のタリバンの凶行、飢えと貧困、子どもたちを取りまく劣悪な環境。

最初はちょっと読みづらいのですが、そのうち、どんどん、のめりこんでしまいます。

感動が深すぎて何を伝えればいいか解らないくらいです。
アミールの父親やハッサン、その他にもステキな人がいっぱい出てきます。その人たちにも出会ってほしい。
中東のことも知ってほしい。

美しい文章のなかに散りばめられた優しさに出会うことが出来ます。

おすすめですwink

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今日のお料理は、ビールやワインのお供に
♪イカのチーズフリッター♪.
見てみて♪

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2008年2月20日 (水)

♪青空の卵♪

Photo_2 坂木司(著)

ブログのお友達がいい本だと薦めてらしたのでぜひ読んでみたいと思って。

おはなしは・・・
坂木司は学生時代、自分を一般的な家庭に育った一般的な人間であると思い込み、何処か非凡な鳥井真一に惹かれ、やがて唯一無二の友人となる。
が鳥井は複雑な生い立ちから心を閉ざしがちで「ひきこもり」。仕事も人と接する必要の無いコンピュータプログラマを選択するという徹底振り。
そんな鳥井真一を外に連れ出すため、坂木司は比較的休みが多く、時間に融通の利く外資系の保険会社に勤め、身の回りで起きた小さな事件を鳥井真一にぶつけ、外との繋がりを持たせようとする。
鳥井真一は不平を述べつつも、冷静な観察眼をもって事件の裏を見抜くのだった。

坂木司と鳥井真一の友人関係が奇妙で微笑ましいのですwink
鳥井真一は普段は横柄な態度でFRIENDLYとは真逆に位置するような人物。なのに心労に耐えかねることが起きると、途端に子供のようにパニックを起こし、混乱を来してしまう。
坂木司が辛い目にあってると思うと自分まで悲しくなって泣いてしまう。

坂木司は鳥井真一に憧れ、彼と共に生きていることに喜びを感じ、鳥井真一に何かあれば仕事なんてほっぽり出して彼の元に向かうのです。

歪んだ関係と言ってもいいのですが、坂木司のお節介とも取れる程の優しさや、鳥井真一の傷ついたモノだからこその人の心の読みだとかが、どうしても微笑ましく感じてしまうのです。

坂木司が持ち帰る小さな事件に関わる人たちも、心の闇から抜け出し、新たな一歩を踏み出していきます。
そして、この二人も一緒に成長していくのです。

4つの短編すべてに共通しているのは、相手を思いやる気持ちが伝わりきれずにトラブルになってしまうということ。
素直に気持ちを伝えるのって難しいsad
近くに坂木司君のようなお節介な人と鳥井真一君のようなズバズバと物を言う人がいてくれれば嬉しいんだけど・・・bud

このお話は3部作。で、これが1部め。
なのであと2部、楽しみが残ってます。

ステキなお話です。
いい本を教えてもらったと感謝ですheart04

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今日のお料理は、イカの美味しさがしみてます
♪イカのお煮しめ♪.
見てみて♪

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2008年2月15日 (金)

♪悪夢のエレベーター ♪

Photo_2 木下 半太 (著) 

ブログで連載されていた小説が書籍化されたものだそうです。
それを最初に知ってたら絶対に読まなかったかも。
笑える本が読みたいなと思っていて、本屋で目に付いて購入。
でも正解でした。面白~~~~いhappy01
      
おはなしは・・・
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレベーターに閉じ込められていた。
同僚の送別会のあと、酔いつぶれた女性をマンションまで送った帰りの出来事。
エレベーターに乗り合わせたのは、胡散臭い不動産屋に引きこもりのオタク青年、そして自殺願望の女。
臨月の妻からの電話で「いよいよみたい」と聞かされたばかりなのに・・・
しかも、三人には犯罪歴があることまで発覚。
という自分も同僚というのは言い訳で浮気相手の部屋から出てきたばかりというのがバレてしまい・・・
精神的に追い詰められた密室で、ついに事件が起こる・・・

読んでる途中で「これ舞台劇とかにすると面白いだろうな~」と思っていたら、この作者、劇団を主宰している方なのだそうです。
読み始めると面白くって一気に読んでしまいました。

同じシチュエーションが3人の目を通して語られます。若干の時間軸のズレで物語の全貌が見えてくるのですが、そのあたりの持って生き方が上手い。
同じ状況を味わいながらも、人それぞれ、感じ方が違うっていうのも面白い。

難しいことを考えずに、ただ笑いたい方にはオススメの本ですgood

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今日のお料理は、シャキシャキの歯ごたえが美味しいおひたしです。
♪もやしのおひたし♪.
見てみて♪

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2008年2月13日 (水)

♪久々の名古屋♪

1 昨日は出張で久しぶりに名古屋へ。
名古屋のシンボルのナナちゃんもバレンタインバージョンで出迎えてくれました。

で、名古屋の駅で目に付いたのが【 國府宮のはだかまつり.】のポスター。

愛知県稲沢市の国府宮神社で行われる神事。
選ばれた「神男」に触れると福を授かるってことで、裸の男性が揉みくちゃになるみたい。
2月19日って来週じゃん。
え~~~~。来週に来たかった
目的地へタクシーで移動する間も運転手さんに「来週はこのあたりは褌(ふんどし)姿の男の人がいっぱいですよ」って。
楽しそうじゃ~ (決して男性の裸が見たいわけではありません:笑)

Photo_2 このお祭り。前に読んだ松岡圭介さん(催眠や千里眼の著者)の「伏魔殿」って小説で読んで興味があったのです。稲沢は松岡圭介さんの出身地なのだそうです。

おはなしは・・・
愛知県生稲市で行われる布施宮の諸肌祭り。
諸肌祭りとは毎年一人選ばれる「神人(しんのびと)」にふれて厄を落とそうと男たちが激しくもみ合う神事だ。
その主役である「神人」には通常、若い男が選ばれるが、今回はタバコ屋の50代の男「榎木康之」が選ばれた。
「神人」は生命の危険を賭さなければ勤まらず、見事に「神人」を勤め上げれば地元では英雄とみなされる。
人生に対して早々に見切りをつけた榎木だったが、事態は進行していき3日後に本番の時を迎える。
さらしを巻いただけの男たちがもみ合う中を、真っ裸の榎木が本殿を目指す。傷だらけで辿り着いた先で榎木が見たものは・・・・。

この小説自体は松岡さんらしくない暗いお話だったのですが、こんなに厳粛なお祭りがまだ残っているんだってことにビックリしました。
あ~。ますます見たい気持ちが増してきました

2 お土産はお決まりの「きしめん」
そして「名古屋金鯱チーズタルト」
タルトは濃厚なお味でなかなか美味でしたよ。

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今日のお料理は、大根のちょっと変わった食べ方です。
♪大根ステーキ♪.
見てみて♪

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2008年2月 6日 (水)

♪償い♪

Photo_2 矢口敦子 (著)

ミステリーらしからぬ題名に惹かれました。

おはなしは・・・
元外科医のホームレスの男性、日高。
彼は自分の出世欲のために家庭を顧みず、わが子を病死させ、妻をも自殺に追い込んでしまったと絶望し、世を捨てたのだった。
流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起る。
彼は学生時代に、自分が命を救った少年、真人が殺人を重ねているのでは、という疑念をもち、1つの命を救ったことで多くの命が奪われるはめになってしまったと、悩み葛藤してしまう。
「人の心の泣き声が聞こえる」という真人は、「不幸な人は死んでしまえば、もう不幸は感じずにすむ」と日高に打ち明けるのだった。
真人自身も何かに償いたいと思いながら生きていたのだ・・・

罪を償うというのは、いったいどういうことを言うのでしょう。
刑に服せばそれでいいのか。心から反省すればそれでいいのか。被害者と同じ痛みを共有すればそれでいいのか。
犯罪における完全な償いというものはないと、わたしは思います。

罪を犯した者はそれぞれ苦悩しながら生きていかなければなりません。
生きていればこそ、まっとうに生きていればこそ「償い」に近づいていくのかもしれないです。

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今日のお料理は、食べるときの楽しみがあっていいですよね
♪お揚げの袋煮♪.
見てみて♪

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2008年1月29日 (火)

♪空中ブランコ♪

Photo_2 奥田 英朗 (著)

第131回直木賞受賞作なのでそうです。
ふ~~~ん。こんなお馬鹿で笑える小説が直木賞を取っちゃうんだ。

お話は・・・
破天荒な治療を行う精神科医、好奇心旺盛でよく言えば天真爛漫、悪く言えば無鉄砲、実は大病院の御曹司「伊良部一郎」
彼の元に訪れる、おかしな患者たち。
何故か彼らの持つ重圧が伊良部の前では嘘のように消え去っていく・・・

とにかく笑えます。
だって伊良部がバカなんですもん。
100Kgを超える巨体。なのにその人間性たるや小学生、いやそれ以下。ただの駄々っ子。
でも何故か気付けば周りは彼に巻き込まれ、不思議と癒され救われる。

何が何だか解んないだけど、この伊良部の超天然ぶりが現代を生きる人たちには欠けてるってことなのかな~?

環境の変化に馴染めず人間不信に陥ったり、虚勢を張って生きてきた反動で恐怖症になったり、見栄やプライドによる重圧に耐え切れなくなった患者たちは、何処か今の自分と重なるところがあって、いつのまにか私自身も伊良部を求めてたりしてしまうのです。

複雑な現代に生きる私たちに、ちょっとしたオアシスを与えてくれる、そんなお話ですよ (#^.^#)

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今日のお料理は、大根が沢山たべられます
♪ふろふき風大根♪.
見てみて♪

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2008年1月23日 (水)

♪モルヒネ♪

Photo_2 安達千夏(著)

「あなたがほしい」で第22回すばる文学賞を受賞した安達千夏さんの久々の本ってことで期待して手にしました。

お話は・・・
ホスピスの在宅医療の医師・藤原真紀。
彼女は過去に母を自殺で、姉を父親の暴力で失い、自分が死ぬ自由を獲得するために医者になった。
学生時代の恋人、倉橋克秀。ピアニストになるため海外留学の道を選び、真紀の前から姿を消していた。そんな彼が七年ぶりに真紀の前に患者として現われた。
克秀は余命三ヶ月の末期癌だったのだ。
克秀は真紀にモルヒネによる安楽死を要望する・・・

う~~~ん。重い。

真紀と克秀が少々特殊な考え方の持ち主として書かれているので共感しにくい部分があるのですが、作者の安達千夏さんが母親のレイプによって生まれた子供ってことを考えると何となく言いたいことが見えてくるような気がします。
人は生まれてくるときは自分の意思での選択はできない。
ならば死ぬときぐらいは自分の意思で。

安楽死や尊厳死。今の日本では認められないけれど、自分で死を選び取る方法というものがあるんですね。実際にそれを認める国もあるそうです。
たとえそこまでいかなくても、末期治療の方法くらい自分の意思で決めたいなと思いました。

こう書くと、この本は「死」についてのみ書かれているみたいですが、決してそうではなくて、死に向かう姿勢もその人の生き様なのだなということを気付かせてくれます。
私たちはこの世に生を受けた瞬間から死に向かってるわけですから、毎日を精一杯生きなければならないんだなと思ったりしたのでした。

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今日のお料理は、冷凍小芋やグリンピースを使った
♪簡単お煮しめ♪.
見てみて♪

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2008年1月16日 (水)

♪死神の精度♪

Photo_2 伊坂 幸太郎 (著)

こちらもまた映画化されるようです。
主役は金城武さん。期待大です。

おはなしは・・・
私は死神。
死神界で決定した死ぬべき人間(病死や自殺は除く)を調査し「可」もしくは「見送り」の最終判断をする調査員。
人間の姿になりかわり、千葉と名乗って対象者に近づき、観察し、時に「死」について語らい、最終判断をする。

音楽を愛し、でもクールで冷静で、ちょっと天然?な死神が出会った人間との6つのストーリー。

6編のお話がそれぞれいい感じなんです。
痛みも味覚もない死神の視線で物語が展開していくのですが、彼の目には、人間の言動は逐一不可思議なものとして描かれていて、一切感情が入り込んでいない。
死をほぼ決定付けられた人間はそれとは知らず(中には何かを感じる人もいたりするのですが)与えられた人生を彼らなりに精一杯生きていて、そこんとこに「生きることは素晴らしい」って感じさせられたりするのです。

毎度のことながら井坂氏の書く人物ってホントに魅力的です。
この死神。容姿はそのつど変わるのですが、どこかハードボイルドな雰囲気がただよっていて、クール。
仕事はいたって真面目にこなすのですが、その真面目さが的外れで笑ってしまう。
冷血な死神でありながら血の通いを感じたりしちゃうのです。音楽が好きっていうところにもお茶目さを感じてしまう。

あっ。それとね、「重力ピエロ」の春も出てきます。
ちょっとだけなのですが、井坂ファンとしては嬉しかったりします。

春だけじゃなくて、この本に納められているお話は時を前後して微妙にリンクしてたりして、短編でありながら、もっと深く読み手を引き込んでいきます。
とくにラストの一編には「生きてくことの希望」を感じてしまいました。

これ、映画も絶対いいと思います。
楽しみです。

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今日のお料理は、歯ざわりを楽しむ白和えです。
♪きぬさやの白和え♪.
見てみて♪

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2008年1月 9日 (水)

♪感染♪

Photo_2 仙川 環 (著)

この作家さんの本が「医療ミステリー三部作」って感じで本屋さんに3冊並べてあって、ついつい手が伸びたって感じで読み始めました。

お話は・・・
ウィルス研究医の仲沢葉月は、近頃様子のおかしい外科医の夫・啓介に不信感を抱いていた。
ある夜、啓介は女からの呼び出しの電話で家を飛び出したまま音信不通に。
そんな中、啓介の前妻から、慶介との間の子が誘拐されたという連絡が入る。
子供は取引場所で焼死体となって発見された。
葉月は、反対する前妻に黙って警察に通報した自分のせいではないかと悩み傷つく。
やっと帰ってきて葬儀を済ませた慶介は、またも姿をくらます。そんな慶介には警察の疑いの目が。
葉月は夫の無実を信じ、行方を捜すうちに、慶介の子供が心臓移植を受けており、また同じく心臓移植を受けた別の子供も殺害されていた事実に行き着く。

作者の仙川 環さんは医学ジャーナリストなのだそうで、ある部分、今の医学界の問題点も突いています。
どうやら今の医学界、私たちの想像をはるかに超えることまで行ってしまってるのかもしれません。

健康でありたいと願う気持ちは大いにあります。
でも医学の発展に歪みを感じ、戸惑う気持ちもあります。
とは言え、自分や家族が病に臥したら、どうにかして助かりたい助けたいと思ってしまうでしょう。

このお話は親子愛、夫婦愛、そして医療に携わる者の気持ちの葛藤が描かれていますが全体に軽い感じで書かれているので、さらりと読めてしまいます。
ただ登場人物に魅力を感じることが出来なかったのがちょっと残念だったかな?

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今日のお料理は、スープ煮と言ってもあくまで和風です。
♪カボチャのスープ煮 ♪.
見てみて♪

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2008年1月 8日 (火)

♪L change the WorLd ♪

L M (著)
映画『DEATH NOTE』の第3弾(2/9上映開始)の小説版です。
L最期の23日間のお話です。

この本を手にして、先に読むか、映画を観終わってから読むか、悩みまくったのですが、結局誘惑に負けて読んでしまいました(^◇^;

おはなしは・・・
アフリカ奥地で発生した出血熱性のウィルスが発生。二階堂博士はその抗体を発見するが、バイオテロを目論む集団に殺害されウィルス菌を奪われてしまう。
二階堂博士の小学生の娘はその抗体のデーターを持ち出しLの元へ逃げ込む。
抗体を狙うテロとLとの攻防が始まる・・・

前のスピンオフ小説「ロサンゼルスBB殺人事件」 に比べると雲泥の差。ストーリーは期待以上に面白いです。
ただ文章的なものとか、組み立てと言った、小説として見るならば、ちょっと物足りないかもしれません。かなりLのキャラクターに助けられてる感じがします。
とは言え、Lの欠点を際立たせる描写が多くて、やけに人間臭くなってしまってるのはどうかと・・・そういう部分をチラ見せさせる程度がLの天才ぶりを際立たせていいように思うのですが・・・ファンとしては、そういう意外な一面を見せられるのは嬉しくはあるのですが(笑)
このあたり、映画で映像で見せられるのであれば、ちょっと辛いかもしれません。

L2 も、映画と小説は設定が別物になってるって最後に書かれていたし、予告編を観る限りでは大丈夫そうに思うのですが・・・

あと、『DEATH NOTE』の原作を読んだ人なら思わずクスっと笑える箇所も随所に散りばめられています。
装丁の小畑健先生の描き下ろしイラストはとても美しくて、これを眺められるだけでもこの本を手にした価値はあるかも。

LASTはもちろん号泣です(ρ_;)

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今日のお料理は、ご飯にもお酒にも美味しいおかず
♪鶏肉のネギ風味焼き♪.
見てみて♪

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2007年12月14日 (金)

♪チーム・バチスタの栄光♪

Photo_2 海堂尊(著)

第4回『このミステリーがすごい!』の大賞に選ばれた小説。
そして、今度映画化にもされる「チーム・バチスタの栄光」の原作です。

おはなしは・・・
東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘し、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チームを作った。
その“チーム・バチスタ”は設立当初から優秀な成績をおさめていたが、原因不明の死亡事故が三件起きてしまう。
患者の愚痴を聞くというのが主な仕事の不定愁訴外来のおちこぼれ医師・田口は病院長から内部調査を依頼された…。
それは医療過誤死か殺人か。
栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。

おちこぼれ医師・田口の視点で書かれているのですが、上巻は聞き取り調査をする本人。下巻は厚生労働省から派遣されてきた白鳥の調査が中心となります。
この田口ってキャラクターがまず面白い。出世欲ゼロ。何事にもいいかげんに見えて、でも結構自分を持っていて、なかなか愛せるキャラなんです。上巻では田口のファンになってしまうのですが・・・
そして下巻になって登場してきた白鳥が田口を上回る強烈なキャラ。
最初に田口が白鳥を見てゴキブリに喩えるので、キモチ悪い人ってイメージが付きまとい、その行動もトンデモナイのですが、途中からデスノートの「L」とキャラが被ってきてしまって・・・なんとも興味深いキャラです。

ストーリーというよりも、この本に出てくる登場人物がとにかく面白いんです。

舞台は外科ですが、謎解きは心理戦。
バチスタ手術のことを理解しながら、人の心の中の覗き方も解ったりして、お得感もあり(笑)

娯楽色の強い話ではありますが命のありかたも考えさせられたりします。
あと、病院内というところでは医療過誤死や殺人が、いかに闇に葬り去られやすい環境かということも解り、ちょっとゾ~っとしたりもしました( ̄□ ̄*)
そういう中での管理体制の大切さを感じたりしました。

映画は監督が『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋さん。田口が竹内結子さん。白鳥が阿部寛さん。
監督と阿部寛さんには期待しちゃうけど、田口がどうして女性になってしまうのかが・・・

本は面白いです。おすすめですよd(o^v^o)b

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今日のお料理は、お野菜だけの炒め物。
♪春雨のオイスターソース炒め♪ .
見てみて♪

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2007年12月 5日 (水)

♪ダイスをころがせ!♪

Photo_2 真保 裕一 (著)
「選挙もの」の小説です。
って聞いただけで尻込みしちゃう人。騙されたと思って読んでみて。
真保 裕一さんの本は登場人物の頑張りが気持ちよくって、元気になりたいときとかに効きますよ。
この小説も元気を貰えるお話です。

おはなしは・・・
勤務する商社でリストラに合い、職を失い、妻は子供を連れて実家へ帰ってしまい、新しい仕事も見つからない。そんな駒井健一郎の元に高校時代のライバル・天知達彦が現れた。
彼は「次の衆院選に立候補する。共に戦ってくれ」と健一郎に頼む。
お金もコネも限られている状況で知恵を絞り、彼らは完全無党派で選挙戦に挑む。
理解のない妻、敵陣営の妨害。
幾多の困難に、34歳の男たちは「新しい人生」に向かって奮闘する。

へぇ~~~~~って思っちゃうことが一杯。
今の選挙制度がいかに大政党にとって有利なのかとか、何故選挙にお金が掛かるのかとか、立候補者がいかに苦労してるのかとか、そういうことを知ることが出来ました。

で、「自分1人が投票しなくても何の影響もない」的考えがいかに愚かかということも解ります。
タイトルの「ダイス」とは有権者の持つ1票のことで、浮動票がいかに政治を変える力になるかということを意味しています。

「選挙」のお話ではありますが、34歳の男女の抱える「人間ドラマ」や、市の再開発疑惑を巡る「ミステリー要素」も盛り込まれていて、楽しく読めてしまいます。

次の選挙はちゃんと自分の頭で考えて投票しなくっちゃ d(^_^o)

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今日のお料理は、ひじきをもっと手軽に
♪ひじきと豆のサラダ♪.
見てみて♪

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2007年11月22日 (木)

♪犯人に告ぐ♪

Photo_2 雫井脩介(著)

読んだのは1ヶ月ほど前。
感想も書き終えていざ投稿、と思っていたら「あれぇ~消えちゃった~ノ´Д`)ノ」
もう、書くのは辞めようかと思ったのですが、面白い小説なので、やはりご紹介したいなと・・・

この小説の作者、雫井脩介氏は話題になった映画「クローズド・ノート」の原作者でもあります。
そして、この小説も今、映画となって公開中です。評判もいいみたいですね。

おはなしは・・・
神奈川県警本部管理官で誘拐・恐喝を専門に扱う警視、巻島史彦は、幼児誘拐事件の犯人を取り逃がし、誘拐された子供も殺害されるという最悪の捜査ミスを犯した。
全責任を負わされて謝罪記者会見を行うが、マスコミの激しい攻撃に晒されたことから逆切れし、足柄署に左遷されてしまう。

6年後、神奈川県警管轄内で「バッドマン」を名乗る犯人による連続幼児誘拐殺人事件が起こり、その捜査は難航していた。
行き詰まりを見せる事件に危惧を感じた県警本部長の曾根は、捜査責任者がマスコミを通じて目撃情報を求めると共に、犯人自身に呼びかける「劇場型捜査」とも言うべき起死回生の策を取ることとし、巻島がその責任者として呼び寄せられる。
巻島はテレビ局のニュース番組に出演し、「バットマン」からの接触を待ち、それを手繰り寄せ犯人に繋げていこうとするが、他のマスコミからの批判、世間からの批判、それに加え警察内部でも孤立していく。
「劇場型捜査」は失敗に終わったかに思われ、窮地に追い込まれる巻島のもとに「バッドマン」のメッセージが「発見」されたとの報告が入る・・・
これにより、捜査は一気に新たな局面へと動く……。

サスペンス小説と言えるのかな?
今までの刑事モノとは全く異なるお話で、警察版「渡る世間は鬼ばかり」のような(笑)
アクションシーンもないし、捜査の進行も全く見えない。
どちらかと言えばスローテンポ。
なのに、先へ先へと気持ちが急くので、上下巻ある長いお話も、あっという間に読めてしまいます。

私の好きな作家、横山秀夫さん、福井晴敏さん、伊坂幸太郎さんも絶賛したというのも頷けます。

映画も豊川悦司さんはイメージがぴったり。面白そうなのですがDVDでもいいかな~。悩みどころです。

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今日のお料理は、今日のお料理はイタリア風ごった煮です
♪鶏のトマト煮込み♪.
見てみて♪

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2007年11月 6日 (火)

♪サウス・バウンド♪

Photo_2 奥田 英朗 (著)

先日、映画を観て、面白かったんだけど、ちょっと消化不良って感じ。
で、原作を読んでみたくなって・・・

おはなしは・・・
東京に住む、小学六年生の上原二郎は年齢の離れた姉と、小学四年の妹桃子の三人兄弟。
元過激派、今はフリーライターらしいが、何をしているのかよくわからない父・一郎と、喫茶店を営む母・さくらとの5人家族。
年金係のおばさんに喧嘩を売り、二郎の担任に議論をふっかける父一郎は二郎にとっては目の上のたんこぶ。
そんなある日、父の昔の知り合いに頼まれたということで、アキラおじさんという人と一緒に暮らすことになった。
やさしいアキラおじさんに頼まれ二郎はある家の玄関を開けてもらうことに。しかし、その家は、アキラおじさんたち過激派の内部抗争での、相手側のリーダー宅。アキラおじさんはそのリーダーを殺害してしまう。
警察は父一郎も一味と疑う。しかし一郎はアキラの仲間に「誰がアキラに殺害を命じたのだ」と怒り狂う。
同じ思想を持ちながらも、いがみ合い、末には殺害まで犯してしまう。そういう集団での運動に嫌気がさし、一郎は、組織を抜けアナーキストの道を選んだのだった。

そういう騒ぎに嫌気がさした一郎は、突然沖縄に移り住むことを決める。成人した姉・桃子を一人東京に残し、家族4人は沖縄の離島西表に引越す。

一家は父の知り合いに紹介された廃村の廃屋で生活することに。
沖縄のみながそれぞれ何かしら持ち寄って来てくれて、何もない家族も生活には困らない。沖縄はユイマール(相互扶助)の考えが浸透している土地なのだ。
東京では働いている姿を見かけたことのない父が、この地では額に汗し、働いている。畑を耕し、海に漁に出る。そんな父を見直し、沖縄の暮らしも悪くないなと思っていた矢先、一家の住む土地は開発業者が島の議員と結託し買い占めた開発地の一角だと、立ち退きを迫られる。
権力というものに闘志を燃やしてしまう父一郎は身体を張って立ち向かう・・・

映画ではこのアキラおじさんのお話がバサっとカットされていて、沖縄に移り住む理由が二郎の暴力事件ってことになってました。
だから、何だか説得力がなかったのね。
これが抜けてしまうと、どうして一郎がこういう生き方を選んだのかも解らない。
「過激派の内部抗争」とかって映画で扱いにくいのでしょうか・・・

あと、沖縄の人たちとの交流の部分も映画ではあまり語られてなかったのですが、ユイマール(相互扶助)の考えとかがあってこそのラストなのになと。
その辺がモヤモヤしてたので原作を読んでスッキリです。

「自分のことは自分で考え、決めて生きろ!集団に組するな!」父一郎の言葉が心にしみます。
とかく周りと同じであることを良しとし、それに安心感を持ってしまう。
人と違うことをすればたちまち異端児扱い。
学校では不良と呼ばれ、社会ではつまはじき。
自然、自分の頭でものを考えるってことが少なくなってきてるように思えます。

この本、ひょっとしたら自分の生き方も変えてくれるかもって・・・いい本です。

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今日のお料理は、おナスはこうして食べるのが一番好きかも。
♪焼きなす♪.
見てみて♪

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2007年10月15日 (月)

♪ジャンプ♪

Photo_2 佐藤 正午(著)
【後悔先に立たず】ってことを思い知らされる男のお話。
そして、「やっぱ女ってしたたかだわ」って思ってしまうお話です。

今、文字変換で「したたか」を変換したら「強か」って出てきた。
知らなかった(^◇^;)
でも、この小説に出てくる女性は、正しく「強か」なのです。

おはなしは・・・
三谷は出張前夜、つきあって半年になるガールフレンド・南雲みはると共にバーへ。
強烈なカクテルを飲み、泥酔してしまう。
一緒に、みはるのマンションへ帰るが、買い忘れたリンゴを求め彼女は一人コンビニへ・・・。
そしてそのまま彼女は、翌日もその次の日も戻ってこなかった。
三谷は、彼女の姉と協力しながら、消えたみはるの行方を追う。
彼女の足跡が少しずつ明らかになり、手がかりをつかむために失踪後の足どりをたどるが彼女に行き着くことが出来ない。
なぜ彼女がいなくなったのか、果たして、その真相とは…。

主人公の三谷は自分の運命を変えたのは、「一杯のカクテル」だったと言う。
あの時、あのカクテルを飲まなければ・・・あの時、あんなに酔わなければ・・・

自分の一生とはいかなくても、「あの時に・・・」って思うことは幾度と無く経験してます。
でも、それって、根本的な間違いを、その一瞬に置き換えて自分を慰めたりしてるんじゃないのかな?

この本の帯に「自分で自分の人生を選び取ったという実感はありますか?」って書かれてました。

運命を変えるのは、たまたまの偶然ではなく、自分自身の意志でありたいなと思ったりしたのでした。

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今日のお料理は、中華風野菜炒め
♪豚肉の豆鼓炒め♪.
見てみて♪

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2007年10月11日 (木)

♪ミッドナイトイーグル ♪

Photo_2 高嶋 哲夫(著)

このお話、大沢たかおさんや、竹内結子さん、玉木宏さん、吉田栄作さんたちの出演で今年のお正月映画になるようです。
ちょっとイメージが違うので、映画はどうなんだろうと思いますが、この本はかなり面白いです。

おはなしは・・・
報道カメラマン・西崎勇次は、偶然、夜空をよぎる謎の光を見た。
今まで戦地での取材を主としてきた西崎は、その光に、心に引っかかるものを感じ、その正体を探るために北アルプスの吹雪の山中に、友人の新聞記者、落合信一郎と臨んだ。
西崎たちが入った雪山は吹雪のために陸の孤島と化し、正体不明の2組の集団が、「ある秘密」のために、銃撃戦を繰り広げ、西崎たちもそれに巻き込まれることに。

一方、西崎勇次の別居中の妻で、「週刊トゥデイ」の契約記者・松永慶子は、横田基地へ侵入した北朝鮮の工作員に接触していた。

西崎勇次、そして松永慶子は、その真相を追ううちに危険な波に飲み込まれてしまう…

日本における米軍基地問題。北朝鮮問題。国家のありかた。自衛隊というもの。
ちょっと重たい内容になりがちなテーマですが、ストーリーの展開が面白くて、どんどん先へと読み進めてしまいます。
そして家族愛というテーマも盛り込まれているので、物語のラストはかなり感動してしまいます。

先日、銃撃されて亡くなった、長居さんもそうですが、ジャーナリストってお仕事の意味も考えさせられたりもしました。

感想を多く述べると、お話の内容が解ってしまうので、ぼや~っとしたコトしか書けませんが・・・

面白く読めて更に考えさせられる本でありました。
これはオススメです。

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今日のお料理は、スタミナのつきそうなおうどんです。
♪鶏そぼろうどん♪.
見てみて♪

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2007年9月11日 (火)

♪陽気なギャングが地球を回す♪

Photo_2 伊坂 幸太郎 (著)

ハンパじゃなく面白いです。
私、この本に夢中になって、電車を乗り過ごしましたから( ̄ω ̄;)!!

そういう意味も含めて、ちょっとヤバイお話です(笑)

ストーリー・・・
市役所で働く成瀬は確実に他人の嘘を見抜く才能を持ち、喫茶店主の響野は演説の達人、20歳の青年久遠(くおん)は天才スリ、シングルマザーの雪子は正確な体内時計の持ち主。
この4人が、ある事件をきっかけに知り合い、銀行強盗になっちゃた。
彼らの手口は、窓口カウンターまで最小限の変装で近づき「警報装置を使わせず、金を出させて、逃げる」というシンプルなもの。
しかしある時、横浜の銀行を襲撃した彼らは、まんまと4千万円をせしめたものの、逃走中に他の車と接触事故を起こしてしまう。
しかも、その車には、同じ日に現金輸送車を襲撃した別の強盗団が乗っていて、なんと、せっかく手に入れた4千万円の乗った車を奪われてしまう。

完璧な犯罪者なんだけど、本人たちは自覚がないというか・・・
「銀行には保険金がおりるから誰も損はしない」と正当化ぶってる。
読んでる私も、オーシャンズやルパン3世を見てるときと同じで、一緒に楽しんでしまっていました。

やはり伊坂氏の本は会話が面白い。
こんなシャレた会話の出来る人になりたいってマジで思ってしまいます。

そして優しい。
どんな作品にも共通して盛り込まれてるのですが、動物や障害を持った人に対する思いやりが感じられる場面が出てきます。
それも押し付けがましいのではなく、さらりと爽やかに、そしてユーモアに表現したりしています。

これ映画化されてたのですね。
知らなかったです。
でも、本が素晴らし過ぎたので、映画はパスしときます。(ちらっと映画の情報を観たのですがイメージが違うような気がして・・・)

益々、伊坂氏にはまってしまいました (#^.^#) 

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今日のお料理は、大好きな梅で煮物を作ってみました。
♪厚揚げの梅煮♪.
見てみて♪

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2007年9月 2日 (日)

♪女帝(エンペラー)♪

Photo_2 シャン・ハーユー&チエン・ユー(著)

チャン・ツィイー主演の映画【女帝(エンペラー)】の原作です。

映画を観に行こうかなと思ったりしたのですが、評価がイマイチだった印象があったのでパスしたのですが、やはり興味があったので小説で読みました。

お話は・・・
唐王朝滅亡後の五代十国時代。
ある国の皇太子ウール・アンは幼いころから共に文武を学んできたワンに思いを寄せる。そのワンも皇太子を思う気持ちを持ち続けていた。
しかし、ある日ワンはウール・アンの父である皇帝の妃として召される。
絶望したウール・アンは国を捨て呉越の地で歌と踊りの世界に生きる。
が、皇帝が謎の死を遂げ、更にウール・アンは命を狙われる。
ワンは皇帝の弟、リー親王の策略と知り、新帝となるリーに接近し結婚に同意する。それが愛するウール・アンを救う手立てと考えたからだ。
皇太子暗殺を企てる新帝。父の仇を討つ決意をする皇太子。憎き男に抱かれながら、ウール・アンを守ろうとする王妃。
壮大な復讐劇がここに始まる・・・

ハムレットの中国バージョンなのだとか。
復讐って言葉は時として美談として語られることが多い。
でも、そこから生まれる幸せなんて、ないんじゃないかと、改めて考えさせられました。

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今日のお料理は、ただ焼くだけの簡単料理。
♪シンプルチキンソテー♪.
見てみて♪

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2007年8月28日 (火)

♪グラスホッパー♪

Photo_2 伊坂幸太郎(著)

今までの伊坂氏のとは、ちょっと赴きが違います。
今までの作品の登場人物って、どこか清潔感があって、ちょっとユーモアのセンスがあって、で優しかったりして、愛すべき人が多かった。
でも、今回はちょっと生臭い。

今までとは少し違う伊坂作品が楽しめますよ(^^)

おはなしは・・・
元教師の鈴木は、妻を殺した男に復讐するため、その男の会社で働き出す。が、その会社は何処か犯罪の匂いが・・・
その存在を会社側に疑われ、まさにピンチという時、目の前で、妻を殺した男が車に轢かれる。
それは「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業だった。
鈴木は自分の疑いを晴らすために、その「押し屋」の正体を探るべく、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。

鈴木は復讐を果たすことができるのか・・・殺し屋たちの運命は・・・

お話は少しおどろおどろしい。
なんたって殺し屋のお話ですから。

登場人物にも最初は馴染めなくて・・・
でも読み進んでいくうちに、それぞれの心情とかが見えてきて、それは優しさだったり、悲しさだったりして、やっぱり、いつのまにか、この人たちが好きになってしまってる自分がいました。
伊坂氏らしいテンポのいいユーモラスな語り口も健在です。

そしていつもの不思議な、糸のもつれが、すぅ~っと解けていくような、そんな爽快感も味わえます。
それにラストは何故かほっこりしちゃうんです。

今回の作品を読んで気付いたのですが、伊坂さんの本って、ちょっと浅田次郎さんと似てるかも。
何となく温かくって、ちょっとファンタジーで、奇想天外な発想や登場人物。
そう感じるのって私だけかな~?

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、意外と簡単。
♪ナスの挟み揚げ♪.
見てみて♪

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2007年8月24日 (金)

♪千里眼トランス・オブ・ウォー♪

Photo_2 松岡圭祐(著)
このシリーズがいつもベストセラーになるのは
いつも話題のニュースを取り上げ、その裏側を垣間見せてくれるようなお話だから。
そして、現在は臨床心理士、しかし元、女性自衛官初の戦闘機パイロットという過去を持つ「岬美由紀」って女性がとっても魅力的だからなのでしょうね。

今までにもオウム事件や9.11同時多発テロ(こちらは予言したかのように、事前に書かれていましたが・・・)を題材にしたものがありました。

今回は「イラク戦争」に関わるお話。

内容は・・・
イラクで日本人4人がシーア派の武装勢力「アル=ベベイル」の人質となった。
人質4人のPTSDに対処するため、日本政府は、交渉役の外務省職員と臨床心理士「岬美由紀」を同行させイラクに向かわせる。
武装グループから人質を奪還しかけたとき、突然スンニ派による攻撃が始まり、美由紀はひとり武装グループに捕らえられてしまう。
平和を心から望む美由紀は、、戦争を推進する人間の心の動きである「トランス・オブ・ウォー」の理論をイラクの人々を前に説くが、受け入れられず、最悪の刑務所オムカッスルに送られる。
果たして美由紀は、いかにして、この窮地を脱するのか・・・
美由紀の説く「トランス・オブ・ウォー」は受け入れられるのだろうか・・・

「トランス・オブ・ウォー」とは戦場での兵士の心理状態のこと。
日常、人を殺すなんてとんでもないって人も、戦場では出来てしまう。
それは、「人はある状況下では理性を欠き、正気を失い、愚行を愚行と感じなくなる」という心理状態によるもの。
皆がそれに気付き、自らをいさめれば争いごとは沈下するという考えです。

このお話はフィクションです。
でもアメリカ大統領はジョーイ・E・ブッシュの名前で出るし、日本の首相は小泉俊一郎。
ここまで実名に近い状態で描かれているので、非常に説得力があり、事実からもそう遠くないように感じてしまいます。

アメリカはイラクから石油が出なくても、この戦争をしてましたか?
そういう利益主義を愛国心って言葉で飾って多くの命を犠牲にしたりしてませんか?

この小説の展開の面白さもさることながら、イラク戦争の裏側を垣間見たような、そんな気分にさせてくれるお話です。

今日のお料理は、煮込んだだけの簡単料理です。
♪カポナータ♪.
見てみて♪

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2007年7月27日 (金)

♪サマータイム♪

Summer 夏休みの思い出・・・
私の場合、線香花火の匂いだったり、海の潮の香りだったり・・・
朝顔で作った色水だったり・・・
夜店の提灯の明かりだったり・・・

これは、そんな大切な記憶を思いおこさせてくれる。
そんな本です。

佐藤 多佳子 (著)
映画「しゃべれどもしゃべれども」の原作者。
そして、今ベストセラーになってる「一瞬の風になれ」を書いた方でもあります。
その佐藤さんのデビュー作品。

おはなしは・・・
小学五年生の進は台風がやってこようとする、どしゃ降りの雨のプールで2つ年上の広一と出会う。
ピアニストの母親と二人で暮らしている、どこか大人びた広一。
彼は自動車事故で父親と自分の左腕、そしてピアニストという将来の夢を同時に失っていた。

進と、そして一つ年上の姉の佳奈、広一の3人の夏の思い出が始まった。

夏休みの最後の日、三人で一緒に食べた塩辛いミント・ゼリー。
佳奈と広一のピアノの連弾。
広一の自転車のレッスン。
喧嘩したまま別れた佳奈と広一。

3人の夏が終わる・・・

そして六年後、大学生になった広一との再会が・・・

四季それぞれのイメージに彩られた四つのショート・ストーリーです。
それぞれが輝いていて、それぞれがちょっとしょっぱい思い出。
誰もが持つ子供のころの記憶を呼び覚ましてくれるようなお話です。

楽しい夏も終わりを告げる。綺麗な花もいつかは枯れる。

でも季節が巡れば、夏はまたやってくるし、花もまた咲いてくれる。

そんなことを改めて気付かせてくれるお話でもあります。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、しっかりした味付けでご飯やビールもすすみますよ(^^)
♪牛肉と筍の炒め煮♪.
見てみて♪

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2007年7月10日 (火)

♪チルドレン♪

Hon_2 伊坂 幸太郎(著)
また、伊坂氏の本です。
これ、また面白いです。

5つのお話が書かれています。
ですが
「短編集のふりをした長編小説です。帯のどこかに“短編集”とあっても信じないでください。伊坂幸太郎」
とあるようにこれはひとつのお話にもなっています。

おはなしは・・・
陣内君という破天荒な男性がいます。

・彼の同級生の普通の大学生「鴨居」・・・陣内のせいで銀行強盗の人質になっちゃう。
・彼ら二人と一緒に銀行強盗の人質になった盲目の青年「永瀬」・・・頭の回転が良くって、難事件も解決しちゃう。陣内の一番の理解者かも。
・盲導犬をライバル視する永瀬の彼女「優子」・・・辛辣な言葉での陣内との会話が小気味いい。
・家裁調査官になった陣内の後輩「武藤」・・・なぜか事件を起こした少年少女に慕われる陣内に戸惑いを隠せない。
この4人がそれぞれの視点で「陣内」を語ります。

この4人、陣内は迷惑なやつだって思ってます。
でも、愛すべき存在だとも思ってます。
はちゃめちゃだけど、どこか温かくて、カッコよくて、まっすぐで。

読み終わったときに何となくふわっと温かい気持ちになってきます。

でやっぱり登場人物にカッコいい人が!
永瀬くん。
伊坂氏の本を読むと愛すべき人がどんどん増えてしまいます。
私、惚れやすい体質じゃ~なかったはずなんですけど(笑)

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、栄養満点
♪豆腐とはんぺんのレンジ蒸しバーグ♪.
見てみて♪

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2007年6月25日 (月)

♪天璋院篤姫♪

Atuhime 宮尾登美子(著)

2008年大河ドラマ『篤姫』の原作です。

おはなしは・・・
薩摩島津家の分家に生れた篤姫は、「女にしておくのは勿体無い」と周りが言うほど聡明の姫に成長する。
そんな姫を、藩主斉彬(なりあきら)は自らのの幼女とし13代将軍家定の正室として江戸城に送りこんだ。
それには斉彬の「次期将軍は一橋」という思惑が秘められていた。
大奥3千人を統べる見事な御台所として、病弱な夫との形ばかりの結婚に耐え、義父の秘命を果たそうと努める篤姫だったが、将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の対立、養父斉彬の死と運命を翻弄されることに。
夫、家定の「表の取りまとめを頼む」の言葉を胸に、天璋院となったのちも総帥として大奥を統べ、皇妹和宮の降嫁、大政奉還等、激動の幕末を徳川家の人間として徳川宗家のために生き抜く。

歴史はちょっと苦手。
名前や人の繋がりとかが、ちょっとヤヤこしく感じてしまいました。
もっとちゃんと勉強しとくんだったと反省 (ρ_;)

舞台は大奥なのですが宮尾登美子さんのちょっとクールな視点で描かれているので、幕末期の有力藩の政治的駆け引きなど、政治的な背景が話の中核になっていて、今までの大奥ものとは全く違った印象を持ちました。
大奥って、どうしても泥沼っぽい女の園って思ってしまいますが、政治に対しても大きく影響を持ち、そして政治に翻弄される、そんな悲しい女性たちの居場所だったのだなと思いました。

TVドラマ「大奥」での篤姫(菅野美穂)と大奥総取締まりのお局 瀧山(浅野ゆう子)は対立関係に描かれてましたが、あれ~?って思ってしまうくらい違っていました。
篤姫は、聡明なだけなく人望厚い魅力的な人物に描かれていて、滝山も篤姫に一心に仕える人なのです。

大河ドラマ『篤姫』は、主演・篤姫は、宮崎あおいさん、準主演・和宮は、堀北真希さんが演じられるそうです。
宮崎あおいさんは可愛いし好きなのですが篤姫の貫禄ある姿とかとはイメージが・・・・
陰気な和宮は、堀北真希さんの「野ブタ。をプロデュース」のイメージに合ってると言えば合ってる?

ちょっと、いつもと違った視点で大奥を見るのも面白いですよ(^^)ノ

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

こっくり味のおうどんです。
♪そぼろウドン♪.
見てみて♪

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2007年6月15日 (金)

♪オーデュボンの祈り♪