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2008年4月16日 (水)

♪灰色の北壁 ♪

Photo_2 真保 裕一(著)
講談社文庫

久々に真保 裕一氏の本が読みたくなって。
やはりこの方なら山岳モノでしょ。

おはなしは・・・
ヒマラヤのカスール・ベーラを北壁から単独登頂した刈谷修が山で命を絶つ。
以前、彼の登頂への疑惑のノンフィクションを書き、彼の名誉に泥を塗ることをした作者は実のところ彼の登頂を信じていた。
本当のところを知りたいと思い、彼の妻に会いに行くが話を聞くことが出来なかった。
生前の刈谷もなぜか沈黙を続けていたため、真相は闇に葬られたと思われたが・・・

刈谷が尊敬する先輩クライマーの妻を愛してしまったことへの罪の意識。自身の目標として男として先輩を超えたいと思う気持ち。
作者が一人の天才クライマーの心情を紐解き、そしてそこには深い感動があった。

表題作ほか「黒部の羆(ひぐま)」「雪の慰霊碑」の全3編の中編山岳ミステリー集です。

いや~。いい。
3編ともに中編とは思えないほど読み応えがあります。
『ホワイトアウト』のようなエンターテイメント性はないのですが、登場人物の造型や心情がとてもよく出ていて、感情移入してしまいます。

山に魅入られる男たち。死と隣り合わせにあるからこそ現れる人間の本質。
それは、嫉妬だったり、悔いだったり、責任だったり。
そして雄大な懐に許しや克服を求め、また新たな一歩を踏み出す。

ミステリーとしても秀逸なのですが、心に響く、とても感動の3作でした。

真保 裕一。恐るべし。

*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。.:*:・'゜ ">*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜

今日のお料理は、私にも簡単に出来た

♪さばの生姜煮♪.
見てみて♪

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コメント

真保裕一さん、「ホワイトアウト」しか読んだことがなく、それも映画のあとだったのですが、読み始めたら止めることができなくて寝食も忘れて最後まで読んだ記憶があります。
こちらの中編集も面白そうですね!
私も久々に読んでみたくなりました。

投稿: くるみ | 2008年4月17日 (木) 13時22分

♪くるみさん、こんにちは♪
真保 裕一さんなら「奪取」や「奇跡の人」とかも好きです。
この人の本はグイグイ引き込まれる力があって面白いですね。
まだ読んでない作品も多いので私ももう少しハマってみようかと思ってますd(o^v^o)b

投稿: あばた | 2008年4月17日 (木) 20時47分

この人の本は前に「ストロボ」を読んだことがあります。
時間をさかのぼって人生を振り返るような展開なのに疾走感があり、主人公の全力で生きている様が伝わってきました。
この人、趣味で登山でもしてるのかな?
この本にも登山に関する話がありました。

投稿: tkc | 2008年4月18日 (金) 22時09分


♪tkcさん、こんにちは♪
ストロボはまだ読んだことがないです。
時間をさかのぼるって面白い手法ですね。チェックです。

この本の中に登山に関するノンフィクション作家が出てくるのですが、その人物が実際には登山の経験がなく書物による知識に頼ってるんですね。
で、ひょっとして真保さんって、そうなんじゃないかなと思ったりしました。

この人の本、面白いです (#^.^#)

投稿: あばた | 2008年4月21日 (月) 20時38分

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