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2011年9月16日 (金)

♪シアター! ・シアター!〈2〉♪

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有川浩(著) メディアワークス文庫

おはなしは・・・
いじめられっ子の弟・巧はいつもしっかり者の兄・司に頼ってばかり。二人の父親は売れない役者。既に親は離婚しており母子3人で暮らしていた。社会適応力の全くない巧のことを心配した父親が演劇を通して行っているフリースクールに通わせることにした・・・
時は過ぎ・・・とある小劇団「シアターフラッグ」――ファンも多い劇団だが、現在は解散の危機が迫っていた……お金がないのだ!! その負債額300万円!
劇団員も減り解散の危機に悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。兄に借金をして劇団は助かったが、司は巧たちに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。 できない場合は劇団を潰せ」という「シアターフラッグ」には厳しい条件を出す。
新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員が10名に。そこへ鉄血宰相・春川司を迎え入れ、巧は新たな「シアターフラッグ」を旗揚げするが……。
果たして彼らの未来は――!?

これ、かなり面白いです。
末っ子の甘え体質、若干はマシになったとはいえまだまだ社会不適合者の枠を出ない巧。そんな巧に売れない役者のまま寂しく死んでいった父親の姿を重ねて見てしまう司。司は巧を演劇の世界から切り離したいのですが無理やりってことはしないのです。
「人間が何かを諦めるのに必要な条件って分かるか?全力でやって折れることだよ。」
と言う事で
「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。 できない場合は劇団を潰せ」
となるわけです。でここで突き放したら確実に劇団は潰れてしまう。でも司はそんな卑怯な取引はしない。「金の管理は俺がする」
経費の無駄を探し利益を上げる智恵を出す。そしてその意識を劇団員にも植え付ける。
劇団を潰したいと思いながら何処かで応援してる自分に舌打ちする司がいいな~。ホントに巧が、そして劇団員が可愛いんだろうなって。

この作品も有川氏の他の作品と同じく登場する人のキャラがいいです。
で、この作品は恋愛ネタが少ないです。有川作品の甘めな部分がちょっと苦手な私にはいい感じです。
演劇の世界の裏側を覗けるのも楽しかったです。
おすすめです。

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コメント

 おっ、また有川浩の小説ですか。私も有川作品は好きだけど、たまに大甘の恋愛ネタがあるからねー、それが苦手。これは甘みが少ないのね。
 うーん、演劇の世界か。確かに売れない劇団や役者ってけっこういるのよね。そういうのに夢中になってしまうと、世間一般が分からなくなってしまう、というところもあるから。
 学生時代、演劇をやっている子に連れられて見に行った劇団、私にはさっぱりだったからねー。金を払ってでも見たいという気にさせるのは、難しいだろうな。
 
 

投稿: マサエ。 | 2011年9月17日 (土) 11時44分

♪マサエ。さん、こんにちは♪
これは甘さが極少。
なので安心?して読めます(笑)
お話はまだ途中で今執筆中らしいです。
演劇はダメでもこの本は面白く読めますよ(^-^)ノ

投稿: あばた | 2011年9月20日 (火) 12時42分

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