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2009年4月16日 (木)

♪納棺夫日記♪

Photo_5 青木新門(著)  文春文庫

言わずと知れた映画「おくりびと」の原作です。

この本はフィクションではなく、納棺夫である著者が冠婚葬祭の会社に入社したときから書き始めた著者の日記から生まれた作品です。
と言えども、この著者は詩人であり、小説も書いたことがあるという文学に精通した方。
日記とは言えその文章は情緒に溢れ、美しく詩的なのであります。

私はこの「納棺夫」という仕事は伝統的なものとばかり思っていたのですが、どうやらこれは著者が作った名称で、元々このような仕事は無かったのだそうです。
本来は納棺はその家族が行うもの、そのお手伝いをしているうちに、何時の間にやら「その道のプロ」とされ、その類の仕事が増えてしまったのだそうです。

この著者、生活に行き詰まり、妻に投げつけられた新聞でたまたま目に付いた「冠婚葬祭互助会・社員募集」の文字を見、気が付けば多くの死と向き合うこととなり、そして、「生」と「死」について考え始めるのです。

まだ医学が発展していなかったとき、人はもっと「死」を身近に感じていたはずなのに、今はその「死」をタブー視する世の中になってしまってることに気付くのです。
妻には「穢らわしい」と言われ、叔父には「縁を切る」とまで言われます。
しかし著者は多くの死と向き合ううちに、死者を美しく感じるようになります。そして彼が更にそのお手伝いをすることによって、周囲の「死に対する彼」への見方までもが変わってくるようになったのです

「死」とは決してそれ単独であるのではなく「生」があってこその「死」なのですね。
その逆「生」も「死」があるからこそ輝くものなのではないでしょうか。

本の後半はかなり哲学的な内容。
親鴛聖人の教えを中心に仏教のお話になったりします。
このあたりは正直苦手(;´Д`)
もう少し賢くなってから読み直してみたいかもしれません。(賢くなれるのか?)

ちょっと堅い内容の本ではありますが、表現が美しく、また宮沢賢治の詩を引用してたりもして、美しい文学作品としても優れた本だと思いました。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、缶詰を使った超スピード料理
♪サバ缶とニラの和え物♪.
見てみて♪

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コメント

あばたさん こんばんわ~(o^-^o)
・・・おはよう・・かなcoldsweats01
この後、週明けまで、東京へ行って来ますので、
こんな時間です。(^^;


納棺夫って私も昔からある仕事なのだと思ってました。
著者のかたはちょっとした革命をおこしたことになりますね。
価値観や人生観を考えさせられそう☆

【「生」も「死」があるからこそ輝くものなのではないでしょうか。】

私もそう思います。
亡くなったかたを見つめながらもその人の生涯を振り返る。そのとき、死はとても穏やかなもののように思います。confident

投稿: ユウキ サンタ | 2009年4月17日 (金) 03時34分

誰にでも出来る仕事ではないですよね。

生と死があるから。
私もそう思いますね。

投稿: コスモ | 2009年4月17日 (金) 06時58分

 なるほど、納棺夫というのは、新しく作られた名称なのですね。確かに昔は自宅で葬儀もしたし、だいたい病人も自宅で亡くなることが多かったですから。今のように病院でスパゲッティ症候群のようになって生き続けるということもなく、ごく自然に身内も覚悟ができていったのだと思います。
 今は核家族だから、死者を見送るのも病院→葬儀場となって、他人任せになってしまうのでしょうね。私自身も経験が無いから、やはり人任せにしてしまうかも。それもしかたがないのかなー。
 実は、未だこわくて映画「おくりびと」も見れずにいます。私の葬式の時はああしてね、などと口走りそうで。

投稿: マサエ。 | 2009年4月17日 (金) 17時36分

♪ユウキ サンタさん、こんにちは♪
ちゃんと寝てますか~(;´Д`)
ご本人が仕事に対しての意識を変え、服装などを整え誠意を持って取り組んだことにより周りの目が変わってきたと仰っていました。結果、プロとして認められたって感じでしょうか。

>亡くなったかたを見つめながらもその人の生涯を振り返る。そのとき、死はとても穏やかなもののように思います

この方はあるときからご遺体が美しいと感じるようになられたとのこと。
正しくそういうことなのでしょうね。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

♪コスモさん、こんにちは♪
>誰にでも出来る仕事ではないですよね。

そうですよね。ご病気で亡くなられた方だけではないようですし。
死を意識して生きるというのは暗く悲しいもののように思いますが、そうではなく死があるからこそ今を輝かせながら生きるんだってことを教えてもらいました。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

♪マサエ。さん、こんにちは♪
今は自宅で亡くなることも殆どありませんし、親戚づきあいも希薄になってるから、そういう機会も少なくなってるのでしょうね。仕方がないことかもしれません。
映画を観て、私も「こうして欲しいな」って思いました。心を込めてお世話してくださる方がいるなんて有り難いなと。死というものに対する考え方が少し変わったかもしれません。でもやっぱ怖いですけどね。親鴛聖人にはなれません(^^;

投稿: あばた | 2009年4月17日 (金) 18時18分

私も読みました。
ブログアップしてないけど・・・(;一_一)
かなりシビアなこともある仕事ですよね。
映画は観てないけれど、実際のお仕事をしている筆者のリアルな描写、実体験が印象的でした。
死を「穢れ」と感じる日本人の感覚・・・・ありますよね。

投稿: yumiko | 2009年4月18日 (土) 11時27分

♪yumikoさん、こんにちは♪
yumikoさんも結局入手されて読まれたのですね。
後半はちょっとキツかったけど綺麗な文章で、この著者のお人柄がよく出た一冊でしたね。
自分にも必ず訪れるものなのに・・・もっと身近に考えるべきでしょうね(;´Д`)

投稿: あばた | 2009年4月20日 (月) 17時35分

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