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2011年8月31日 (水)

♪美しき凶器♪

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東野 圭吾 (著) 光文社文庫

おはなしは・・・
元有名スポーツ選手の4人、安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子はあるデーターを消し去るために唯一彼らの過去を知る仙道の自宅に忍び込んだ。しかし思わぬ展開となり仙道を殺害してしまう。いっさいのデータを消去し、すべてはうまく運んだかに思われたが…。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った!
仲間が一人、また一人と殺害されていく恐怖。彼らを襲う影とは・・・。残された者はどう戦うのか・・・。

言ってしまいますね。スポーツ選手の秘密。それはドーピング。彼らは過去に仙道によって薬を与えられ、一流のアスリートとなったのです。そんな仙道はスポーツ界から半追放されている状態。しかし彼は薬を使わずに並はずれた運動能力を持つ人間を作り上げることに専念していたのです。

その結果として育て上げられた並はずれた運動能力を持つ少女が4人を襲うわけです。
と言うといたって単純な復讐劇ですよね。
まぁ、そうと言えばそうなんですが・・・
そこは東野さんの力なのでしょう。どんどん読み進めてしまいます。

で、ラスト・・・
あ~~~~ん。
ここで東野節炸裂!
辛く哀しい女性の気持ちがとっても痛いです。

追いつ追われつのハラハラドキドキで楽しんでラストにほろり。
1冊で2度美味しいお話でございました。

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2011年8月22日 (月)

♪シャンハイ♪

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8月いっぱいの割引券が余っていたので、取りあえずって感じで観に行きました。

おはなしは・・・
1941年太平洋戦争勃発直前の日本軍占領下の上海。イギリス、アメリカ、日本など列強各国が租界を置き、覇を競っていた。上海に赴任したばかりの米国諜報員のポール・ソームス(ジョン・キューザック)は、親友でもある同僚・コナーが日本租界で殺されたとの知らせを受ける。彼はコナーの死の真相究明に動き、コナーにはスミコ(菊地凛子)という日本人の愛人がおり、上海三合会のボスのランティン(チョウ・ユンファ)を調査していたと解った。あるパーティーで新聞記者と偽ってランティンに接触したソームスは、妻のアンナ(コン・リー)や日本軍大佐のタナカ(渡辺謙)と出会う…。

色んな国の人間が混在し、軍人も諜報員も裏社会の人間も混在し、アヘンが蔓延する何とも恐ろしい場所。この時代の上海ってこんなのだったのでしょうか。
アメリカスパイが殺害され、その裏に見え隠れする反日レジスタンスの中国人。
とお話はとっても複雑な時代、土地、人間関係と共に進行するのですが・・・なのにお話の最後は「あれぇ~?そういう理由な訳?」って拍子抜けしちゃうかも。それをドラマチックと感じられれば楽しめたかもしれないのですが・・・(--;

この時代の上海の雰囲気を楽しみ、渡辺謙さんの演技に感心し、コン・リーさんの色っぽさが観れたからまぁいいか。

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2011年8月19日 (金)

♪図書館戦争シリーズ♪

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有川 浩(著) 角川文庫
なかなか文庫化されなかった有川 浩さんの作品。
最近になって続々と文庫化されて、ついに図書館戦争シリーズも!!!

おはなしは・・・
西暦2019年(正化31年)、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」(実質上の検閲の合法化)が施行された日本。強権的かつ超法規的にメディア良化法を運用する「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関(メディア良化隊)」の言論弾圧に唯一対抗できる存在が図書館だった。かくして図書館は表現の自由を守るために武装し、良化特務機関との永きに渡る抗争に突入することになる。

念願の"図書隊員"として採用された笠原 郁は、両親に、図書隊の中でも危険の伴う防衛員志望だとは言い出せないまま、軍事訓練に励む毎日を送っていた。郁は高校時代、書店でメディア良化隊員に本を奪われそうになったところを、一人の図書隊員に救われたことがある。その「正義の味方ぶり」に憧れ、顔も憶えていない図書隊員を王子様と慕い、自分も図書隊に入隊して本を守ることを決意したのだ。

研修期間中に教官の堂上と衝突しつつも、その熱意を認められ、玄田隊長の率いる精鋭部隊・図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)に抜擢される。
郁は班長の堂上、副班長の小牧、同期の手塚とともに堂上斑の一員となり、寮で同室の柴崎も加わり、検閲から本を守るため、図書館への圧力に対抗するため奮闘する。

◆図書館戦争◆図書館戦争シリーズ(1)
公序良俗を乱す表現を取り締まる「メディア良化法」施行下。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、図書隊に入隊した女の子、笠原郁は、新設された特殊部隊に配属されるが!?

◆図書館内乱◆図書館戦争シリーズ(2)
防衛隊員として日々訓練に励む郁に迫る様々なミッション。図書隊員であることを隠そうとする「両親撹乱作戦」。 好きな本を読む自由とは? 自由に恋する権利とは? 郁の周辺にきな臭い空気が漂い始める!?

◆図書館危機◆図書館戦争シリーズ(3)
ある俳優のインタビューから始まった、言葉と表現の危機。心を込めた大切な言葉が捻じ曲げられてゆく……。そんな中、郁は追い求めてきた“王子様”の正体をついに知ることに! 上長も勇退し、恋も図書隊も急展開!!

◆図書館改革◆図書館戦争シリーズ(4)
テロリストのテキストとして作家・当麻蔵人の著作がまつりあげられた。突如良化隊に追われる身となった当麻を、図書隊は武装して保護することを決めるが!? 図書隊と郁の最大の決戦が始まる!そしてついに恋も決着が!?

図書館が武装化???
と言う、不思議なお話。
「言論の弾圧」を目的とした法律が日本に出来るという民主主義国家にあるまじき事態が起こるのです。
しかし図書館は地方自治体管轄だから国家が介入できない。よって「言論の自由」の唯一の砦になるのです。
しかし「メディア良化委員会」は力尽くで言論を弾圧。それに対抗するには武力化するしか選択はなかったのです。

言いたいことが言えない。欲しい情報が手に入らない。
そんなの絶対に嫌だな~。
少年犯罪や猟奇殺人事件があったりすると「家宅捜査でこんなビデオや本が出て来ました」って報道がされたりしますが、だからってその映画や本が悪いって訳じゃないですよね。それが影響して犯罪が起きるなら世界中犯罪者だらけですよね。
メディアによる個人への誹謗中傷はダメだけど、そういうのに過剰に反応する必要もないしな~。
受け取る側がしっかりしてたら何も規制する必要なんてないんじゃないかと思います。
お話の中にもあるのですが「人は自分に直接関係の無い事には無関心」
「言論の弾圧」と言われると自分には無縁と思えますが「知る権利」って考えると実際にはあるんですよね。
尖閣諸島の映像とか今回の原発とか。
そういう事を知らない、気付いていないってことが怖いです。

程良いユーモアとちょっとクドい恋愛話も加わってスルスル~って読めてしまいます。
登場人物も魅力的。

このアニメが映画化されるらしいです。
んん~~~ん。それは要らないかも(^^;)

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2011年8月17日 (水)

♪神様のカルテ♪

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夏川 草介(著) 小学館文庫

櫻井 翔 さん、宮 崎 あおいさんで映画化されてますね。
映画は観ないだろうなと思い原作を読んでみました。

おはなしは・・・
主人公・栗原一止(くりはらいちと)は、信州松本にある本庄病院に勤務する29歳の内科医である。夏目漱石の草枕をこよなく愛し、しゃべり方まで感化され、人からは変人と呼ばれる。そんな彼が勤務している病院は、地域医療の一端を担うそれなりに規模の大きい病院。24時間365日などという看板を出しているせいで、3日寝ないことも日常茶飯事。自分が専門でない範囲の診療まで行うのも普通。そんな病院に勤める一止には最近、大学病院の医局から熱心な誘いがある。医局行きを勧める腐れ縁の友人・砂山次郎。自分も先端医療に興味がないわけではない。医局に行くか行かないかで一止の心は大きく揺れる。
そんな中、兼ねてから入院していた安曇さんという癌患者がいた。優しいおばあちゃんという感じで、看護師たちには人気者だが、彼女は「手遅れ」の患者だった。「手遅れ」の患者を拒否する大学病院。「手遅れ」であったとしても患者と向き合う地方病院。彼女の思いがけない贈り物により、一止は答えを出す。

地方での慢性的な医者不足。
そんな中でも患者一人一人と真剣に向き合う主人公。
そんな一止に心癒される患者たち。
大学病院とは違い最先端治療を行える訳ではない。
でも最後まで見捨てることはせず、その患者の心に寄り添い、その患者に最も必要と思われる治療を施す。
終末医療ともなれば尚更。
一止の治療には心があるんですよね~。
こういうお医者様に出会えたら、それだけで自分の一生が「全てマル」って思えるかもしれません。

一止が暮らす安アパート御岳荘に暮らす住人も一癖も二癖もある輩達。
写真家で年中世界中を旅する愛妻。
個性的な登場人もそれぞれとっても魅力的です。

とっても素敵な一冊です。
これはおすすめ!

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2011年8月16日 (火)

♪ツリー・オブ・ライフ♪

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第64回カンヌ国際映画祭で、最高賞「パルム ドール」を受賞した映画ってことで・・・多分、ハズレだろうな~・・・と思いながら、でもひょっとしたらと一縷の望みを持ちながら観に行きました。

おはなしは・・・
1950年代、オブライエン夫妻は3人の息子にも恵まれ、テキサスの小さな町で満ち足りた生活を送っていた。父親(ブラッド・ピット)は尊敬され愛されたいと願う一心で子どもたちに厳しく接し、更に力で仕事に成功することを教え込もうとする。一方母親(ジェシカ・チャステイン)は人も自然も愛しなさいと諭し、自らもすべての愛情を彼らに注ぎ込んでいた。一見幸福そうに見える家族の中で、長男ジャックは孤独を感じ次第に父への反感を募らせていく

これは「ライフ」とかって言う自然をテーマにしたドキュメンタリー映画と間違ってないか?と思ってしまうような映像が延々と続きます。
噴火だったり、海の中だったり。
とっても芸術的で美しい映像なのですが・・・・・なんのこっちゃ!!!

後に仕事で成功を収めたジャック。しかし彼の表情には哀しみが滲み出ている。
思い出すのは厳しい父と優しい母。優等生の弟にひがみを感じ卑屈になっている自分自身。
それでも家族は家族であり、絆があり、共に生きていた。
大人になった今。弟を早くに失い、その喪失感と共に生きている。

父との葛藤の繰り返しだった子供時代には感じ得なかった心の繋がりをその喪失感の中にジャックは見つけていたりするのかな。
私は父とは仲が悪いです。
殆ど口を利くこともなく顔を合わせることも避けてました。
でも今はそんな父と二人っきりです。
今、二人の心の中を占めるのは母を失った悲しみです。
自分と同じ悲しみを心に抱えているだろうと思うと、少しだけ父に優しくしてあげることが出来ます。
父も私に心をくばってくれてるようで、優しく接してくれます。
おバカな父娘が喪失感から学んだことです。
きっと母が望んでいた家族に少しは近づけていると思ってます。

この映画、あまりにも抽象的過ぎて感じ方は人それぞれなんじゃないかな~
なので映画に娯楽性を求める人には絶対に薦めません。
哲学がお好きな方ならご覧になってもいいかもね。

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2011年8月10日 (水)

♪藤の実♪

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母との思い出の深い公園の藤に実が成っていました。

藤ってお豆さんの一種だったのですね。

初めて知りました。

「Wikipedia」によるとこの実は入手が難しいらしいです。

これってひょっとしたら貴重なの?

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2011年8月 8日 (月)

♪モールス♪

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少年少女の切なく哀しい恋のおはなし・・・
スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』をリメイクしたものなんですって。

おはなしは・・・
雪に閉ざされた田舎町。12歳のオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は学校でいじめられていた。離婚問題で精神的に不安定になっている母親には相談できず孤独な日々を送っていた。ある夜、家の隣に少女が父親と共に越してきた。数日後、オーウェンが中庭で一人遊んでいると、その少女が現れ会話を交わしたが「わたしは友達にはなれない」と突き放されてしまう。が、何度か会ううちに二人は徐々にうちとけていく。彼女は、、アビー(クロエ・グレース・モレッツ)という名であった。12歳くらいだが自分の誕生日は知らないと言う。ミステリアスな彼女に惹かれていくオーウェンは、アビーの部屋から聞こえてくる荒々しいどなり声に心を痛めていた。ある日、オーウェンはモールス信号のメモをアビーに渡し、壁越しに話そうと伝える。自分を心配してくれたオーウェンがいじめられていることを察したアビーは「やり返すのよ。私が守ってあげるから」と言う。アビーを守りたいと変わっていくオーウェンは、いじめっ子に仕返ししたことに興奮し、アビーに血の誓いを交わそうと指を切る。すると今まで笑顔だったアビーが血を見た途端に様子が急変、「消えろ」と言って走り去る……。時を同じくして、この小さな町で残酷な連続猟奇殺人が起こっていた。そんな中、車の事故で容疑者と思われる男が病院に搬送されたが、彼は頭から硫酸を被っていて刑事と話もできない。そしてその男は手がかりとなるメモを残し病室から転落死してしまう。だが、血液が抜かれたジャックという男の死体が湖から発見されたことで事件は進展。彼の自宅を調べていると、近隣の女性が最近、首を噛み切られ病院に搬送された後、病室が発火して死んだらしいことが判明する。この団地に何かがある。刑事は団地へ乗り込み、ドアの前で拳銃を構えるが、家の中からは応答はない。ドアの向こうで息を殺していたのはオーウェンだった……。

結構、こわ~いお話。
そして、幼い二人の禁断の恋のお話。
この二つが、とっても綺麗な少年と少女によってミステリアスに美しくまとめあげられたって感じでしょうか。
綺麗だから余計に怖いんだな~。

でもお話のこの先を考えると・・・
あまりにも悲し過ぎるし、あまりにも怖いお話に・・・・。

オリジナルはかなり評価が高いようなのでぜひそれも観てみたいです。
暑い中、ゾクゾクってしたい方にはオススメです。

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2011年8月 4日 (木)

♪母の友達♪

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先週末、母の友達という男性がお花を持って訪ねて来てくださった。

母の朝のお散歩仲間です。

朝に公園で顔を合わせるだけなのでお互い顔は知っていても名前も知らないという人が殆ど。

そんな中、この方は特に仲良くしてくださっていたようで、私も母からよく話を聞いていました。

50代の男性で絵が趣味で休みになるとあちこちに絵を描きにいかれる人だと。

母が公園に顔を出さなくなって「公園の仲間は皆、心配していた」と。

誰かが何処かで聞いてきたと母がいなくなってしまったことを教えられたが自分の目で耳で確かめないと納得出来ない、胸にずっとしこりがあるようで、でも直接訪ねるのも憚れ、近所の喫茶店に入って話を聞いてみようとしたのだそうです。

そこに父が偶然、お昼ご飯を食べに行ったというのはあまりにも出来過ぎたお話ですよね。

「お母さんはいつもふわふわとお花の世話をしたり犬と遊んだり、他の人とは違って優雅に公園の時間を楽しんでおられましたよ」

ああ、ありそうな話だな~って、そんな母の姿を思い浮かべながら、また泣いちゃったりしました。

他にも来させていただきたいって人がいますって仰ってました。

沢山の人に大切に思ってもらえて良かった。お母さんは私が思ってる何倍も幸せな人生だったんだなと教えてもらいました。

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2011年8月 1日 (月)

♪トランスフォーマー ダークサイド・ムーン♪

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今回がシリーズ完結と聞いたら観ない訳にはいきません。

おはなしは・・・
1969年7月20日、アポロ11号による人類初の月面着陸、人類は月の裏側に未知の金属生命体の宇宙船が不時着しているのを発見していた。それはトランスフォーマーたちの地球侵略の足掛かりにしようとしていた宇宙船の残骸だった。NASAと米政府はこの事実を隠ぺいし、宇宙船を地球に持ち帰ろうとしていた。40年後、金属生命体トランスフォーマーと友情を育んできたサム(シャイア・ラブーフ)は、大学を卒業後シカゴの企業に就職するが、この街を悪のトランスフォーマーが襲撃しようとしていた……。彼らの目的は何なのか?
 

おお!
ついに3Dもここまで来たか!ってくらい自然で、且つ臨場感たっぷりの映像は見物です。
今まで解りづらかった変身シーンも今回のは鮮明でなめらかな動きで解りやすいです。最初は私の動体視力が向上したのかもって思ったのですが(^^;
ストーリーは結構お子様向けっぽいけど、この映像の迫力をもってすれば2時間半は決して長くはありませんでした。

今回も正義のオートボットと悪のディセプティコンという機械生命体同士の対決が軸になります。
そこにオートボットを理解しようとしない政治家やディセプティコンに協力する大企業の社長とかが出てきて大ピンチ。
「自分さえよければ」とか「相手を信頼出来ない」とか、そういう小さい人間vsオートボットとサムや特殊部隊との信頼関係って感じです。

俳優陣も充実しててジョン・マルコビッチが出てるのはお得感がありますね(笑)。折角ならもう少し重要な扱いにしてほしかったけど。そのあたりもある意味贅沢な映画って言えるんでしょうか。

と言う事でお得感いっぱい。
3Dでの割増料金も納得の作品でしたよ!

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