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2009年5月21日 (木)

♪夜にその名を呼べば♪

Photo_2 佐々木 譲 (著)    (ハヤカワ文庫)

一昔前の映画のタイトルみたいですね(笑)
佐々木 譲氏の初期の頃の作品だそうです。

おはなしは・・・
1986年10月、ベルリン。ソ連がまだ存在し、そしてドイツがまだベルリン壁で東西に分かれていた時代。共産主義諸国の軍事能力の強化を防止するために共産主義諸国への軍事技術・戦略物資の輸出規制(ココム)が行われていた。
神崎が働いていた欧亜交易は、横浜製作所がココム違反をかいくぐる為に作ったダミー会社で、横浜製作所は欧亜交易を経由して共産主義国へ納入するという取引を行っていた。そのココム違反が摘発されそうになった時、神崎は嵌められ、命を狙われ、殺人の罪を着せられてしまう。神崎は自分の疑いを晴らすことが不可能と悟り、たまたま知り合った絵描きの青年の協力を経て東ドイツへと亡命する。
それから5年後。既にベルリンの壁は崩壊していた。そんな折、神崎から母親、横浜製作所の重森、殺された西田の妻、ルポライターの川口らに小樽港に来るようにという手紙が送られてくる。そして指定されたその日、手紙を受け取った者、そしてそれを察知した公安が様々な思いを抱えて小樽港へと集まった。

会社という組織の恐ろしさを改めて見せ付けられた気がしました。
会社を守るために行う「トカゲのしっぽ切り」
会社にとっては「多くの社員を守るため」って言い訳があるのかもしれませんが「じゃ~、その切られた人たちって?」って思ってしまいますよね。
最近のリストラとかもそうですが、人を人として見ず、まるで備品かなにかのように捨ててしまう。心は何処に行ってしまったのでしょう。

そして、公安やマスコミ。
お金のため、いい加減な調査で神崎を犯人に仕立て上げたルポライター。
神崎が犯人であるという前提でその家族をも追い込む公安。
ムカつく~ヽ(`ω´)ノ
と言うか、人って思い込みでこうも盲目になってしまうのかって・・・( -。-) =3。

お話の後半、どんどんページは進むのに全く話が見えて来ない。
「あれ?これって続編があったりするの?」って不安になってきます。
でラスト・・・
背筋のピンっと伸びた神崎の母親の息子を信じ思う気持ち。
泣いちゃったですよ。

何時もの警察モノとは違う佐々木 譲 氏の本もかなりいいです。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、昆布茶で作る
♪簡単かぶの漬物♪
見てみて♪

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コメント

トカゲの尻尾きり

企業トップの責任逃れですね。

かぶの漬物
お茶漬けさらさらに最高ッス!

投稿: コスモ | 2009年5月22日 (金) 08時48分

 この話、東芝機械ココム違反事件を念頭に置いて書かれているのかな?。この時は東芝の幹部職員が逮捕され、会長や社長も辞任していますね。企業は存続するために、一部社員を切り捨てる、これはよく行なわれていることですね。隠蔽体質というか。
 ここでもやはり公安が出てくるのですね。国家が関する事件だから、当然かな。容疑者になると、家族までさらし者になる。これが、マスコミの怖さですね。成人した人間の親・兄弟までなぜ報道する必要があるのか、といつも思います。

投稿: マサエ。 | 2009年5月22日 (金) 09時53分

会社組織も怖いですね。人を歯車としか見ないから。
でもそれよりもっと怖いのは、国家権力です。
最高権力者をなかなか信じる事ができません。

投稿: sonata | 2009年5月22日 (金) 11時01分

佐々木譲氏の作品は次に読もうと思ってました。
大会社なんかは自分の都合に悪くなったらやっちゃうんだろうね。。。。
公安っていつもどこでもいい感じではかかれませんね。

投稿: yumiko | 2009年5月22日 (金) 11時41分

♪コスモさん、こんにちは♪
経営が傾くきっかけは企業トップのせいだと思うのですけどね。なぜかそうなっても保身にばかり走る人が多い。嘆かわしいです(;´Д`)
お茶漬けさらさら。一人の食事が増えてお茶漬けで済ましちゃうコトが多いです(^^;

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♪マサエ。さん、こんにちは♪
>この話、東芝機械ココム違反事件を念頭に置いて書かれているのかな?。

私はあまり東芝の事件はしらないのですが、どうもそのようですね。
このお話では同時に2社が摘発され、1社は打撃を受け、もう1社はこの主人公に全ての罪をなすりつけ被害者に成りすますことで摘発を逃れます。
特にこのお話はまだ冷戦時代だったので公安の力が尚更大きいようです。その冷戦が終わった後の公安の仕事がショボくなったと嘆く場面があって「そういうものか!」って思っちゃった。
マスコミも結局お金のための報道ですからね~。それを受け取る私たちも、もっと不快感を露にする必要があるのかもしれませんね。

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♪sonataさん、こんにちは♪
国家権力。
今の日本ではあまり脅威に感じませんが(私の危機意識が低いのか^^;)確かにそれによって酷い目に会ってる人たちが多くいるように思います。

>最高権力者をなかなか信じる事ができません

その下で生きていくのは大変ですね。力で抑え付けようとするものは力で制されるってことを歴史で学んでほしいです(;´Д`)

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♪yumikoさん、こんにちは♪
このお話はドラマがあっていい感じですよ。ちょっと悲しいけど (ρ_;)
会社が大きくなればなるほどね。国もそういう会社がヤバいことになったら日本の経済に影響しちゃうからね。
公安って何でも秘密にしちゃうから。可愛げがない(笑)

投稿: あばた | 2009年5月22日 (金) 17時36分

佐々木譲も面白いですよね~!
しかしこれは悔しい話だった・・・bearing どうして弱い立場の人間を捨て駒にして平気なんでしょうね?立場や権力を笠に着ての弱い者苛め、許されるはずがありません。そして正当な手段での反論が認められない状況に落とされたら・・・それはもうこうなるしかないですよね・・・think

投稿: FUH | 2009年5月23日 (土) 16時48分

♪FUHさん、こんにちは♪
ラストは泣けました。
自分が生き残るために人を売るってやり方、やっぱ許せませんよね。
良心ってものは絶対に捨ててはならないと思います。
誰にも救いを求められない人生って・・・・
考えただけでもゾっとします。
でもお母さん、強い人ですね。でもその強さのせいできっと人一倍苦しかったと思うと涙が止まりませんでした(ノω≦、)

投稿: あばた | 2009年5月25日 (月) 17時27分

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