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2012年4月25日 (水)

♪愛しの座敷わらし 上 下♪

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荻原 浩 (著)  (朝日文庫)

これ、映画化されてますよね。
たぶん映画は観ないだろうなと思ったので原作を・・・。

おはなしは・・・
食品メーカーに勤める一家の主・晃一の左遷で東北の片田舎に引っ越した高橋一家。家に居場所のない夫、不平ばかりもらす妻、いじめにあっていた娘、気弱な息子、認知症の気配がある祖母……お互いを思う気持ちはあっても、すれ違いばかりでバラバラだった家族が、引っ越し先の古民家に棲みついていた「座敷わらし」との出会いをきっかけに、その絆を取り戻してゆく、心温まる希望と再生の物語。

座敷わらしが可愛い~。こんな子が家にいたら嬉しいな。
と座敷わらしをペットのように言ってしまいましたが、この本では座敷わらしの由縁が述べられていて、それがとっても悲しい。
口減らしのために間引きされた子供を神様が「もう苦労はするなよ」と福をもたらす力を備えてこの世に帰す。その子が座敷わらし・・・。
それを考えると自分の抱える問題なんてちっぽけだなと思えてしまう。
誰もが人には解らない傷を持ってたりします。色んな物の重しに耐えきれなくなってたり。
何とかしたいと思いながら、結局は見ないふり、気付かないふりをしてしまう。
それが座敷わらしとの出会いで家族がいるという”ささやかな幸せ”がいかに大切かということに気付かされていきます。

こういう古民家での暮らしも憧れますね。
囲炉裏があって広大な敷地があって。
いつかそういう生活が出来たらいいなと思ってしまいました。(今はやはり便利さを考えてしまいますが・・・)

荻原さんらしいユーモアたっぷり、とっても温かくて優しいお話です。

ラストのラストが好き。
こういう終わり方をするお話が一番好き(^-^)ノ

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2012年4月23日 (月)

♪ バトルシップ♪

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原題「BATTLESHIP」
アメリカ
監督:ピーター・バーグ
出演:テイラー・キッチュ、浅野忠信、リーアム・ニーソン、他

おはなしは・・・
ハワイ沖でアメリカをはじめとする世界各国の自衛艦が集結して大規模な軍事演習が行われるなか、沖合に正体不明の巨大な物体が出現する。それは、地球からの友好的な呼びかけに応じて飛来したエイリアンの母船だった。しかし、エイリアンは周囲をバリアで囲い、次々と未知の武器を繰り出して激しい攻撃を仕掛けてくる。そのバリアの中に残されたのは、演習に参加していた米海軍の新人将校アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)と、彼がライバル心を燃やす自衛艦の指揮官ナガタ(浅野忠信)たちだった。弱点も戦略も読めないエイリアンに対し、知力と体力の限りを尽くして立ち向かう海の精鋭たち。果たしてエイリアンの攻撃の目的は何なのか。アレックスとナガタはそれを阻止することができるのか。そして、彼らは地球を壊滅の危機から救うことができるのだろうか……

人間vsエイリアンなんだけど、今回のエイリアンは姿かたちも人間に似ていてちょっとリアル。少し地球よりも文明が発達した星から来たって感じ。バトルスーツに身を固め、円盤状の新たな武器を使用するものの、基本的な戦い方は対空ミサイルを打ったりという基本的?な戦い方。こちらはそれを迎撃ミサイルで防ぐって感じ。
バリアで囲われレーダーが使えなくなった彼らが執った作戦は中国の兵法に基づくものだったり、今は博物館になってる戦艦ミズーリや老人退役軍人や足を失った軍人の活躍があったりと、SFでありながら何処かアナログな感じが逆に新鮮だったりします。

とはいえVFXの技術は凄いです!

レッドクリフのように戦法を楽しめるという、ちょっと不思議なSFでしたよ。

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2012年4月20日 (金)

♪狐火の家♪

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貴志 祐介 (著)   (角川文庫)

今シーズンから始まったドラマ「鍵のかかった部屋」の原作です。

あらすじ・・・
長野県の旧家で、中学3年の長女が殺害されるという事件が発生。突き飛ばされて柱に頭をぶつけ、脳内出血を起こしたのが死因と思われた。現場は、築100年は経つ古い日本家屋。玄関は内側から鍵がかけられ、完全な密室状態。第一発見者の父が容疑者となるが…(「狐火の家」)。表題作ほか『黒い牙』『盤端の迷宮』『犬のみぞ知る』の計4編を収録。防犯コンサルタント(本職は泥棒?)榎本と、美人弁護士・純子のコンビが究極の密室トリックに挑む。

これ、防犯コンサルタント榎本と、美人弁護士・純子のお話の第2弾なのだそうです。
まぁ、短編だし、どっちが先でも問題は無いと思います。

ちょっと怖い題名だし、貴志 祐介さんだし、「黒い家」みたいなホラー系?のお話かと思いきや・・・
出来そうでちょっと抜けてる弁護士・純子と出来無さそうで冴えてる泥棒もどきの榎本との掛けあいが楽しいお話でした。

ただ榎本の人物像がイマイチ見えてこないのが残念だったかも。
とっても興味深い人物設定なのに小柄だとか若く見える30代だとかっていう外見しか解らなくて。
もう少し性格だとか私生活が垣間見えてもいいのかなと思ったりしました。
ドラマではジャニーズの「嵐」の大野智さんが演じるらしいのですが、どんな榎本を演じてくれるのでしょう。
恐らく私はドラマは見ないと思いますが(^^;

鍵と言えば・・・
先日、車のキーを失くしてしまい「鍵屋」さんのお世話になりました。
鍵を全て付け変えるのかと思いきや、スペアーキーが出来あがってしまって「へぇ~~~!!!」
有難かったけどちょっと怖かったです(#><)

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2012年4月16日 (月)

♪アーティスト♪

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2011年 フランス
原題「THE ARTIST」
監督:ミシェル・アザナヴィシウス
出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、他

第84回アカデミー賞の作品賞、主演男優賞、監督賞など5部門を受賞

おはなしは・・・
1927年のハリウッドで、サイレント映画のスターとして君臨していたジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、新作の舞台あいさつの後、観客たちで大混乱となった映画館前でキュートな女性・ペピー(ベレニス・ベジョ)と出会う。未来のスターを目指す新人女優のペピーはその後、オーディションを経てジョージ主演作のエキストラ役を獲得。大胆にジョージの楽屋に押し掛けたペピーに対し、ジョージは何げないアドバイスした。ペピーはそれをきっかけにし、女優としての快進撃が始まる。時代はサイレント映画からトーキー映画へ。ついにトーキー映画のトップスターに上りつめたペピー。一方ジョージ
は、かたくなにサイレントにこだわっていたが、自身の監督・主演作がヒットせず……。

モノクロでサイレント(無声映画)。
3D映画が主流となるかと言われるこの時代に!!!。

ちょっと玄人好み?
私などには敷居が高い?
などとビビリながら観に行ったのですが・・・
そんな事は全然ない!
とっても新鮮で、サイレントだからこその面白みも味わえて何だか得した気分。

言葉が無くても「こんなに伝わるんだ!」と俳優さんの演技にビックリ。
音も想像だからこそ「あはは、騙された!」ってこともあって(^^;

ストーリーはシンプルなのですが、その分きめ細かい演技だったり、散りばめられたユーモアだったり、ワンコの名演技だったり、楽しめる要素がいっぱい!。
だから少々陳腐?なストーリーにも超感動出来てしまう。

こういう映画を作ってくださった勇気ある関係者に感謝です!!!

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2012年4月11日 (水)

♪筍♪

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お向かいさんに戴きました。

この頃スーパーでも見かけるようになって気にはしてたのですが

「茹でるのが面倒だしなぁ~」と見て見ぬふりをしてました。

でも頂いたからには美味しく食さなければ!

時間を置くと渋みが出るって聞いていたので早速茹でました。

やってみれば左程手間でもない。

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まずは母がよく作ってくれた「姫皮の梅肉和え」を作りました。

美味しいですぅ~。

残りは今週末にでも「筍ご飯」と「若竹煮」にしようと思います。

思いがけず季節の味を味わえてとっても幸せ。

お向かいのおばさんに感謝です。

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2012年4月 9日 (月)

♪ヘルプ ~心がつなぐストーリー~♪

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原題: THE HELP
製作年度: 2011年
アメリカ
監督: テイト・テイラー -
出演者: シシリー・タイソン, シシー・スペイセク, ジェシカ・チャステイン, ヴィオラ・デイヴィス, メアリー・スティーンバージェン, アリソン・ジャネイ, ブライス・ダラス・ハワード, オクタヴィア・スペンサー, エマ・ストーン

おはなしは・・・
1960年代前半のアメリカ南部。大学を卒業したスキーター(エマ・ストーン)がミシシッピ州ジャクソンの町に戻ってきた。ボーイフレンドもできないスキーターは母シャーロット(アリソン・ジャネイ)の心配の種だが、本人は結婚よりも作家になることを夢見ている。地元の新聞社に就職したスキーターの初仕事は、家事に関するコラムの代筆だった。家事の知識がないスキーターは、実家のメイドのコンスタンティン(シシリー・タイソン)に知恵を借りるつもりだったが、ひさしぶりに帰った実家に彼女の姿はなかった。問いつめるスキーターに、母は言葉を濁す。スキーターは友人エリザベスの家のメイド、エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に話を聞くが、取材を続けるうち、自分をとりまく南部の上流社会への疑問が芽生えてくる。そんな中、同級生のリーダー格、ヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)は黒人が不潔だと主張し、各家庭に黒人メイド専用トイレを設置させる活動をしていた。ヒリーに感化されたエリザベスも屋外にエイビリーン用のトイレを造らせる。そんな仕打ちにも黙って従うエイビリーンの姿に、スキーターは胸を痛めた。黒人メイドの現実を伝える本を書きたいと、ニューヨークの編集者スタイン女史(メアリー・スティーンバージェン)に電話をすると、メイドたちの証言がとれるなら出版できるという答えだった。スキーターはエイビリーンにメイドの苦労話を聞かせてほしいと頼むが、頑なに断られた。南部で黒人が自由にものを言うことは、身の危険を意味しているのだ。だが、エイビリーンの親友で、ヒリーの家で働いていたミニー(オクタヴィア・スペンサー)が、家族用のトイレを使用したために解雇されたことをきっかけに、エイビリーンはスキーターの取材に応じることを決意する。そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していくのだった……。

“ヘルプ”とは米国南部の上流階級の家庭で働く黒人メイドの事。公民権運動が活発になりつつあるなか、まだこの地域では当たり前のように人種差別がはびこっていたようです。メイドを自分の所有物だと言い、家畜同然の扱い。黒人のメイドを母親のように慕って育ちながら大人になると何故そうなるのか・・・一方では南アフリカへの募金活動をしたりして支離滅裂。
そんな疑問がユーモアを交えながら、でも痛く哀しいエピソードと共に描かれていきます。

この映画のステキな所は、様々な立場、考え方の女性が出てくるって事ですね。
家柄の合った男性と結婚し子供を産むことが最良と考える上流階級の白人女性。自分のやりたい仕事をするという夢を持ち、黒人の扱いに対して疑問を感じる女性。同じ白人でありながらも家柄が悪いということで村八分にされる女性。そして個性的な黒人女性たち。
これらの人物像が愉快でとっても魅力的なんです。
ちょっと堅く暗くなりがちなテーマなのですが、明るく前向きな作品に仕上がっているのは、そういう女性たちの魅力がそうさせているんだろうなと思います。

プライドを守るため闘った女性たちの姿を見て、大きな勇気を貰った気がしました。
偏見なんて「クソ食らえだ!」

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2012年4月 2日 (月)

♪ダウン♪

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風邪ひいた・・・(ノω≦、)

ゾクゾクしたので熱を測ったら38℃。

取りあえず葛根湯と栄養ドリンクを飲んで

気合を出して

早く治そう。

皆様、

くれぐれも風邪にはご注意を。

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