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2008年5月 2日 (金)

♪嘘をもうひとつだけ♪

Photo_2 東野圭吾(著)
講談社

表題作はじめ5つの短編を集めたものです。
短編は苦手って思ってるのに、最近は何故か気付かずに短編ばかりを選んでます。
で、今のところハズレなしなので、変な固定概念はそろそろ卒業かなと思ったりしてます。

おはなしは・・・
警視庁練馬警察署の加賀恭一郎刑事が「嘘」が招いた新たな「嘘」を小さな綻びから紐解いていく。

「嘘をもうひとつだけ」
自宅マンションのベランダから転落死した元バレリーナ。当初の警察での見解では自殺とされていたが、加賀は同じマンションに住む、同じく元バレリーナの元へ出向く。
亡くなった女性宅のベランダに置かれたプランターが第三者の手によって動かされた形跡があり、それに覚えがないかを尋ねるためだった。


仕事から自宅に帰りつくと、妻は殺害されており、子供は行方不明という最悪の状況に追い込まれた男のお話「冷たい灼熱」
同じく仕事から自宅に帰りつき、恋人が殺されているのを発見したバツイチで子持ちの女性のお話「第二の希望」
自分を道具のように扱う夫への不満があり、優しくしてくれた男性と恋仲に陥った女性の目の前で夫が交通事故死してしまう「狂った計算」
運転中、突然の睡魔に襲われ交通事故をおこしてしまった男性のお話「友の助言」

誰もが陥る嘘の連鎖。
嘘を隠すための小さな嘘。結局その嘘のために身動きがとれなくなってしまう。

加賀刑事は古畑任三郎か刑事コロンボのように小さな嘘の小さな綻びを見つけ犯人を追い詰めていきます。

冷静に淡々と語る加賀は憎らしくもあるのですが、どこか犯人に対する憐憫も感じられて憎めない。
人が嘘をつくこと、そういう状況に陥ってしまったコトを心から悲しんでいるからなのでしょう。

誰もが平気でうそをつくわけではない。
正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。
そしてそれを隠すため、さらに秘密を抱え込む・・・・。(帯より)

凶悪な犯人のお話ではなく、罪を犯してしまった経緯を考えると同情してしまう人たちばかり。
そんな犯人の心情に重きを置いた作品です。

加賀恭一郎刑事のお話は「眠りの森」から始まりシリーズ化されているのですね。
私、読んだことがありませんでした。
違うお話も読んでみたいなと思ってしまいました。

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今日のお料理は、白いご飯がすすみます
♪ぶり大根レシピ♪.
見てみて♪

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コメント

東野さん、短編も出されているんですね。
白夜行しか読んだことがありませんが、作中で一切書かれることの無い雪穂と亮司の心情が、痛いほど伝わってきました。
どうみても凶悪犯なのに憎めない、同情すらしてしまう。
まあ、書かれてない以上、それは私の想像でしかないわけですが。

小さい嘘を重ねることは日常でもありますね。
正直に生きたくても、なかなか難しいものがありますcoldsweats01

投稿: tkc | 2008年5月 2日 (金) 21時23分

 おっ、あばたさんも短編にはまりましたか。長編もいいですが、短編も短いからこそ読者の想像にゆだねるところがあって、読後の余韻が残りますね。
 誰でもつく小さな嘘、犯罪にかかわるならなおさら、東野さんの小説はあまり読んでいませんが、印象深いミステリーのようですね。

投稿: マサエ。 | 2008年5月 3日 (土) 10時48分

♪tkc さん、こんにちは♪
白夜行もそうですが東野さんの本って超長編のイメージがありますよね。
白夜行は二人が育った街が私の住むところに近いこともあって思い入れがあります。この二人も嘘を重ねて生きていくわけですよね。
嘘も方便って言葉もありますけどね、人に迷惑を掛けないところまでが許容範囲かもcoldsweats01

♪マサエ。さん、こんにちは♪
はい、短編もいいですね。

>短編も短いからこそ読者の想像にゆだねるところがあって、読後の余韻が残りますね。

私も大人の読み方が出来るようになったのでしょうか(笑)

東野圭吾さん、私もあまり読んでませんが、手紙(映画にもなりました)はとても考えさせられるお話でしたよ。


投稿: あばた | 2008年5月 3日 (土) 18時46分

加賀恭一郎刑事のシリーズは何冊か読みましたがどれもおもしろいですよ!
でも「嘘をもうひとつだけ」は読んだことがありません。
いまはゆっくりと本を読む時間がないのですが、自分の時間がもう少しもてるようになったら読みたいなぁ。

投稿: みち | 2008年5月 6日 (火) 17時07分

♪みちさん、こんにちは♪
やはり、加賀恭一郎刑事のは面白いのですね。
この本では、別の人間の視点で描かれているので、加賀恭一郎の感情が殆ど解りません。
なのでミステリアスな人物像として私の中にあります。どんな人なんだろう?

なかなか時間が取れないみちさんにもこういう短編なら読みやすいかもしれませんよd(o^v^o)b

投稿: あばた | 2008年5月 7日 (水) 20時55分

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