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2009年8月18日 (火)

♪海の底♪

Photo_2 有川浩(著)   角川文庫

有川さんの「自衛隊三部作」の「海」に当たるのだそうです。
「空」にあたる《空の中》  では愛すべき未確認生物がでてくるのですが、こちらは、恐ろしい怪物が出てきます。

おはなしは・・・
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。そこに停泊中の海上自衛隊潜水艦「きりしお」は、唐突な出航命令を受けた。予定になかったことから大半の乗員が不在のままではあったが、ともあれ命令に従おうとしたが、スクリューが何かに絡まり身動きが取れなくなる。

艦を捨てての退去を決断した艦長以下の乗員が陸上に見たのは、人間大の巨体を持つザリガニのような甲殻類の大群が這い回る基地、そしてそれらに捕食される人々の姿だった。基地外への退路が完全に塞がれたことで、実習幹部の夏木大和三尉、冬原春臣三尉は救助した民間人の子供ら十三名と共に「きりしお」内へ退避した。しかし、艦の停泊場所が米軍基地内であること、また湾内が甲殻類に埋め尽くされていることから早急な救助対応は望めず、「きりしお」は孤立した状況に置かれてしまう。

「非常識事態」に戸惑いながらも、自衛隊への主導権移行には及び腰な警察。他国が基地施設に介入することをよしとしない米軍。対応が錯綜する中、やがて市街へ侵入した甲殻類の圧倒的な数と強靭な生命力、容赦ない襲撃に対して、市民救助のため前線に立つ神奈川県警機動隊は凄惨な戦いを強いられることになる。

と書くとオドロオドロしいお話って感じですが(確かにそういうのもありますが)、お話は救出した13人の子供たちに振り回される夏木大和三尉、冬原春臣三尉だったり、その子供のなかの一人の女子高生の恋愛だったりが盛り込まれていて、人間ドラマとしても読むことが出来ます。
親のエゴに振り回されて歪んでしまった子供とか、両親を事故で失った子供たちの心の傷とか。
そこはそこでイライラしながら(憎らしいガキんちょがいるのよ!)も楽しく読むことができました。

あとこういう事態になりながらも、なかなか出動できない自衛隊の有り方とか、警察の限界とか、日本における米軍基地とは、とか、考えさせられる点も。
そうそう、自衛隊を出動させるために取った警察の行動ってのも潔くてカッコいいです。

この方の本って単行本ばかりで、なかなか文庫化されないんですよね(ρ_;)
この本も今年やっとって感じです。
「自衛隊三部作」のひとつ『塩の街』は最初に文庫で発売されたのにまた単行本で出版されて・・・変ですよね~。

せめて「図書館戦争」だけでも文庫化して~~~!

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、食欲が無いときは

♪薬味ごはん♪

見てみて♪

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コメント

なにやらグイグイと引き込まれそうな本ですね。

本は文庫がいいよね。

投稿: コスモ | 2009年8月19日 (水) 07時19分

面白そー。
さっそくリスト入りさせますhappy01
単純なパニックものではなさそうですね。

投稿: yumiko | 2009年8月19日 (水) 10時26分

 おっ、とうとう文庫化されて、あばたさんも読まれたのですね。
 そう、おどろおどろしいストーリーの割には、笑えるところも。何と言っても敵はザリガニですからねー。被捕食者が捕食者に。ザリガニというと食欲が湧かないかもしれないけど、フランス料理によく出てくるオマール海老はザリガニの仲間。けっこう美味しそうでしょう。しかし、ザリガニに喰われたくは無いと思う。
 この話、別のところで、女子高生の恋愛はちゃんと成就するのですよ。
 あの憎ったらしいガキんちょもきちんと落とし前をつけるし。私は、あの料理上手な男の子がけっこう気に入りました。自分を肯定していけるようになる、そこが大事なんだと思いますね。

投稿: マサエ。 | 2009年8月19日 (水) 10時47分

♪コスモさん、こんにちは♪
私は通勤途中の電車の中で読むことが多いので本は軽いに越したことはないです。
文庫でもやけに厚みのあるのは避けてしまいます(^^;
この本はぐんぐん読み進めてしまいますよ。
この方のお話にはいつも個性的な人物が登場するのも魅力のひとつです。

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♪yumikoさん、こんにちは♪
面白かったですよ~。
自衛隊や機動隊って知ってるようでその違いがハッキリ解らなかったりするし、そういうのが解ってきたりします。
作家さんは女性なので(名前だけ見たら男性と思ってしまいますが)ソフトなお話も交えてあって読みやすいのもいいです。
合わせて「空の中」もオススメです!

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♪マサエ。さん、こんにちは♪
やっとです。待ちましたよ~。
食べちゃいますか(笑)
でも、ここまで大きくなったら大味になってるかも(笑)
最終的に死んでからザリガニのエサになるのは、我慢できるけど生きたまま喰われるのは勘弁してほしいですよね..・ヾ(。><)
最終的には子供たち皆が一歩大人になるのですね。
けど夏木大和三尉、冬原春臣三尉は子供の純真さは持ったままだったかも(笑)
そうそう、文庫化にあたって、この2人が艦内から出ることを許されず腕立て伏せをやらされた事件「有志による対テロ想定訓練」が巻末に『海の底 前夜祭』という題名で載せられていましたよ。さして面白さはないのですが、この二人の破天荒さと艦長のひととなりが解るお話でした。

投稿: あばた | 2009年8月19日 (水) 13時52分

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