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2009年1月21日 (水)

♪真相 ♪

Photo_2 横山 秀夫 (著)  (双葉文庫)

横山 秀夫氏にしたら重い内容の短編5話。
追い詰められていく登場人物の心情を描いた作品です。

おはなしは・・・
「真相」
10年前に息子を殺した犯人が捕まったとの知らせが・・・だがその犯人の供述により息子の知らない顔が見え始め・・・

「18番ホール」
村長選挙に出馬した男性。当選確実と思われていた選挙が思わぬ展開に。そこには別の意味で焦る彼の姿があった・・・、絶対に当選しなければならない誰にも言えない理由が彼にはあったのだった。

「不眠」
リストラされ不眠症に陥った男性が夜中の散歩をしたことで、近くで起こった殺人放火事件の容疑者として警察にマークされてしまう。しかし彼は散歩中にある不審者を見かけていた・・・

「花輪の海」
再就職の面接で「あなたにとって、これまで一番嬉しかつたことは何ですか」と聞かれた男性が思いついたのは、大学生時代、柔道部の合宿で同期の青年が死んだ時のことだった・・・

「他人の家」
夫婦は週に1度、家周辺の朝の掃除を欠かすことはなかった。それは過去に起こした強盗という罪に対する贖罪だった。しかしインターネットから洩れた情報により過去がバレ、家を追い出されることになってしまった。そんな彼らに養子になり姓を変えないかという話が舞い込む。

TVで流れるあらゆるニュース。表面だけを見て解った気になってるけど、実はその裏には当事者にしか解らない痛みや悲しみがあったりするんだろうな。
笑顔で会話したあの人の心の中にもひょっとしたら表面からでは解らない闇の部分があるのかもしれない。
そんなことを考えてしまうお話ばかりでした。

1つ気になったのは「インターネット」で過去の事件が検索できてしまうということ。
調べたい人物の名前を打ち込めば、その人の犯罪歴などが簡単に検索できてしまう。そういう検索サイトがあって、就職希望者や家を借りたいという人のことを調べたりするのが常識になってるとか。
罪を償い前向きにやり直したいと考えている人もそれによって就職や住む家を得るのが困難になることがあるのだそうです。
確かに過去に罪を犯した人との関わりは避けたいとは思うのですが、そういう人の更生の足を引っ張るのもどうかと思う。
難しい問題ですね。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、温まりますよ(∩.∩)
♪にゅうめん♪.
見てみて♪

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コメント

確かに難しい問題です。
頭で理解できても、現実に直面すると。

投稿: コスモ | 2009年1月22日 (木) 08時17分

 ふーむ、なかなか考えさせられる内容の小説のようですね。
 嬉しかったことが、他人が死んだときのことって、何それって思うのだけど、本人には深い意味があるのでしょうね。
 インターネットの怖さってありますね。映画「ウォンテッド」のウェスリーも自分の名前をコンピューターで探していました。私も自分の本名をインターネットで検索したことがあります。同姓同名の人物のニュースがでてきました。もし、これでほんとうの自分が出てきたら、怖いだろうなー。

投稿: マサエ。 | 2009年1月22日 (木) 11時02分

♪コスモさん、こんにちは♪
この話を読んだとき、コスモさんのことが一瞬頭をよぎりました。
問題さえなければ知らぬが仏ってのが一番いいのですけどね( -。-) =3

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

♪マサエ。さん、こんにちは♪
大学時代の柔道部合宿。鍛錬と言う名に置き換えられた「拷問」。真夜中の先輩たちの襲撃。海の中での訓練。誰が死んでもおかしくないような状況。隣にいたはずの友人の姿が消え、そこには柔道着が浮かんでいた。彼は友人の死を悲しむよりも自分の命が助かったことに喜びを感じてしまった・・・その自分の感情に何年経っても苦しみ続けてしまうのです。
昨日のマサエ。さんの心のお話じゃないけど、潜在意識から湧き出た感情で苦しむ男性のお話でした。

ネットで自分の名前が検索できてしまうのは確かに怖いですよね~。
昔なら何か事件性のものなら図書館で過去の新聞の記事の検索とかをしてたらしいですが、今は報道各社がデーターベースとして保存、インターネット上で閲覧できるようです。そのデーターをいつまで残すのかというのもルール化されてないようで、刑を終えた方も、その名をそこに残すことになるのだそうです。
何時の日か母親が言いました「悪いことばかりしてると、ここに名前が出て、お家もなくて、お仕事ももらえなくなるよ。だからいい子にしてなさい」なんてね(笑)

投稿: あばた | 2009年1月22日 (木) 17時32分

私もかなり前に読みましたが、すごく印象に残っている作品です。
事件があると人はみな「真相」を知った方がいいと思い、報道などでも「真相」を追いかけます。
でも、その真相は決して遺族など周りの人間を癒すものばかりではなく…
むしろ残酷なことが起きますよね。
先日、問題になってた女性のバラバラ事件の裁判の報道のときにこの作品のことを思い出しました。
遺族は「真相」を知りたいと思ったけど、あまりにも残酷な真相に耐えられずに退廷したと…
考えちゃいますね。

投稿: yumiko | 2009年1月23日 (金) 12時07分

♪yumikoさん、こんにちは♪
嘘も方便。知らぬが仏。
知らないほうが幸せでいられるってこと、ありますよね。
この父親だって、知らなければ、いい思い出だけを抱いて過ごせたものを・・・
先日の裁判の話、知りませんでした。真実を知りたい気持ちは解りますが、それを自分の中で処理する覚悟や勇気は半端じゃないでしょうね。
遺族が被害者の痛みを共に背負って生きて行くのは、被害者本人が望むかどうか・・・きっと遺族の幸せを天国から願ってると思うのですがね・・・
ほんと、難しいです(;´Д`)

投稿: あばた | 2009年1月23日 (金) 17時30分

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