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2012年1月10日 (火)

♪モダンタイムス(上・下)♪

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伊坂 幸太郎 (著)    講談社文庫)
『魔王』の続編で、しかも映画化もされた『ゴールデンスランバー』とは双子的作品だとのこと。

おはなしは・・・
二十九歳、システムエンジニアの渡辺拓海は自宅の椅子に縛り付けられ今まさに拷問を生業とする男に指を切断されそうになっていた。拷問男を雇ったのは渡辺拓海の浮気を疑う彼の妻・佳代子。浮気相手を明かすことで何とか彼の指は無事に。幸い浮気相手は渡辺拓海が信じるメール配信の占いに従って海外旅行中のためひとまずは安心だったのだが、そんな彼に厄介な仕事が舞い込む。先輩システムアンジニア五反田正臣が前触れなく失踪してしまい、五反田がやり残した業務を後輩の大石倉之助と一緒に引き継ぐことに。しかしそのプログラムには不明点が多く、また依頼主とも連絡が取れない。已むなく自分たちで解析を試みたのだがそこに隠された暗号に辿りつくことで次々と恐ろしい事態に巻き込まれていく・・・。

『魔王』の続編と言っても、その50年後のお話なのであまり繋がりは感じないかもしれません。でも 『魔王』を読んでから読むほうが断然面白いです。

主人公たちの敵は「国家」。このあたりは『ゴールデンスランバー』と一致します。大きく違うのは、その「国家」がターゲットとするのが『ゴールデンスランバー』では一人の青年だったのに対し、この作品では「その可能性のある者全て」ってこと。
その「可能性」はインターネットでのキーワード検索に頼られてるってとこが怖い。ある言葉を検索する事で「国家」に目を付けられる。一つの単語なら問題無いけど、ある複数の単語を並べて検索すると、それだけで痛い目に合わされる訳です。
インターネットでのキーワード検索が監視されてるってちょっと怖いですよね。

で、渡辺拓海は運命なのか必然なのか、そんな問題に巻き込まれ、今までは実家に置き忘れていた「勇気」を振り絞り、目に見えない相手と闘う訳です。

登場人物は相変わらず魅力的。
恐ろしい妻・佳代子や天才的な五反田正臣や主人公の友達の小説家・井坂好太郎。拷問男だっていい味出してます。

面白さって意味では『ゴールデンスランバー』の方が優ってますが内容の深さはこちらかな?
ちょっと読みにくい感じもありますが、ちょっとした言葉が後で意味を成して着たりするので気を抜かずに読んでください。

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コメント

伊坂 幸太郎さんの著書はグラスホッパーくらいしか読んだことがないのは、このグラスホッパーがなぜかとても重くて・・。
ゴールデンスランバーの双子的作品ってことに惹かれました。面白そーですね。久しぶりに読んでみようかな。

投稿: lastsmile | 2012年1月12日 (木) 22時12分

lastsmileさん、こんにちは♪
グラスホッパー・・・ダメでしたか。確かに殺し屋ばっか出てきますしね(^^;
伊坂氏のお勧めは「陽気なギャングが地球を回す 」
絶対に面白いです。
マサエ。さんも「魔笛」を読まれていて、続編であるこの本も興味があるって仰ってました。
一緒に感想を語り合いたかったです。

投稿: あばた | 2012年1月13日 (金) 12時40分

インターネットの監視、中国政府が検索サイト世界最大手のgoogleと揉めたり、Skypeの顧客のメッセージの検閲を行っていたりしていたことがニュースになっていましたね。
中国には「金盾」というインターネットを検閲するためのシステムがあり、上記もそれの一環なんでしょうね。
ネット上で自国や大臣の悪口をぼろかすにいっても、とくにお咎めのない国に生まれてほんとよかったです。

投稿: tkc | 2012年1月21日 (土) 15時26分

♪tkcさん、こんにちは♪
>ネット上で自国や大臣の悪口をぼろかすにいっても、とくにお咎めのない国に生まれてほんとよかったです。

言えてます。
中国とは普通に仕事でお付き合いをしてて何ら日本と変わらないように思いますが、見えないとこでは恐ろしい事が起きてたりすると聞きます。よくメールが届かないことがあるのも「削除された?」と疑ってしまいます。
でもそういう検閲が簡単に出来るというのも事実なわけですよね。コワ<(´ロ`;)>

投稿: あばた | 2012年1月23日 (月) 12時28分

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