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2009年1月14日 (水)

♪ネプチューンの迷宮♪

Photo 佐々木 譲 (著)  (徳間文庫)

「笑う警官」「警察庁から来た男」に続き、佐々木 譲氏の小説。
今回は警察ものではなく、南太平洋の島国を舞台とし、国家テロを題材にしたサスペンスです。

おはなしは・・・
職業潜水士・宇佐美俊は、友人ダイバー赤嶺と共に、海底に沈んだ零戦を引き上げるため、南太平洋の島国・ポーレア共和国を訪れた。
唯一の経済基盤であるリン鉱石があと3年で枯渇するとされるポーレアでは,国の行く末をめぐって,大統領派と反大統領派の対立が深まっていた。そんな折り,反大統領派の一族のベン・ムーンライトが獄中で毒殺されるという事件が起こった。
一方、宇佐美たちは、空港で間違えて受け取ってしまったジュラルミン・ケースの中身が爆弾の一部であることに気付く。赤嶺はそのジュラルミン・ケースを適切に処理しようと外出したばかりに、何者かに殺害されてしまう。
ポーレア共和国の警察長官エディ・ノートン・ムンゴグはベン・ムーンライト、赤嶺の2つの殺人事件、リン鉱石発掘現場からの爆薬の盗難、そしてテロと思われる爆発事故と立て続けに起こった出来事に只ならぬ陰謀の影を感じ取る。
宇佐美は、そしてムンゴクは、やがて途方も無く大きな敵と向き合うことに・・・

小国ポーレア共和国。良質のリン鉱石を産し、世界でも有数の裕福な島国だった。しかし、その資源も枯渇寸前。島自体は漁業にも農業にも向いておらず、国内では「移住」を唱える者、そして「生活レベルを落とし国に留まる」と考える者とでの対立が起こっていた。現在の大統領は「留まる」派。前大統領は「移住」派だったが、汚職が明るみになり国外追放されていた。

現大統領が国際フォーラムで国を空けている隙を狙うように起こった事件。海外のマスコミにより「政情不安」を印象付ける報道がなされ、国内と国外との温度差が広がっていきます。それはポーレアでクーデターが起こっても不思議ではないという印象を深くもたらすのです。

前大統領の唱える「移住」
その後、無人となる、何も無い島。
誰もが目も向けないかと思われる島に目を付けた日本。

自国を守るため、国益を維持するために、他国を踏み潰そうとする大国。
ちょっと鳥肌ものです。
どこかの国が石油欲しさにテロを道具に使ったような、そういう大国のエゴがこのお話では炸裂します。

読んでいて、手首が痛くなるような分厚い本ではありますが次の展開がはやく知りたくてどんどん読み進めてしまいます。
この本でははっきりとした結末が語られないので、「ここまで読んだのに~~~!」って気持ちが起きなくもないのですが、何か明るい未来が想像できて爽やかな気持ちで読み終えることが出来ます。

これもオススメの1冊です!

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★
今日のお料理は、和風ミートソースって感じでしょうか。
♪きのこと豚ひき肉の柚子胡椒風味パスタ♪.
見てみて♪

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コメント

日本が目をつけた理由??
これは、読まないと解らないのな??
そこが知りたい!

投稿: コスモ | 2009年1月15日 (木) 12時30分

 リン鉱石資源の枯渇は、実際にナウル共和国やイギリス領バナバ島、パラオ共和国アンガウル島などいろいろなところで問題になっていますね。
 先進国の肥料として持ち出され、島は荒廃地となってしまった。今後どうするべきか。豊かな生活を経験してしまった島民は、もう元には戻れない、いや戻りたくない。だが、もう資源は残っていないのだ。
 この本では、明るい未来が示唆されているのですね。現実に希望が持てるといいなー。

投稿: マサエ。 | 2009年1月15日 (木) 16時18分

♪コスモさん、こんにちは♪
それ言っちゃうとネタばれしちゃうからな~(笑)
後でこっそりお教えしますね。
でも内緒よ~(^◇^;

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

♪マサエ。さん、こんにちは♪
実際にさういう国が沢山あるのですね。哀しい現実・・・
先進国もただ利用するだけではなく、その後を見据えて一緒にどうすべきかを考え行動するべきでしょうね。
豊かな内ならば手は打てます。
資源にのみ頼る国。資源がなく他国にばかり頼る国。共に共存していける未来があるといいのですが・・・

投稿: あばた | 2009年1月15日 (木) 18時03分

佐々木譲氏…私も読みたい作家のリストに入ってます。
あばたさんも知っての通り、私の本の山を見ると新しい人にまでなかなか手がでません。
でもいつか絶対読んでやる!!!

投稿: yumiko | 2009年1月15日 (木) 18時04分

♪yumiko さん、こんにちは♪
佐々木譲氏、絶対にyumikoさんは好きになると思いますよ。
やっぱ、未読の本の壁ですよね(笑)私も何とか崩さなければ・・・
と言いながら、昨日の帰りに「ジェネラルルージュの凱旋」と「螺鈿迷宮」を買ってしまいました。
両方、上下巻あるから計4冊。
また壁が高くなっていく~~~(;´Д`)

投稿: あばた | 2009年1月15日 (木) 18時25分

日本が目をつけた理由、なんか気になります。

自国の資源のみに頼ってる国はつらいですね。たとえ資源がなくても工業や金融でしっかりとした基盤を持ってる国は、一つの資源が枯渇してもそれに代わる新たな資源を元にやっていくことができるんですが。サウジアラビアなんか世界有数の金持ち国家ですが、石油がなくなったらどうなることやら。

投稿: tkc | 2009年1月16日 (金) 23時09分

♪tkcさん、こんにちは♪
消費大国日本が次に欲しくなるものなんです。
今は日本国内で探してるようですが反対運動が凄いです。って益々謎?(笑)
国を使い捨て・・・多分、融資とかでお金を回してたりするのでしょうが、今回のような大不況が来れば、それで終わりですもんね。
今のうちに新しい収入源を作り出さないと・・・って簡単にはいきませんよね(;´Д`)

投稿: あばた | 2009年1月19日 (月) 12時16分

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