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2009年3月15日 (日)

♪シリアの花嫁♪

Photo_4 題名を見たら、甘ったるい恋愛もの?って思ってしまうかも。
いえいえ、これは政治的な束縛に屈することなく力強く生きようとする女性と、その家族のヒューマンドラマです。

おはなしは・・・
1967年の第3次中東戦争でイスラエル占領下となったゴラン高原、マジュダルシャムス村。
美しい村の娘モナは今日の結婚式のために姉のアマルとともに美容院へと向かう。しかし、その二人の瞳には哀しみの色が・・・
モナは境界(国境)を挟んだシリアへと嫁ぎ、その“境界線”を越えればシリアから、故郷へは行き来、出来なくなり、家族との再会が不可能になるのだった。
彼女との最後の別れのために兄弟が集まりだす。長男ハテムは父や長老たちに逆らってロシア人女性と結婚してロシアへ渡ったが、8年ぶりに家族を伴い故郷へ戻ってきた。がやはり父や長老たちに受け入れられない。次男のマルワンも、商売をしているイタリアから戻ってきた。
村では花嫁だけのパーティが盛大に行われ、いよいよ、モナ一家は“境界線”に。シリア側には花婿タレルも到着。しかしモナがシリア側へ渡るための手続きを行うのだが、ここで思わぬトラブルが発生し…。

ゴラン高原に暮らす花嫁は少数派イスラム教徒ドゥルーズ派の家に生まれ育った。
ここ一帯は元々シリア領だったが、第3次中東戦争でイスラエルに占領されてしまう。
以降、シリアは今もゴラン高原が自国の領土であると主張し、イスラエルもすでに自国に併合したと譲らない。
結果としてゴラン高原のドゥルーズ派の人々は、いずれの国にも属さない「無国籍者」となってしまった。
しかし、この“境界線”を越えれば、シリアの国籍が発生してしまい、二度と家族の元へと戻ることが出来ないのです。

姉アマルは、閉鎖的な考えを持つイスラム教徒ドゥルーズ派から妹に自由を与えたいと考え、シリアへ嫁がせることで、モナに、 自分の夢を託そうとするのです。

“無国籍者” “境界線”

今の日本人にはピンと来ないですよね。
今まで何もなかったところに突然現れる塀。その瞬間に土地のみならず人も分断されてしまうのですね。
このお話の中ではシリアの大学に通っていた末の弟は故郷に戻ることが出来なくなってました。

そんな状況下のなかでもモナの結婚を祝おうと集まる家族。
それぞれが問題を抱えながらも、寂しさを感じながらも、モナの「幸福」を願う家族。
その家族というものの絆の強さに感動を憶えたりします。

ラスト、振り返る花嫁の瞳。
その中に何が映っているか・・・
ご自身で感じてみて欲しい。

ステキな映画です。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、香りがご馳走
♪春菊の白和え♪
見てみて♪

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コメント

国境とは?
考えさせられるテーマの映画ですね。

無国籍者
存在しないようで存在する無国籍者。
政治の壁が立ちはだかってますね。

投稿: コスモ | 2009年3月16日 (月) 07時19分

ミニシアター系来ましたね♪(*^-^)
なるほど、こういうお話だったのですね・・・。
花嫁と言うくらいだから 幸せな楽しげなストーリーかと思ってました。
なんだかこういうことは ほんと今の日本では考えられないですね。(u_u。)幸せなんだと思います。
家族の絆と国境、複雑な思いがしそう。

投稿: まにー | 2009年3月16日 (月) 10時30分

♪コスモさん、こんにちは♪
最初、パスポートに書かれてる「無国籍者」の文字にギョっとしました。
どこの国にも属さないってどれだけ不安だろうって。
こんな国でも日本人であることで守られているんだなと思いました。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

♪まにーさん、こんにちは♪
はい。久々かも(^^)

>幸せな楽しげなストーリーかと思ってました。

私もそう思ってたのですが、どうも違うなと。「確かシリアって」と思い至ったわけで。
幸せにはなりたい。でもそこには家族との永遠かもしれない別れがある。
一体、誰に家族の絆を、個人の幸せを阻む権利があるんだと思うと・・・
争いってホントに嫌だなと思いますね(`ε´)

投稿: あばた | 2009年3月16日 (月) 12時23分

 国籍と国境、難しい問題ですね。この「シリアの花嫁」に出てくるイスラエルとパレスチナはの問題は象徴的ですが、似たようなことは世界各国で起こっています。
 日本でも先日、フィリッピンの一家が長女一人を残して両親は帰国しなければなりませんでした。両親は、15年以上前に日本に偽造旅券で不法入国し、長女は日本で生まれて日本で育った。国籍はフィリピン。
 国という組織がある以上、国籍・国境線という問題は、必ず存在しますね。
 

投稿: マサエ。 | 2009年3月16日 (月) 15時01分

♪マサエ。さん、こんにちは♪
フィリピン一家のニュース。苦々しい思いで見ました。
柔軟性のない日本という国にガッカリです(;´Д`)
このお話の中でも柔軟性のない人たちに花嫁が翻弄される場面がありました。
国という組織があって、私たちはその日本国に守られて生きてるわけですが、一方でその国というものに縛られ生きていかなければならない人たちもいるのですね(ρ_;)

投稿: あばた | 2009年3月16日 (月) 16時55分

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